第4話 小2 堪忍袋はある。これガチ
いつかの俺視点
2年生になった。
「お兄ちゃん、友達が別なクラスで寂しいよ」
「頑張って、このクラスでも友達作ろう!!」
友達が居ないに答える俺
「うん」
新学期はより妹の友達作りを応援しようと思った。でも一年経ってグループは出来てしまっている。その分、俺が妹のためにより頑張ろうと思った。
ーーーーーーーーーー
その日の夜に親の会話を聞いた。
「中学になったら、離婚するからな」
「そうね。アンタとなんて出来る限り離れてやりたいわ。子ども達を置いてすぐに本当は離婚したいくらいよ」
俺には話が理解できなかった。中学の言葉も知らないし、離婚の言葉も知らない。ただ表情から、何となく前よりもやばいと思った。
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いつかの俺視点
また俺達への暴力が始まった。そして妹に暴力を振ろうとしてる。
「お願い、妹は叩かないで」
「ぁあん??てめぇは俺の子どもじゃないから関係ないだろ」
と言っているが、普通に俺に暴力を振るうこともあるし、
「どけぇよ、ごみ!!」
「・・・っ!!」
痛い。
「お兄ちゃん!!」
痛いけど、
「今度はお前だ」
「待って、お願い。俺にやって・・・ください」
急いで戻らないと妹が叩かれる。痛いのを我慢して立って、妹の前に立つ
「あん??だからうるせぇって」
そして、また拳が入る。
この時の拳は流石、子どもにも当たらないといけない程の人間だ。凄く痛かったけど、小学生2年生の俺でも耐えられる痛みではあった。
「お兄ちゃん!!」
妹は俺の心配をする。けどそんな妹の顔を見て、安心して俺は勇気を出す。
「大丈夫。やるなら俺にやってください」
守る王子になるって約束したし、
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いつかの俺視点
「また、点数悪かったよ」
妹はテスト点が低かった。そのことで最近馬鹿にされたことがあったらしい。どうにかしてあげたい。でも、やっぱり勉強はどうすればいいか分からない。俺はテストの点は高いけど教え方が分からないし・・・
また必死にクラスメイトに聞いて塾を知った。だけどどこにあるかも分からないし、分かっても当然入れない。
「お兄ちゃん、私馬鹿なのかな?」
でも、妹の悲しむ顔は見たくない。俺は考えた。
「一緒に先生に聞きに行こう。」
俺は先生に問題の解き方を聞きに行った。
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そして、テスト当日
妹の採点をした男の子が妹を指差した。
「また、0点だ!!」
妹は悲しそうに下を向いて居る。
でもおかしい。妹は勉強してもっと点数が取れる筈だったし、きっと緊張して、解けなかったのかも知れない。
「次は頑張ろう」
「うん」
妹は力なく答える。それから妹は0点を取り続けていた。そして、俺はおかしいと思って席を立ち、妹の問題を見た。そこには、しっかりと正解しているはずなのに0点にされていた。
「なんであってるじゃん!!」
俺は隣の採点した男の子を怒った。そして、横の席の男の子は言った。
「字が汚いからバツにした」
「はぁ??」
「お兄ちゃん、いいよ!私が悪いから」
「許さない!!」
俺の中の堪忍袋が切れたような感じがした。
そのあと暴れて、親にすごく叩かれたのを覚えてる。
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いつかの俺視点
あれから、数日経った。俺はすっかり周りから恐れられらようになった。そんな俺に妹は仲良くしてくれた。
「俺と居ると嫌われるよ?」
「いいよ、お兄ちゃんと居るのが一番だもん」
俺と居るせいで妹も恐れられるようになった。それ所かクラスの女の子達からは、俺と居るから調子に乗って居るとか言われるようになってしまった。またキレそうになったけど、流石に止めた。これ以上暴れても仕方ない。
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そして、もうすぐに2年生にも終わる。
俺は妹に友達の手伝いをする所かむしろ関係をなくしてしまった。
本当に申し訳ないと思っていた。来年こそは、頑張らないと・・・
そして先生に来年も同じクラスになれるように頼んだ。
するとその先生は、「うん!!二人一緒だもんね」問題起こしている俺達にも優しくそう笑顔で答えてくれた。
今思うとこの先生や、この学校の先生は全体的に俺達兄妹に優しかった。基本的に親に点数のことは秘密にしてくれたり、毎年同じクラスにしてくれたりと・・・そして、本当に良い学校だったと思う。
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