第11話 中学3年生
「辞めてくれよ。秋さん」
「・・・なんでよ。そのゴミは優君も私のことも散々虐めて来たんだよ」
あれから、さらに立場が変わって虐めをしていた川さんは秋さんに虐められる立場になった。
「そうだよ!!いい加減にしなよ」
「テメェこそは良い加減にしろ!!虐めしかしてねぇ癖に」
「・・・っ」
取り巻きでコロコロ付く相手を変えて虐めるゴミやろうには秋さんの言葉に付く資格ない
「・・・優君。そいつはね・・・」
秋さんは涙を流し始める。
「私にノートを破るように言って来たんだ。」
「・・・っ」
「優君、私優君のノートを破いてね。紙切れになってから、気付いたの」
昔を思い出すな。もう3年前か
「あの、ノートは沢山目印が書いてあってしかもその目印は全て私に教える為の目印だよね・・・」
「・・・あぁ」
「あれ切ってから、私はやっと気付いたの自分のしたことにしてしまったことに、私は・・・私はね。凄く、凄くバカなことをしたんだって。だから、私は変わろう思ったの、もうあんな優しさを壊さないために、もう優君を傷つけない為に、優君を守れるように」
「・・・」
俺を守れるようにかぁ
「だから、お願い。優君。その女を虐めさせて、過去に決別したいの。もう私は虐められないって弱い自分じゃないって分かりたいから」
正直、言ってることが無茶苦茶で、俺はなんでこんな人の為に優しくして来たんだろうと思って来る。
結局、秋さんも同じ。人を虐めたい人間だ。
だって、これってつまり俺のためだろう??そして俺は望んでいないけど、虐めをする。なら俺を理由に虐めたいだけじゃん。
「・・・だから、どいて!!」
「どかない。とりあえず、秋さんが虐めを辞めるまではどかない。もう誰も傷ついて、失いたくないから」
そして、俺は取り巻きに押さえつけられるが引き離してまた虐められっ子を守ってに叩かれたり、蹴られたりされた。
________________
春視点
お兄ちゃんは、どこの学校に行くんだろうか・・・それがずっと気になっている。
でも情報が一切無いし、聞いても教えてくれない。
それにお兄ちゃんはきっと私には会いたくだろうし・・・
________
「ねぇ、優君は私のことが特別じゃなったの?」
「え、」
「ボッチだったから仲良くしてたってこと??」
秋さんが最近メンヘラになって来ている。
「じゃあ、なんでその女を庇うのよ。」
「いやだから、虐めはよく無いし、俺への虐めは許したよ」
「じゃあ、私はなんで仕返してはないけないの??されたんだよ」
「それは確かに酷いし、復讐からは何も生まないとか偽善な言葉は言わないけど・・・秋さんも虐める人間にはなって欲しく無いんだよ」
「・・・そうだよね。優君は単純にやっぱり私の為だよね。」
そして、秋さんはまた復讐をしようとする。
結局何がしたいのだろうか・・・
__________
「ねぇ、冬ちゃんどうして、こんなカード買えたの?」
「・・・実はね、勝手に家からお金取ってきちゃったから」
「・・・それは大丈夫なの?」
「・・・大丈夫じゃないとは思うけど、一度くらいお兄ちゃんの為に、私達の為に幸せがあってもいいよね」
_________
きっと、あれがきっかけで怒り狂ったゴミは冬ちゃんを殺した。
「・・・」
・・・俺のせいだとは思わない。明らかにほんの少し、人生に一度の家族から貰う義務があるお金をとって殺す方が悪いし、冬ちゃんもそう思って欲しく無いだろう。
「・・・理不尽だよな」
・・・本当に、ゴミしか居ない。
________
「・・・はぁ??」
それはまた唐突だった。
「・・・これ。遺言書です」
そこには、俺への感謝と、クラスの虐めや父親から受けた性的虐待について書かれていた。
俺は、俺は何も知らなかった。
きっと秋さんはずっと俺に助けを求めていた。依存してたかった。
そして、家での悲しみや、怒りがあったんだ。俺もあの時そうやって春に怒りをぶつけた。
「あはは、あはは、俺ってバカだろう。何も学ばない。理解しない。出来ない。アホ!!ゴミカス!!死ね死ね!!俺が死ねば良い・・・俺が死ねば良いのに、」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます