第7話 冷水ミストの活用・

==これは、地球温暖化に立ち向かう、純真な高校生たちの物語である==




== ゴン!✊ 😠==


「いって~~.·´¯`(>▂<)´¯`·. よ!マナ~何すんだよ!」


「うっさいわね!アッツは、余計な事はしなくていいの!…………ミー先輩も、早くこっちに来てください」



「あーあ、また、アレやるのか?」


「そうですよ!先輩がイケないんですよ!こんなに汚すから!」



 あたしは、ミー先輩を部屋の中央のマーキングされた所に立たせた。


 あ、マーキングって、床に印を付けただけなんだけど、何回か試すうちに、ここの場所が一番いいことが分かったんだ。そして、アッツに防水テープを張って印をつけてもらったの。



「行きますよーーー。発射マックスレベル!」


 あたしは、冷水ミストのボリュームレベルを、最大にしたうえで、ブスートボタンを押した。


 そうすると、部屋の天井や壁にセットされている冷水ミストの噴射口から、ちょうどミー先輩が立っている辺りに、ものすごい冷水ミストが一斉に吹き掛けられた。



 これは、シャワーとは違い、ミクロ単位の細かい水滴になっていて、圧力も息苦しさも感じない。ただ、ミストが噴射される体の表面は、ものすごい勢いで浄化される。簡単に言うと洗い流さるのよね。


「さあ、これで、ミー先輩のお煎餅屑は、しっかりきれいになりました!」


 ほんの10秒もミストを浴びれば、体の汚れはきれいさっぱり無くなってしまうの。



「いつも、ありがとうな、マナ」


「大丈夫です。アッツなんかには、ぜーったい、触らせませんから!」


「マナ~、何言ってんだよ~、冗談だってば~」


「ホントにも~、ミー先輩に触ってもいいのは、あたしだけなんだから!」





「おいおい、私は、誰にも触られたくは無いがなぁ~」



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆アイキャッチ!

https://kakuyomu.jp/users/kurione200/news/16818023212174701624

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆挿絵。一休み



「ところで、ミー先輩、今日は何をするんですか?」


「あー、今日は、顧問のしーちゃん先生が、何か大事な話があるって言ってたんだ……もうそろそろ、来るんじゃないかなあ」











「……み、み、みんなあ~……あ、開けて~……お、おね、がいします~……」


「あ!噂をすればムネセンセだ!」


「アッツ、早くドアを開けてあげて!」


「お、おう。……」


 シーちゃんセンセだ。真っ赤なビキニに負けないくらい、赤い顔して、何やらいっぱいの荷物を運んで来たんだ。


「シーちゃん先生、これ何ですか?こんなにいっぱいの段ボール」



 ミカン箱くらいの四角い段ボールを4つも抱えている。



「早く、な、な、中に入れて~……やっぱり……そ、そとは、暑っつい~~」


 しーちゃん先生こと、胸山湿図絵むなやま しずえ先生は、あたし達の同好会の顧問なのです。


 え?何の同好会かって?




 もちろん、地球温暖化研究同好会で、略して“地温研ちおんけん”って言うんだ。


「シーちゃんセンセ、これ開けていい?」


「い、いいわよ。マナちゃん、あ、あけて、くれるの?」




 あたしは、センセの言葉を待たずに、一つの段ボールに手を掛け、蓋を思いっきり引っ張って開けた。



「ぅわぁーおうぅぅーきゃあああー(((o(*゚▽゚*)o)))ー、なに?……これ?……」




(つづく)



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