2024年8月29日放送 題・たまご 夏の他流試合SP

今回は、

夏井先生が選んだ

俳句の天才小中学生チームと、

プレバトチームの5対5の俳句対決でした。

お題は「たまご」。

見応えのある白熱の対決でした。


今回は、

全10名の俳句の中から、

4句を添削してみました。


まず、

プレバトチームの

永世名人の

横尾渉さんの

俳句を見てみましょう。


秋郊のビストロ放し飼いの軍鶏


「軍鶏(しゃも)」は、

闘鶏にも用いられる、

丈高く精悍な鶏のこと。

掲出句は、

このままで良い句なのですが、

別案を考えてみました。


A ビストロは軍鶏放し飼い秋うらら

B 秋晴の軍鶏放し飼いレストラン

C 秋風の軍鶏放し飼いレストラン


句割れと

句またがりを解消して、

575の正調に整えてみました。


次に、

天才小中学生チームの

小学3年生の

かいとくんの

俳句を見てみましょう。


立秋のたまご水平線の色


この句も

このままで十分ですが、

添削例を考えてみました。


A このたまご秋の水平線の色

B たまごたち秋の水平線の色

C 水平線の蒼いたまごと遊ぶ秋


すばるくんの説明によると、

このたまごは、

おもちゃのたまごだったようです。

「立秋」という季語が、

あまり効いていない感じがしましたので、

シンプルに「秋」を

使ってみました。


次に、

プレバトチームの

特別永世名人の

梅沢富美男さんの

俳句を見てみましょう。


ほの青き地鶏の卵秋の宿


このままでも十分ですが、

試しに、

添削例を考えてみました。


A 鶏卵のほのかに蒼し秋の宿

B 秋の旅ほのかに蒼き卵割る

C ほの蒼き卵割る君秋の旅


宿でもいいのですが、

旅としたほうが、

叙情性が出るように

思いました。

また、

「青」よりも「蒼」のほうが、

詩性が増すかなと思います。


最後に、

天才小中学生チームの

小学5年生の

すばるくんの

俳句を見てみましょう。


なぜぼくは食べられないの星祭


星祭は七夕の異称で、

秋の季語です。

この句もこのままで十分なのですが、

添削例を考えてみました。


A たまごさえ食べられないの星祭

B たまごさえ食べられぬまま星祭

C 星祭たまご食べれぬ人がいる


「なぜぼくは食べられないの」だけだと、

何を食べられないのか、

なぜ食べられないのか、

読者の考える負担が大きいでしょう。

ですので、

上記の添削例では、

せっかくなので、

お題の「たまご」を入れて、

食べられない原因が、

アレルギーなのか、

貧困なのか、

飢餓なのか、

読者が想像できるように

直してみました。

むろん、

原作の大胆な省略が

魅力的なのは言うまでもありません。


今回は以上です。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る