第6話

吐き気がする。


 クラスメイトの視線を感じる。


 ずっと誰かに笑われているようだ。


 あの時の恐怖が急に蘇ってくる。


 

 「友くん?」


「ひぃ!!ど、どうしました??」

隣の席の中根が話しかけてくる。


 「あ、いやそんなに怯えなくても」


「ご、ごめんなさい」


「いや、謝らないでよ。それより大丈夫だった?よく生き残ったね」


「運が良かったので、それにほ、本気では殺すつもりではなかったと思います。」

絶対殺すつもりだったけど、そう言わないと俺の話を聞いた幼馴染とか、幼馴染とか、幼馴染とかに本当に次は殺される。


 「そうだったんだ、そう言ってあげる友くんって本当は優しかったんだね。」

 (丁度いい、都合の良さそうな相手を見つけたかも)


「そんなことないですよ!俺は全然優しくないです。」


「そ、そうなのね。」

やばい、引かれている。


 むしろこのまま引かれて話しかけないで貰うと良いんだけど、


 「今度さ一緒に私達とカラオケ行かない??」


なぜ??


 「あの、僕はカラオケとか苦手で」


「いいんじゃん、一緒に行こうよ」



分かった。俺に奢らせる気なんだ。


 ただ俺は今はお金はあるけど、屋上から落とされてたお陰で、


 でも今回みたいに取られ続けるなら、お母さんに迷惑がかかる


 「絶対に来てね」

(絶対に来い!!)


「行きます!!」

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