2024年8月1日放送 題・秘密基地 名人・特待生一斉査定
今回は、
いつもと違って、
名人・特待生一斉査定スペシャル。
お題は、
凡人ワードシリーズの
「秘密基地」。
その凡人ワードの魔力に
引きずり込まれたのでしょうか、
なんと、
3年ぶりに「降格」という評価が下された、
波乱の回でした。
今回は、全7句の中から、
3句を添削してみました。
まず、
名人7段から名人6段へ
「1ランク降格」と評価された、
フリーアナウンサーの
皆藤愛子さんの
俳句を見てみましょう。
風薫る放課後今日も秘密基地へ
「風薫る」が、夏の季語です。
うーん、
たしかに凡作ですね。
夏井先生の添削例を
見てみましょう。
1 風薫るルミちゃんと行く秘密基地
2 風薫る今日は行けない秘密基地
「ルミちゃん」は、
皆藤愛子さんの子供時代の
友達の名前とのこと。
たしかに、
この固有名詞は使いたいですね。
添削例を挙げてみます。
A 夏休みルミちゃんの待つ秘密基地
B 峰雲や二度と行けない秘密基地
C 炎天や秘密基地今パーキング
「風薫る」は、
初夏のイメージですので、
添削例では、
真夏のイメージにしてみました。
次に、
名人9段から名人8段へ
「1ランク降格」と評価された、
俳優の
森口瑤子さんの
俳句を見てみましょう。
まるで秘密基地博士の夏館
「夏館(なつやかた)」は、
夏らしい装いの邸宅のことで、
夏の季語です。
イメージは良いと思います。
降格にするほどの
駄作凡作ではないでしょう。
厳しい査定ですね。
夏井先生の添削例を
見てみましょう。
青蔦の館博士の秘密基地
「青蔦(あおつた)」が、
傍題に「蔦青葉、蔦青し」などがある、
夏の季語です。
たしかに、
スッキリしています。
しかし、
もう少し良くなりそうですので、
添削例を挙げてみます。
A 秘密基地博士は夏の別荘へ
B このラボは夏の静かな秘密基地
C 白衣なる二人行く青蔦のラボ
「ラボ」は、
ラボラトリーの略称で、
実験室、研究室のことです。
「博士」の連想から
「ラボ」を使ってみました。
添削例Cでは、
恋の俳句にアレンジしてみました。
最後に、
「お見事」と評価された、
特別永世名人の
梅沢富美男さんの俳句を見てみましょう。
少年の空蝉残る秘密基地
「空蝉(うつせみ)」は、
蝉の抜け殻のことで、
夏の季語です。
しかし、
このありきたりな発想の句を
「お見事」と評価するのは、
どう考えても過大評価でしょう。
添削例を考えてみました。
A 空蝉をあまた残して秘密基地
B 空蝉のような少年秘密基地
C ひとひらの揚羽の骸秘密基地
こうすると、
類想の句から、
少しは脱出できているでしょうか。
今回は以上です。
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