2024年9月5日放送 題・ケータリング

今回のお題は、「ケータリング」。

芸能人の方には

お馴染みなのでしょう。

なお、

ケータリングの語源は、

「宴」とのことで、

日本語に訳すと、

出張料理、

もしくは出張レストラン

という意味になるようです。


さて、

今回は、全7句の中から、

3句を添削してみました。

まず、

最下位の才能ナシ(25点)に選ばれた、

俳優の

熊谷真実さんの

俳句を見てみましょう。


食の秋ケータリングで2キロ増え


あるある系の句で、

25点という評価は、

過小評価かなと思います。

夏井先生の添削例を見てみましょう。


楽屋への差し入れ多し食の秋


原作のほうが、

「2キロ」という具体的な描写があって、

面白いような気がします。

添削例を挙げてみます。


A 楽屋への差し入れ食べてしまう秋

B 差し入れのケーキ美味しく秋うらら

C 花すすきケータリングを食べまくる


季語を替えて、

表現してみました。


次に、

第2位の才能アリ(70点)に選ばれた、

俳優の

星野真里さんの

俳句を見てみましょう。


綿あめや葉月のかかと浮かせたる


葉月は、

陰暦8月のことで、

秋の季語です。

星野さんの説明によると、

ケータリングに「綿あめ」が

あったらいいなという願望を

詠んだとのことでした。

夏井先生の添削例を見てみましょう。


1 ケータリングの端に綿あめある葉月

2 ケータリングの隅に綿あめある葉月


実際に綿あめのあるケータリングを

詠んでいて、

このままで良いと思いますが、

別案を考えてみました。


A ケータリングに綿菓子は無し秋の風

B 綿菓子のケータリングや秋うらら

C 秋晴や綿菓子を喰う殺人鬼


綿あめと綿菓子は、

同じですが、

後者のほうが

一般的かなと思います。

添削例Cでは、

思い切って、

少し強引ですが、

ケータリングという言葉を

捨象してみました。


最後に、

ボツと評価された、

永世名人の

フルポン・村上さんの

俳句を見てみましょう。


ゾンビらに取っておく差し入れの桃


「桃」が秋の季語です。

悪くはないと思いますが、

夏井先生の添削例を見てみましょう。


差し入れの桃ゾンビらに二十切れ


確かに、

「二十切れ」という

数詞を使うと、

場面がより鮮明になりますね。

別案を考えてみました。


A 出番待つゾンビらに桃十五切れ

B 楽屋なるゾンビらへ栗ようかんを

C 秋日和うどん掻き込むゾンビたち

D 100人のゾンビらへ桃差し入れす

E ゾンビ役100人が喰うモンブラン


差し入れの内容を

栗ようかんやうどんやモンブランに

替えてみました。

栗ようかんとモンブランは、

秋の季語です。

それと、

後半はゾンビの数を

100人にして、

壮大なゾンビ映画の撮影を

想像してみました。


今回は以上です。







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