第3話
「今日からよろしくお願いします」
「よろしくね、敬語はいいよ。」
とおじいちゃんが言ってくれる。
「よろしくね、ごめんね。今まで何もしてあげられなくて」
「大丈夫です・・・大丈夫、こうして助けてくれたから」
「良い子じゃないか、なのに娘は」
「娘は流石に反省が必要だね。あと」
「あと?」
「あっちの祖父、祖母達にはそのうち」
おー、怒ってくれてる。俺のために怒って貰うのはいつぶりだろうか、その逆はいつものようにあったけど。
「あと、そうだ勇者」
「何ですか・・・何?」
「さっそく、はいお小遣い」
「マジっすか!」
「うん、とりあえず今月2万円ね、これから月2万だから」
「めちゃくちゃ多いじゃないですか、前は3000円でしたよ」
「いやいや、高校生なんだから月2万円は普通でしょ」
「貰ちゃいなよ。私達は寧ろあげたいくらいだから、孫が喜んでくれるならそれが一番だよ」
「ありがとう」
ぁあもう幸せ。
ーーーーーーーーーー
姉視点
知らなかった。本当に知らなかった。弟は確かによく家族に辞めて欲しいと言っていたけど、ここまで傷付いてたなんて
【お姉ちゃん、これしようよ】
【えー、めんどいな】
【・・・分かった】
【嘘、やっぱりやるぅ】
双子で同い年だったけど、弟の寂しがる顔が好きで、私はいつもそんな態度を取ってた。
こんなノリがいつまでも続いていたから弟は好きだったと思ってた。
おちょくられて、喜ぶタイプなのかと思ってた。
久しぶりの弟が居ない家、同年代だから修学旅行とかも一緒だから、家に片方が居ないってことはほぼなかった。
いつもなら、夜に一回は弟を起こして、おちょくるのに今日は出来ない。
ポロッ
涙が・・・私って基本泣かなくて、本気で泣いたのってもう幼稚園くらいなのに、
置いていかないでよ。
家族じゃん、私達、姉と弟じゃん。しかも双子でしょ
双子なんだからセットで居ないと、
姉は弟のベットで一日中泣いた。
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