第24話 体育館の群衆・

==これは、地球の熱を冷ますために、日々奮闘する“カラフルなヒーロー達”の物語である==






『キャー―素敵――!』『うわあわああああああああああ……』

 ピューピュー……ドンドン……バンバン……ヤンヤヤンヤ……ゴオオオオ!……


 うわぁ!うひょっ!うううううう、凄い歓迎だよ、こりゃ、びっくりだ~



「アッツ、アッツ!……大変なことになっな~」


「ん?……いいんじゃないか?……これで、俺達も有名人だし、チェインジしなくてもあの涼しい制服が着れるんだぞ!」


「そっか、アレと同じ涼しくなる制服が着れるだね!……それにしても、コロナちゃん、メンコイよね~」


「でもさ~、まさかコロナが、アン……(ゴン!✊)……痛ッテ!」


「しっ!アッツ、そんな事言ったらダメよ!(╬▔皿▔)╯ どこで、敵が聞いてるか分からないんだから」


「ううう~分かったから、あんまり叩くなよ~……お前の拳骨、段々パワーアップしてるぞ~😭」







「えー、ここで、夏野博士から、みなさんにお話がありますから、よく聞いてください!」



 え?所長って、博士なの?



「あ、え、えーっと!……私が、このコスチュームを開発した夏野です。

 皆さんが、学校生活を涼しく過ごせるように、頑張りましたので、ぜひ、着用してみてください。

 …………それに…………いつでもオンダンVファイブのサポーターは受け付けていますから、遠慮なく参加してくださーーい!」



 まーた調子のいいこと言ってるぞ!あの所長は~



「じゃあ、これから制服を配りますから、一人ずつ取りに来てください。一人1着ですよ~」


 うっわー、あちこちで先生達も制服を配り始めたわ……あたしも貰ってこよっと。










 ほんっとに、こんな暑苦しい体育館なんかでやるから、モー。全校生1000人は居るのよ!体育館の中、ぐちゃぐちゃじゃない!






「あっ!そこ、そこ……ここで着替えちゃいかんよ~……まあ、男子は多めに見るけど、女子はダメだよ、ちゃんと更衣室へ行きなさいよ~」


 わ、わ、わ…………女子もこんなところで、着替えてるの?ダメじゃない?


 モー体育館は、テンヤワンヤで、収拾が付かいわ!









…………ドン!ドン!……バタン!バタン!……キーーーイ!……ガチャ!




『ファファファファファファ……アハハハハハハ…………』


 ん?何?この変な笑い声?


『……今、この体育館は、完全に封鎖した!入り口のドア、窓、天井の換気口もすべて閉めたぞ!

 …………そして、今、この冷水ミストのバルブを閉めてやる~……ギュコ、ギュコ、ギュコ、ギュコ……キキキキーー!』





「キャアアアア…………出して~、ここから出してよ~………」

「暑いよ~……苦しいよ~」

「ワアアアアアアア………」

「ヤメテエーーーーー…………」



 わあああーー、どうしよ!パニックになってる!……




(つづく)

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