第83話 希望の目覚め!
~~これは、地球を救うために手を繋ぎ合う仲間達の物語である~~
「こ、これは…………」
そんなに広い部屋ではないが、やはり窓はなく、壁は様々な計器が埋め込まれていた。
彼らの目を引いたのは、計器だらけの壁に沿って置かれたベッドで、仰向けに寝ている
「うん、そうなんだ。
……
「…………どうしたの?……なぜ、目を開けないの?……」
「なあ、
君は、あの時、
「え?……なぜ、キャップはそれを……」
「あ、いや……
助けに行った時、僕は
……状況が少しでもわかればいいなあと思ってね…………そしたら、君の声が聞こえたんだよ」
「…………はい…………
私は、あの時、もうダメだって思ったんです。…………でも、お姉ちゃんの声が聞こえたんです!“がんばれ”って………………
確かに、あれはお姉ちゃんです。
でも…………私が手を握ってもらっていたのも、歯を食いしばった時見えたのも、コロナちゃんでした…………お姉ちゃんの声は、コロナちゃんから聞こえたんです!」
「そうか…………
僕もそんな気がして、
…………ところが、そのとたん
「……大丈夫です!
「お姉ちゃん……
コロナちゃんを返して……
コロナちゃんは、
お姉ちゃんは、私だって、助けてくれたじゃない…………だから、お願い、コロナちゃんも助けて…………」
それを見た
「コロナちゃん!コロナちゃん!」
周りにいる人達も、口々に呼びかけた。
「「「「「コロナちゃん!コロナちゃん!」」」」」
すると、次の瞬間、
暫くすると、ベッドの上の
「みなさん、おはようございます」
と、一言だけしゃべった。
周りのみんなは、はち切れんばかりの声を上げ、喜びに舞い上がった。もちろん、
(つづく)
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