第17話 見た目じゃない?・
==これは、地球を救うために立ち上がった“若いヒーロー達”の物語である==
「じゃあ、早速研究所へ行こうか!」
なーんと、ラーメン屋で怪しい奴をやっつけてたら、“氷の結晶”っていう白くて奇麗な塊を見つけちゃった!
あたし達は、それを持って、もっと詳しい説明を聞くために、夏野所長がやっている“地球温暖化研究所”ってところへ、これからみんなで行くのよね。
あ!チェインジはもう解きましたよ……今日は、最初っから自前の水着を着てたから、チェインジを解いても大丈夫だったよ!残念?
「さあ、こっちだ。……狭いから気をつけろ」
「うへっ?……本当にこんなに近いんだ……研究所は、あのラーメン屋の裏じゃないか!」
あたし達は、所長を先頭に一列になって、“ラーメン雪男”の横の狭い通路を通って、裏側に抜けた。
「わあ~ボロっちいアパート……」
「こら、アッツ。人様の家をそんな風に言ってはいかんぞ!」
「え?あ、はい、済みません部長 (≧ ﹏ ≦)」
「いいか、アッツ。見た目は古いかもしれないが、こんな大きなアパートを研究所運営で使っているんだ、凄いじゃないか!」
「はー、部長が言う様に、確かに大きいですよね~……このボロアパートは……」
アッツの言う通り、アパートは2階建てで、それぞれの階に5部屋ずつあるわ。まあ、壁がところどころ剥がれていたり、屋根のトタンが色あせたりしているけど、大きいことは大きいわよね。
「あ、まあ……そんなに褒められると、少し照れるが……」
え?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆一休み!
https://kakuyomu.jp/users/kurione200/news/16818023212593850389
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「えっとね!うちの研究所は、このオンボロアパートの2階の一番端っこだけですの事よ!」
「あ!湖路奈。今、そんなことはどうでもいだろ!」
「どうでもよくは、ありませんの事よ……
まあ、研究所には1部屋借りていますが、二人で住むのに隣の部屋も借りますの事ね……
それに、物置用にもう一部屋借りてますから、アパートの30%は、うちの研究所みたいなものですの事よ!」
「え?え、えー、い、今……コ、コロ、ナさん……一緒に、す、すん、でるって?……言いました……よね~」
はー、サスガお年頃のシーちゃんセンセ、細かいところ良く聞いてる~
「はい?……住んでますですよ!私は、外では暮らせません!」
「えええ~~!…………そうだったんですか、所長!」
あたしは、びっくりしちゃった!だって、こんなに美人の奥さんがいるなんてね。そんなにパッとしない所長なのに…………世の中不思議よね~
「アッツ、お前も頑張れば、何とかなる!👍」
「マナ?……何言ってんだ?」
「……フンッ! ╮(╯-╰)╭ ……
借りているのは3部屋だけど、後はぜーんぶ空き部屋ですの事よ……とうの昔に、このオンボロアパートは壊れるからって、みんなは出て行きましたですの事ね」
「なんだ、やっぱりオンボロじゃないか!ちょっと感心して、損しちゃったぜ!」
「あーー、あーーー湖路奈は、やっぱり余計な事を言い過ぎだあぁぁぁ。
…………少し調整が必要か?……とにかく、みんなは、さっさと研究所に入ってくれ!」
やれやれ、こんなオンボロ研究所じゃ、先が知れるけど……貰ったコスチュームの分は話を聞きますよ~……はああ~😮💨
(つづく)
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