第101話 任せたぞ!

~~これは、地球が爽やかさを取り戻した勇敢な人達の記憶である~~




「目標地点の太平洋上空までは、約30分で到着する。そこからは、艦載機“アースタイガー”で各自の目的地まで飛んでくれ!

 もう一度確認する、冷却エナジーを打ち込むのは、日本時間正午だ。

 時計を確認する。

 オンダンウォッチ準備!

 現在、午前8時40分まで後10秒……8・7・6…………3・2・1・セット!」


「時計、セット完了!」



 順調に行って、9時には第一の目標である太平洋の真ん中上空に到着するね。

 …………あーあ、そこからは人ぽっちかー…………ちょっと心配なのよね……あたしはともかく、アッツとか……アッツとか…………。












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「室長!本艦は、あと1分で目標地点に到着します!」

南中子みなこ君、ご苦労!…………それじゃあ、ここからは各自アースタイガーに乗り組んで欲しい!」



「ちょっと待ってください、室長!」

「何だね、南中子君!」


「確か、室長も地球の冷却ポイントへ、艦載機で向かうんですよね」

「ああ、そうだとも!」


「それじゃ、いったいこの地球戦艦マグマは、どうなるんですか?誰が、操縦するんですか?」

「ああ、それは…………コロナ!準備はいいか?」

「大丈夫よ!ナッチー!…………おーい、こっちだよー」



 コロナちゃんが、艦橋の外に向かって何か呼んだわ!




 ウィイイイイイン……ツツツツツツーーーー……




 艦橋の入り口が空いて何かが入ってきたわ。高さが1メートルぐらいで、円形のお掃除ロボットが10個ぐらい縦に積み重なったような形だね。

 まるで……


「紹介しよう……本艦の自動操縦ロボットK-3だ。通常の自動操縦と違って、臨機応変な対応と最低限の攻撃も可能だ!

 僕達が、この艦を離れた後は、こいつに任せる!」



「ミナサン、アンシンシテ、イッテキテクダサイ…………ニンムシュウリョウゴハ、オイラガ、カイシュウスルゼ!セキドウフキンマデ、キテクレヨ!」




 なんか、しゃべるのね。このロボット。ちょっと可愛いかも!




「室長!本艦は目標地点到着です!…………スピードを落として旋回飛行に移ります」

「エンジン、出力ダウン40%」

「了解!エンジン40%」



「よし、本艦の操縦をK-3と交代する。各自、アースタイガーの格納庫へ急げ!いいか、ここからは空調が利かない。オンダンコスチュームの冷却システムを最大にしておけ!いいな!」



 ≪ 了 解 ! ≫












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「準備は、どうだー!」


上杉南中子うえすぎ みなこ・オンダンブルー、搭乗完了!」

岡崎真夏美おかざき まなみ・オンダンピンク、搭乗完了したよ!」

中村熱太郎なかむら あたろう・オンダンイエロー、大丈夫だよ!」

胸山湿図絵むなやま しずえ・オンダンレッド、いつでもOK!」

厚着好男あつぎ よしお・オンダンゴールド、僕もいいよ!」

剛毛雪男ごうもう ゆきお・オンダンシルバー、できました!」

真黒影子まぐろ けいこ・オンダンブラウン、いつでもどううぞ!」

真紅野湖路奈まっかの ころな・オンダングリーン、準備できたよ!」


「よーし、夏野太陽なつの たいよう・オンダンブラック、行くぞ!……全機発進!」



 ≪ 発進しまーーーす! ≫




(つづく)

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