第2章 地温研同好会活動
第6話 憧れの彼女・
==これは、地球温暖化に立ち向かう、純真な高校生たちの物語である==
あたしは、
こう見えても、あたしは人気があるのよ。いっつも傍に冴えない“アッツ”がいるけど、他の男子にだって、モテるんだからね!
さっきだって、友達に誘われたんだから…………
「マナ~これからプール行こうよ!」
「あ、ユカ、それにリナ達もみんなで行くの?」
「そーよ。だって、夏服は今日が初日よ!見せびらかしに行かないとね!」
「それで、プールに行くの?別に、プールに行ったって、このまま水に入るんだから、ここで見せればいいじゃない?」
「もー、だからマナは、もったいないのよね~」
「え?何がもたいないの?」
「同じ水着だけど、見る場所によっては、格段に値打ちがあがるのよ!やっぱり、水着はプールよね…………こんな食堂で、新しい水着見せてもね~」
そんなものなのかなぁ~。別にあたしは、同じ水着なんだから、どこで見たって、同じだと思うんだけど……。
「うーんユカ?あたし、これからサークルがあるから…………」
「あ、またアッツと一緒なんでしょ!……あんなの、いいじゃん。プールの方が、先輩達もたくさん来るよ。そうだよね、リカ?」
「んーー。今日は、衣替え初日だからね~、たぶん人がいっぱい来るよね~」
「ほら、リカが言うんだから、間違えないよ!
ねえねえ、行こうよ~。
それにね、マナが来るのを楽しみにしてる先輩もいるのよ!
マナ、結構モテるのにさ~いっつもアッツとばかりいるじゃん。アッツが、そんなにいいの~?」
「いや~別にアッツがいいとかじゃなくてね。……アッツは、何でも言う事聞いてくれるからさ~楽なのよね~」
「なーんだ、それじゃアッツは、“下部”なんだね~あははは」
「いや、いや、そんなんじゃないけどね…………まあ、人が多いのも何だから、今日はヤメておくわ。ゴメンなユカ、リナ。今度埋め合わせするからさ」
「分かったわ、それじゃあね。……アッツによろしくね……うふっ!」
あいつら、何か思い違いしてるなあ~まったくモー(#^ω^)…………。
「おーい、マナ。こんなところで何してんだよ、早く“
「あー、アッツ、分かってるよ~……」
そう言えば、アッツは、いつもあたしの傍にいるよなぁ。別に、あたしが傍に行ってるわけじゃないんだけど…………あたしの憧れは、ミー先輩だけなんだもん!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆アイキャッチ!
https://kakuyomu.jp/users/kurione200/news/16818023212174414423
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆挿絵。一休み
コン・コン・……
「遅くなりました、ミー先輩いますかーー?」
「ああ、マナとアッツか、待ってたぞ!」
身長が高く、細身なのに筋肉質でメリハリのあるボディ。長い黒髪を後ろでまとめてポニーテールにしている躍動的なスタイル。
極めつけは、頭脳明記な象徴のような、黒縁の眼鏡がとっても素敵なのよね~
あたしなんか、中学まで野球やってたので、ショートヘア―なのよ。おまけに、ちょっと癖っ毛で、茶色っぽいの。なんか、髪の毛まで日焼けしてるみたいだって、よく言われるわ。ほんとに、ミー先輩には、憧れちゃう!
それでも、そんなミー先輩なんだけど、ちょっぴりお茶目なところもあるのよね。
「あ!ミー先輩、また、寝ながらお菓子食べてたでしょ?」
「え?わ、わ、たし、そんな事してないわよ!」
「嘘!……だって、ミー先輩の胸やお臍の周りに、煎餅の欠片がいっぱいくっ付いているわよ……黒だからか、目立つもんね~」
「ぼ、ぼ、ぼくが……ほろって、さ、さしあげ、ま、しょうか????」
(つづく)
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