第29話 ブラックの怪?

==これは、地球の熱を冷ますために、日々奮闘する“カラフルなヒーロー達”の物語である==


🎵オープニングNo.3〔負けるな オンダンV〕

 ♪ きれいな 色がある~ すてきな 色もある~

   そして未来は バラ色だ

   空を見て 海を見て 宇宙を見て

   暑さから 守るんだ この地球~

   いつでも 我らの ヒーローたちは

   必殺 技で 懲らしめる~

   オンダン オンダン オンダン オンダン

   ファイブ~ ファイブ~ ファイブ~

   オンダン ファイブ~          ♪




「よし!みんな、これから所長を追い駆けて、虹ノ森高校へ戻ろう!」


「分かったわ、ミー先輩!」


「コロナ、君も一緒に来てくれないか?」


「了解の事ね!私も気になってたのね!」



 ミー先輩の決断のお陰で、あたし達は急いで研究所を出て、学校の戻ろうとしたんだけど、ちょうど玄関を出たところで、怪しい声に呼び止められちゃったのね~





「まてーーーい!お前達は、どこへ行こうというのだ!」


 何?いったい何事?


「誰よ、あんた?あたし達がどこへ行こうと、あんたには関係ないでしょ!」


 今日のあたしは、どうも調子が可笑しいな、所長のせいであんなに怒っていたのに、水着セットのプレゼントでとっても嬉しくなったと思ったら、今度は何?

 あの変な奴、また、頭に来た!モー(#^ω^)



「ふっ……関係ないだと?…………お前達の行動は、逐一私が把握しているんだ、気がつかなかったのか?」



「ど、どこ、かで……会いましたで、しょ、しょうか?」


「ふっ……胸山先生、私の顔を見忘れたいの?」


 その変な奴は、黒いサングラスを外したよ!……え、え、シーちゃん先生の知り合い?






「岡崎、中村、それに上杉だって、月に一度は私と会っているだろう?」


 え?あたし達も知り合い?






 黒髪のポニーテール、目鼻立ちはくっきりしていてかなりの美人といってもいい。全身真っ黒の競泳用水着は、白いストライプの線が際立っている。

 どっかで、会っているかな~…………

 ボディーは、かなりの迫力があり、若くはないけど、歳の割にはナイスバディだけど……






「じゃあ、これで、どうだ!」



 その怪しい女は、黒縁の眼鏡を取り出し、装着したの!





「「「「 あああ!!!……事務長の“真黒影子まぐろ けいこ”~!!!」」」」






 みんなは、とっても驚いた。

 シーちゃんセンセは、毎月の給与明細を彼女から受け取っていたの。

 それに、あたし達は、通学バスの無料パスの更新確認を月一で、彼女に行ってもらっていたんだもの。




「あなたは、真黒まぐろ事務長!なぜ、あなたが、私達の行動を気にするの?」



「2年1組の上杉南中子うえすぎ みなこ、よっく聞け!

 ……私は、普段は虹ノ森高校の事務長として事務室にいるが

 ………………ある時は、“ラーメン雪男ゆきおとこ”の常連客として

 ………………また、ある時は体育館を封鎖した雪男ゆきおとこの手下として


 しかして、その実態は、“地球温暖化を進める会”のブラックファイヤーだ!」




「な~に~、ブラックファイヤーだと~」



 

 わー、なんかアッツの目がギラギラしてる~……

「こら!アッツ≪✊ゴン!≫……どこ、見てんのよ!……それより、“ブラック”よ、“ブラック”!」



「痛ってな~マナ!……それより“ブラック”がどうしたんだよ?」



「バッカね~アッツは!……所長が新セット水着の販売のために考え出したのが、“オンダンブラック”よ!……絶対“ブラック”繋がりで、所長も怪しいのよ、やっぱり!」




「そうだ、マナの言う通りだ。だから、私達は早く高校へ行って所長を見つけなければならないんだ!」




「ふっふっふっ………………

 そうはさせるか、上杉南中子!

 ………………こでも、食らえ!“ブラックファイヤーーーー!”」



 真黒は、両手をあたし達の方に向け真っすぐ伸ばして、真っ黒な炎の塊を発射した。まるで、太陽のプロミネンスが迫ってきているようだよ~どーしよ!





「「「うわわわわわわーーーーー!!!!!!!」」」




(つづく)

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