　「お母さん！！こっちの準備は終わったよ。」

「良いね！良い感じ」

俺とお母さんは引っ越しの準備を滞りなく終わらさせていく。

　「ねぇ、お母さん。」

「何？」

「本当によかったの？？」

「良かったに決まってるじゃん！私もお父さんのイチャつきよりも貴方のことの方が大事だもん」

「じゃなくて、妹」

「今回の別居はよみの虐めのことが大きいけど、本当は妹の為でもあるんだよ」

「そうなの？」

「そうだよ。このまま行けば、妹とは絶縁するつもりだったでしょ」

「・・・うん。」

兄として不甲斐ないばかりだ。

　「これはお父さんと私のお願いだけど、そこまで気にしないでね。やっぱりお兄ちゃんにとって一番大切なのは妹であって欲しいのよ」

　昔、よくお母さんとお父さんに兄妹で仲良くしていて褒められること思い出す。

　「だからね、今は距離をとって、みよは反省して、よみには新しい学校で生活をやり直して欲しいんだよ。」

「・・・うん、ありがとうお母さん」

ーーーーーーー

　「お父さん！！お兄ちゃんと離れてもいいの！！」

「そりゃ嫌だが、今回のは仕方ないと思ってる。」

「何が仕方ないよ」

「・・・それは、答えても意味がないだろう」

「はぁ？意味わかんないだけど」

その後も父親はみよに対して答えず、みよにストレスが溜まっていく。

ーーーーーー

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