★第1章の総集編と主な登場人物紹介

 地球の温暖化が止まらず、もはや人類は極地にしか住めなくなっていた。そんな時、常時湿ったほどよい冷水を霧状にしてまき散らす“冷水ミスト”が開発されて、幾分生活に活気がもどるようになった日本。

 そのような状況で、北の台地で逞しく生きている、3人の高校生の日常生活を垣間見る。



 温暖化の中で生活するために、着用が認められたのは、水着のみ。

法律で定められたのは、数十年前。

 人々は、その生活が日常になり、当たり前と感じるようになっていた。




 無人バスで通学する高校生は、夏と冬で制服を衣替えするが、すべては体表面を隠す布地の%で決められている。


 夏服は、体表面の35%以下の水着を着なければならず、女子は全員ビキニスタイルになっている。





 現在、どこの学校も暑さのため、授業は午前中のみで、午後は自由な“部活”が中心になっている。


 食べものも、“冷たいもの”が中心であり、特に夏場は、“氷もの”が多くなる。




 兎に角、地球の温暖化に伴って、生きるために生活スタイルは、昔と大幅に変わってきているが、人々は順応し、まったく違和感なく過ごしているのだった。




■□ 主な登場人物 ■□


★岡崎 真夏美(おかざき まなみ)

 ・私立 虹ノ森高等学校 1年1組 (女子)

 ・友達や先輩から「マナ」と呼ばれている。

 ・地温研同好会 部員

 ・熱太郎とは幼馴染

 ・2月生まれだが、その年は特に暑く、両親が勢いで付けた

・弟は、「真冬也(まとや)」8月生まれ、両親は冬が待ち遠しかった

・夏服は、緑のビキニ



★中村 熱太郎(なかむら あたろう)

 ・私立 虹ノ森高等学校 1年1組 (男子)

 ・友達や先輩から「アッツ」と呼ばれている。

 ・地温研同好会 部員

 ・真夏美とは、幼馴染

 ・夏服は、レインボウカラーのビキニパンツ



★上杉 南中子(うえすぎ みなこ)

 ・私立 虹ノ森高等学校 2年1組 (女子)

 ・後輩から「ミー先輩」と呼ばれている。

 ・地温研同好会 部長

 ・さっぱりとした、男勝りの性格

 ・夏服は、黒のビキニ(ボトムは両脇の紐結び)



★胸山 湿図絵(むなやま しずえ)

 ・私立 虹ノ森高等学校 1年1組担任 (女性)若い

 ・男子から「ムネセンセ」、女子から「シーちゃんセンセ」と呼ばれている。

 ・美人でスタイル抜群だが、生徒に気を使いオドオドしている

 ・夏服は、蛍光色の真っ赤なビキニ(ボトムはハイレグ)



◆私立 虹ノ森高等学校

 ・1学年10クラス、全校で1000人規模の学校

 ・授業は、午前中のみ

 ・昼食は、学生食堂完備だが、個人でお弁当をもってくるものも多い

 ・午後は、部活に当てる(サークル、同好会も含む)部活は必修



◆日本の人口存在地 

 ・北の台地のみ

◆日本の法律で

 ・クーラーは禁止

・いたるところに“冷水ミスト”を完備(室内外問わず)

 ・着用が認めれるのは、水着のみ

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