第6話 芸術と芸術家

真理、生活の現実をただしく力強く再現することは、譬えこの真理が自分自身の共感に合致しない時ですら、文学者にとって最高の幸福である。


トゥルゲーネフ 

ツルゲーネフ【Ivan S. Turgenev】

ロシアの小説家。短編集「猟人日記」は農奴制に対する文学的抗議と受け止められた。「貴族の巣」「その前夜」「父と子」などの長編で時代の変動と知識人の精神史を描く。その他「初恋」「アーシャ」(二葉亭四迷訳「片恋」)、「散文詩」など。トゥルゲーネフ。(1818~1883)



人間は生まれながらにして芸術家である。彼はどこにいても、いろんな仕方で、自分の生活に美を持ち込もうとする。


ゴーリキー

ゴーリキー【Gor'kii】


①(Maksim G. 本名 Aleksei M. Peshkov)ロシア(ソ連)の小説家・劇作家。奔放な放浪者を描いて世紀末ロシア文学に新風を吹き込んだが、後にソ連文学の指導者として活躍。ソ連作家同盟初代議長。短編小説「チェルカーシ」、自伝「幼年時代」、戯曲「どん底」など。(1868~1936)

②①に因んだニジニ‐ノヴゴロドのソ連時代の名称。



我等の言語(ことば)、我等の素晴らしいロシア語、われらの先人たちがわれらに残していってくれたこの宝、財産を大切にしなさい・・・この強力な道具を丁重に取り扱いなさい、名人の手にかかれば、それは奇跡を成し遂げることができるのです。


。トゥルゲーネフ



われらの訓育者(きょうし)はわれらの現実である。


ゴーリキー



書く技術。それは切り詰める技倆である。


チェーホフ。

チェーホフ【Anton P. Chekhov】


ロシアの小説家・劇作家・医師。透徹した観察眼、人間の愚かさを笑うユーモア、鋭いアイロニーに裏打ちされた短編の名手として、また現代的な不条理を先取りする新しい演劇の旗手として名高い。小説「犬をつれた奥さん」「六号室」、戯曲「かもめ」「三人姉妹」「桜の園」など。(1860~1904)



文学は人民の意識であり、その精神生活の花であり、身である。


ベリンスキー



芝居が生きるか死ぬかは、輝く灯火・ぜいたくな舞台装置や衣装、人物や装置の効果的な配置によるのではなくて、劇作家の主義主張によることを片時も忘れてはならない。脚本の構想に於ける欠陥は、何ものを以てしても覆い隠すことはできない。如何なる演劇的虚飾も役に立たない。


スタニスラフスキー

 → 人生についても同じこと。



簡潔は才能の姉妹である。チェーホフ

チェーホフ【Anton P. Chekhov】


ロシアの小説家・劇作家・医師。透徹した観察眼、人間の愚かさを笑うユーモア、鋭いアイロニーに裏打ちされた短編の名手として、また現代的な不条理を先取りする新しい演劇の旗手として名高い。小説「犬をつれた奥さん」「六号室」、戯曲「かもめ」「三人姉妹」「桜の園」など。(1860~1904)



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