第34話 研究所を探れ!

==これは、地球の熱を冷ますために、日々奮闘する“カラフルなヒーロー達”の物語である==


🎵オープニングNo.3〔負けるな オンダンV〕

 ♪ きれいな 色がある~ すてきな 色もある~

   そして未来は バラ色だ

   空を見て 海を見て 宇宙を見て

   暑さから 守るんだ この地球~

   いつでも 我らの ヒーローたちは

   必殺 技で 懲らしめる~

   オンダン オンダン オンダン オンダン

   ファイブ~ ファイブ~ ファイブ~

   オンダン ファイブ~          ♪




 あたしは、大事なことを確認するのをすっかり忘れていた。

 確かに、地球温暖化研究所所長の夏野太陽の疑惑は晴れた。悪いことを企んでいたのは、虹ノ森高校の校長、教頭、事務長だった。

 とは言っても、皆、謎のウィルスに侵されていたのだったが……。



 ただし、その中で、上手いことやったのは、夏野所長だ。

 何が上手いことだって?……それは、彼だけが大儲けしたという事よ!



 まず、学校の制服販売を牛耳っていた闇の会社を解体したことで、制服販売が自由競争になった。当然、今人気のある“オンダンVブランド”の希望が殺到している。

 人口が少なくなったとはいえ、小学校から高校までの各種制服を手掛けた夏野所長の収入は右肩上がりになっている。



 加えて、一般へのセット水着販売も行っている。水着に装着してある冷却システムは、すでに特許もとっており、海外への輸出も行われ出した。



 だが、可笑しいのだ!いや、絶対に可笑しい!これは、何か重大な秘密が在るに違いない!一刻も早く追求する必要がある。







「……ねえ、マナ?……さっきから何一人でブツブツ言ってんの?最近、戦いも無いから欲求不満?」


「あ!ミー先輩。変なこと言わないでくださいよ。

 欲求不満なのは、シーちゃんセンセなんですから~

 センセなんか、戦いたくて仕方ないので、彼氏を体育教師に変えたんですよ!しかも、柔道専門ですって!」


「ほー、それで?」


「シーちゃんセンセ、毎日彼氏と戦って鬱憤を晴らしているそうですよ……何か、寝技が気に入ったって言ってましたけど?」


「おいおい、それはまた別な欲求不満が溜まりそうだな」


「え?何でですか?」


「まあ、マナは、気にしなくていいから…………ところで、所長の何が変なんだ?」


「まあ…………それは、今、アッツを偵察にやっていますから、もうすぐわかると思いますよ」


「なあマナ、益々アッツを下部にしてないか?」









「た、た、隊長!大変です、大変です!」


「落ち着け、アッツ!」


「あ!隊長!」


「ボカッ!👊誰が、隊長じゃ!」


「痛って!す、すみません、部長!」


「部長でもないわい!」


「失礼しました!……お姫ぃさ~ま~~……!」


「な~ん~だい?じいやぁぁ~

 ………って、変なことやらすな、このボケ、ゴン!✊(#^ω^)」







「えっと……マナにアッツ……終わったか?」



「す、すみません。ここからが報告です。

 ……所長は、今までと同じ暮らししかしていません!」




「ど、ど、どういうこと?」



(つづく)

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