第6話

新しい家の近く


 「ヨミ!!」


サライの声だ。


 「どうしたの?宮城さん(サライ)」


  何でこんなところにいるのだろうか?


 「アンタ、妹はどうしたの?」


「妹は転校前の学校だよ。」


そういえば、サライさんはミヨと仲が良かった。


 まさか協力して俺を


 「へぇー、そうなんだ。じゃあアンタだけ、引っ越して来たの?」


「・・・うん」


「もしかして、また高校でも虐められたから?」


「・・・!!」


「その顔はアタリね。相変わらずなのね、アンタ」


「・・・そうだよ。俺は逃げるくらいしか出来ない」


「でも、また私に会ってしまった」


「・・・っ、」


「あはは、凄い怯えてるねぇ」


そう、宮城さんはこうやって俺を笑ってくるんだ。


 「そんな怖がらないでよ。流石にもう、アンタは虐めないわよ」


「・・・本当??」



ーーーーーーー


 それから、本当に俺は虐められたりはせず始めて高校の友達も出来た。


 そんなやっと馴染み始めた頃、


 あいつはやって来た。


 「お兄ちゃん、見つけた。」


「ミヨ、どうしてここに??」


「そんなの、家に帰ってきて貰うためよ」


「俺は戻らないよ」


「何でよ!!」


「俺はこれからこっちで頑張る。お母さんもお父さんそのために新しい家を用意してくれたんだ。無駄にする訳にはいかないよ」


「・・・そう。」


あれは、妹が何か企んでいる顔


 「なら、無理矢理連れ帰るまで、」


  そして、俺は元の学校の人に囲まれてしまう。


 一撃を浴びせられて、俺はそのまま無理矢理引きずられる。


 「こんな所来ても、無駄なのよ、ヨミ」

幼馴染が俺を見下す。


 せっかく、お母さんとお父さんが用意してくれたのに全部無駄になるの??


 俺はそんな絶望をしていると、サイレンがなり警察がやって来てくれた。


 誰が俺が引きずられるところを通報してくれたのか?

ーーーーーーー

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