第49話 未知数

琴美の言ってること、本当なのか?


 信じない訳では無いけど、犬🐕が話せるってのはね…ちょっとあり得ないって思うよ。


【零、英二くん、歩ける?テレポート使えうのに、もう少し体力回復しないとならないかも】


琴美の提案に、


【歩けるよ、もちろん!!なぁ、英二?】


【歩けます。それに置いていかれるほど怖いことないです。連れてってください。零、もう殴るなよ!】


【琴美は俺の彼女だからな!!それを解ってるなら殴られることはないだろ】


【冗談だって。膝枕お願いする訳ないだろ!!】


【いや、それはどうかな?お前なら…】


そんな話をしてる場合でも無いんだ。


聖奈…何処なんだよ。不安で仕方ないよ。


※キューン🐕※ 早く会いたいな〜


 ルックも早く会いたいよな。聖奈に懐いていたもんな。散歩は俺のほうが連れて行ったけどな。


三人で歩き続けて、琴美は悩み始めた。


【おかしいな…何でだろ?】


【どうした?疲れた?琴美】


【おんぶしましょうか?琴美ちゃん】


【英二!!余計なことするな】


【俺はただ親切に、なぁ、ルックちゃん】


※ガルルルルル!!!🐕※


 ルックにまで嫌われてる。魂胆見え見えなんだよ、英二!!


琴美の様子が気になる。


【零、ブレスレット重ねて!!】


【うん。なにかおかしい?】


また光の方向変わってる…


琴美は珍しくお願い🙏のポーズで、


【零、少し考えたい。あの…おんぶしてくれる?】


【もちろん。少し休まないとね】


【うん。この先ちょっと無理するかも…そのために体力回復したいから。お願い】


琴美をおんぶして…ルック🐕のリードは英二に。


【ルックちゃーん、俺とお散歩だね〜】


※ガルルルルル🐕※


【懐いてくれないよ〜噛まないかな?】


【人を見るからな、ルックは】


それにしても、琴美って意外と…ある!!!


解ってはいたが…こうするとよく解る。


琴美、汗かいてるはずなのに…とてもいい香り。


【零、ごめんね~少し眠っても…グー😪】


早っ!!


もう寝た。起こさないようにゆっくり歩こう。


この方向合ってるよな?



……………………………………………………………



【ルックちゃん!!抱っこ】


※キューンキューン🐕※ 抱っこ抱っこ〜


【もう懐いたな。英二、🐕飼ってた?】


【いや、動物そのものを飼ってたことないな】


【それにしても懐くの早いな。抱っこされて喜んでるよな】


【俺の人徳だろ】


【そんなわけない】


【零は俺にいつも厳しいな〜琴美ちゃんと本当に付き合ってるのか?何でそうなった?何でタンクトップ着てるの?いや、俺は嬉しいけどさ】


【いろいろあり過ぎて…はっきりとしてないけど、相思相愛だったな。琴美のことそんな目で見るな!】


【無理だ。これほどの美女そうそういないぞ。零は恵まれてるよな~琴美ちゃんも今探してる聖奈さん、同級生の友奈も…ハイスペック過ぎる】


【友奈は悪友みたいな感じだけど。霊界との通話の設定してくれたから親友でもあるけど】


【じゃあさ、聖奈さんと俺が付き合ったら、零は俺の弟ってことか】


【嫌に決まってるだろ。あり得ない…あってはならない!!!それに何でいきなり弟なんだ?】


【じゃあさ、零は聖奈さんのこと、本音でどう思ってるんだよ】


【………姉】


【何だよ、その間。煮えきらないな〜】


【血の繋がりのないって解ってさ、それは俺も変に意識しちゃうだろ!!そうでなくても優しい姉なんだからさ】


【綺麗だしな…もう、だから羨ましいっての!!】


英二、声がでかい…


【…う〜ん…随分寝ちゃった…】


ほら、琴美、起きちゃったじゃん。


※キューン…スヤスヤ…※🐕


【ルック、よく寝てるな。好かれたな。英二】


【ルック、とっても可愛いけどさ…出来たら女性にもモテたい!!聖奈さ〜ん…どこにいるんだよ〜】


騒ぎに琴美は、完全に起きちゃった…


【あっ、零、ごめんね。もう歩けるからさ】


【起きててもいいからね。俺は大丈夫だから】


【暑いでしょ?寝汗かいちゃった】


【琴美のでしょ?全然気にしないよ】


確かに汗かいたな。俺のほうが気になるよ。


琴美はルック🐕を見て、


【ルック🐕可愛い…英二くんが優しいんだね】


英二は嬉しいんだな、照れてる。


【俺は女性も誰にも優しいですよ】


【英二くん、そんな丁寧語にならなくていいよ。年齢同じでしょ?】


※キューン※🐕 ?


ルック🐕も起きちゃった。








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