第7話

放課後


 俺はずっと、祈っていた。


 カラオケの約束忘れてますように!カラオケの約束忘れてますように!


 「あ、友!!今日カラオケ一緒に行く約束したんでしょ!!」

 幼馴染と三奈に呼ばれてしまった。



ーーーーーー


 カラオケとか、友達とは最近全然一緒に行ってないから無理。


  無理無理無理無理


 結果、俺以外女子4人に囲まれている。


 で、川川さんが先に歌ってくれた。


 「友も、ほら歌いなよ」


「俺は、そのぉ、そのぉ、」

 俺は幼馴染に優しい気遣いをされてしまう。


 歌いたくない。それをネタにまた虐められるに決まってる。


 「私、友が歌うところみたいな」

(早く、歌えよ。カス)


「わかりました。」



 そして、俺は歌った。もう何も考えず、ただ歌った。


 「へー以外」「友ってそうだったんだ。」「一番ビックリしたかも」

「私は知ってたよ。うまいの」


「おー、幼馴染マウント」「ずるい、ずるい。」「これは確かに隠したくなるのかも」


そして、歌い終わると俺は全身の気が抜けて気絶した。


 「とも!!」「大丈夫か」「起きて!!」



  

起きると、俺はいつの間にか病院にいた。


 横で幼馴染が泣いている。


 えっ?やばい、やばい。俺もう死ぬかな。せっかく生還出来たのに

ーーーーー

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