第48話 テレポート2

【零…少し座ってもいい…】


琴美、辛そうだ…それに俺も気持ち悪い…


霊界では何とも無かったけどな。こんな気持ち悪くなるとは、テレポート恐るべし!!


【琴美、座って…何でこんな無茶するの?】


【心配だもん…聖奈さん…はぁ…はぁ…】


琴美を支えて…大丈夫かな?


向こうから飛んでくる人が…俺も気持ち悪い…


【大丈夫ですか?あっ、零…なんだ、その可愛い娘?どうしてこんなとこまで?】


英二…助かった…質問やめてくれ。気持ち悪い…


駄目だ、立っていられないや…


※バタン!!!※


【おい、大丈夫か?おい!!】



……………………………………………………………



眠ったのか?


ここは?


【零、気がついたか?】


【英二…運んでくれたのか?】


【ああ、良かった。焦ったぞ!!それにその娘…】


琴美、眠っているな。とりあえず大丈夫そうだ。


【起さないであげてくれ。うっ…気持ち悪い…】


【零、真っ青だそ!!】


【ちょっと眠らせてくれ…後で話す…】



……………………………………………………………



随分眠ったのか?琴美は起きてる…


【零、この人が運んでくれたんだよ】


【零、連続して焦ったぞ!大丈夫だよな?】


【ああ…悪かった。英二、もう大丈夫だ】


【じゃ言わしてもらうぞ。零、羨ましすぎる!!】


何を?確かに心地いい枕が…枕?


【ふふっ、甘えん坊さんの零ちゃん♥】


こ、こ、琴美…膝枕って…何と言うことだ!!


【まだ寝てていいから。急に起き上がったら駄目】


こ、こ、これは…嬉しい…けど、ハズい…


【零、起き上がれ!!立ち上がれ!!変わってくれ!】


英二は大騒ぎ…


【じゃ、あなたも休みますか?英二さん】


【いいんですか?じゃ…お言葉に甘えて…】


 甘えるな!!駄目に決まってるだろう!!!もう俺も起き上がる。勿体ないけどさ…


※ゴン!!※ 💫🤩 いって〜、この石頭!!!


【零…💫🤩見えた!!何急に起き上がって…いてて】


【お前が膝枕しようとしたからだろ!!痛っ〜】


琴美は笑って、


【二人とも仲いいね!!でかいタンコブ…】


おおっ、これはでかい!!そして痛い…


【英二、何でここにいるんだよ!】


【そりゃ無いだろ、聖奈さんを見かけたから、話しかけようとしていきなり、俺も訳分からん】


【聖奈、どこに?】


【英二さん、聖奈さんは?どこで見たの?】


英二は、


【見失ったんだよ。そしてここにいきなり着いたってことだけどさ…何か変な空になって、その後は覚えていないけど】


【思い出せ!!どこで見た?聖奈を】


【いてて…落ち着けって、零】


【悪い…どこだよ、聖奈】


 琴美は、俺と英二の手を繋いで…ちょっとムカつくけどな。英二のニヤけた顔が!!


テレポートか?場所は?解ってるの?


【駄目だ!!!テレポートは?琴美限界だろ!!】


【でも…このブレスレット示した方向が変わった…】


英二は、


【じゃ、俺がテレポートって、😝】


ふざけるな!!この馬鹿!!


※ゴン!!!※ 💫🤩 


【零、お前いきなり殴るなよ…また💫🤩が…】


※キューンキューン🐕※ 落ち着いて〜


【ルック…お前も連れてきてもらってたね。英二、悪かった。取り乱した、俺…はぁ〜どうするかな】


 琴美?ルックのこと抱き上げて…羨ましい…というよりもどうしてそんな真剣に…


【この子、話してる…】


えっ!?


【ルック?話してる?どういうこと?】


俺も感じていたが、英二はポカーンとして、


【琴美さんは動物の言葉が解るんですね!!それにそのタンクトップって、凄く似合ってます!!】


※ゴン!!!※ 💫🤩 英二ダウーん!!


【ちょっとちょっと、零、恩人でしょ!!強すぎ】


【だって、英二、タンクトップって琴美のこと変な目で…さっきの何?ルックのこと】


【ちょっと待って。話しかけてみる…】


 琴美はルックを見つめて、念じるような感じになって、暫く沈黙…


※ルックちゃん、聖奈の場所知ってる?※


※キューン🐕※ 僕知ってるよ〜聖奈お姉ちゃんの居る場所は。


【やっぱ、話せるんだ!!ルック】


何がどうした?教えて教えて!!


【何、何、何?俺には聞こえない】


英二への説明面倒だな〜何も解ってないからな。






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