第12話 秘密兵器1・

==これは、地球温暖化に立ち向かう、純真な高校生たちの物語である==





「「「「 えーーー? オンダン ファイブ? 」」」」


「うん!そうだ!みんな、頑張ってくれたまえ!」


 なに涼しい顔で言ってんだか、あたしにはさっぱり分からないよ~……。カッコよく変身したのは、いいけど……何かと戦うの?……危ないのは、嫌だよ~。



「所長、失礼ですが、私達は“引き受ける”とは、言っていませんが……」


 さすが、ミー先輩。ビシッ!と言ってやって、お願い。


「ん?そんな筈はないぞ。…………この契約書には、全員のサインをもらっているが……」



 なになに?……あ、これ、論文に応募した時の応募申請書じゃない!確かにあれには、サインをしたわよ。地温研全員の名前を書いて応募するって、ミー先輩が言ったから。



「ほら、ここ、ここ!…………最後の所にこうやって書いてあるだろう」




~この論文で入選した者は、“地球防衛戦隊オンダンV”に加入して、正義の為に戦います。なお、この条件に同意しない者は、下のチェック欄に×印をつけること。×印無き者は、契約に同意したとみなします。  地球温暖化研究所 所長 夏野太陽 ~



「んんーーん。…………契約に同意したんじゃ、仕方ないな!な、みんな、頑張るぞ!😉」


 え?え?ミー先輩、やるの?😨……戦うの?🥵何か、ミー先輩が笑顔で、嬉しそうなんだけど……。


「よーし、俺も頑張るぞ~😁」


 あーあ、アッツまで、やる気出してるし😱。


「おう!みんな、一致団結して、悪を倒すぞ!!おーーー!🤩」


 あ、やっぱりシーちゃんセンセ、変だ。絶対いつもなら、優柔不断になるのに、一番積極的だぁ~。


「なあ、マナもやるよな😀」


 うー、ミー先輩に、そんなこと言われたら………

「はい!!頑張りま~~す!!!!」

 やるしかないよね~ .·´¯`(>▂<)´¯`·. 。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇一休み

https://kakuyomu.jp/users/kurione200/news/16818023212299990531

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「ところでな~、このコスチュームには、まだ秘密があるんだ。…………どうだ?暑いか?」


「そう言えば、私のいつもの格好よりたくさん着こんでいるはずなのに、ちっとも暑くないわ」


「そうそう、部長の言う通りよ。あたし達は、普段水着しか着ないから、靴なんかも履かないの。いつもは、ビーチサンダルだもんね」


「おう、俺なんか、学校の中じゃ裸足だぜ!」


「でもこのコスチュームは、ブーツにソックス、それに手袋まで填めてる……普通なら暑くて倒れちゃうはずだわ?」



「そう、その通り、このコスチュームには、完全防暑効果装置が付いてるんだ」




「「「「完全防暑効果装置????」」」」




「そう、冷蔵庫と同じ仕組みさ。

 …………冷蔵庫って電気を使って、中を冷やしているだろう?あの仕組みを応用したのさ。

 …………このブーツ、手袋、それにレースのパレオとTシャツには、表に太陽電池、裏に冷却繊維が組み込まれているんだ。

 太陽が出て、体表面の温度が上がったら、自然に発電が行われ、編みこまれた冷却繊維が稼働するんだICチップが埋め込まれていて、人間の体に最適な温度を自動で選択してくれるんだ」



「だから、幾ら着こんでいても、暑く感じないんだ。

 …………凄いよ、これでファッションセンスもいいから、最高だね!

 もう、俺達は、洋服って着れないんじゃないかと諦めていたんだ。でも、これならカッコイイ服が作れそうだね!

 ……マナだって洋服って着てみたいって言ってたじゃん」



「あれー?アッツはいいのかな?……洋服着ちゃうと、もうあたし達のビキニ姿は、見れないんだぞ~~」


「う、う、う………………………………………」


 あーあ、アッツの奴、頭抱えて下を向いちゃった。

 ……まったく、モー (*  ̄︿ ̄)




(つづく)



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る