第5話

 「みよ!!ヨミが転校しないんじゃなったかの?」


「・・・」


「何で急に転校なんかするのよ!!意味わかんない。」


「私もよ、」


「何??」


「私だって意味わかんないって言ってんのよ!!」


ーーーーーーーーーー

 よみ視点


 今日から俺は新しい学校での一日が始まる。


 俺は上手く馴染むことが出来るだろうか??


 「今日から転校して来た、家内 よみです。よろしくお願いします」


何とか噛まずに言えた。


 そして、俺はクラスを見渡す。


 どうやら普通のようだ。


 よかっ、


 【アンタ双子なのに、弟の方は全然ダメなのね】


 一人だけ会いたくない人がいた。


 そういえば中学の頃転校したが、まさか一緒の学校だったなんて、


 しかも席が隣なんて嫌な予感がする。


 嫌な予感がする。


「じゃあ、よみ・・・さらい、横のに座って」


  終わった。お母さん、お父さんごめん。俺は同じことを繰り返すだけかもしれない。



 「ねぇ、よみ覚えてる??私のこと」


「・・・っ!うん。」


「・・・そう。」

サライさんはそれだけ聞くと、前を向く。


ーーーーーーーーーーー


 それから俺は転校生あるあるの質問を受けた。


 久しぶりに普通の会話をしていることに感動する。


 その後俺はクラスメイトに一緒に出掛けようと誘われたが、まだ道に慣れてないのと、家の準備があるからと断ってしまった。


 本当はただ余りにも友達と外で遊んだことがなくて不安だからだ。


 そして、家に帰る途中、

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