第46話 危機感?あるの?
【とりあえずここに三人でいよう。不安だから】
聖奈の提案に、俺と友奈は承諾…承知?どっちでもいいや。こういう文章は苦手な俺…
そういえばさ、琴美からの連絡をひたすら待つなんてしなくていいんだよね?そう言ったよね?
それにタイミング悪く繋がることも避けたい。例えば風呂上がりとか、着替え中とかね。
友奈の提案は、俺の考えとほぼ同じ。
【フリー三人で、じゃ、まず琴美との連絡だね】
【俺はいきなり繋がるの避けたい。これも対策を】
【何で?いいじゃん…あー、例えば聖奈さんとイチャイチャしてる場合とか?零、その雰囲気でモテるって良く解かんないね~モテキなの?】
友奈…好き勝手言いやがって…
【友奈、私はそんなんじゃないよ。大事な弟として見てるから、ほんとだから!!】
【必死なのが怪しい…余計怪しい…聖奈さん、もう職場ないでしょ?親しみ込めて、聖奈って呼んでいいよね?琴美ともそうしてる…いい?】
【いいよ。年齢上ってだけで、もう先輩じゃないからね。なんか職場無いってのも寂しいね…】
俺なんか、何も気にしないけど…期待されて無かったからかな?そんなふうに思えるのは。理不尽過ぎるイミフ責任など押し付けられてたからな〜
【聖奈はね〜男として見てると思うよ。零のこと。でも血の繋がりのない姉弟が二人の壁になってる。そんなの気にしないでいいのに…私なら♥】
友奈、意識させる事言うな!!何だよ♥って?
【友奈、何言って…ねっ、零?】
【そうだよな…友奈イミフ…】
難しい関係だよ。聖奈と俺…
友奈は気まずくなった空気感を払拭するかのように、立ち上がって、
【………あー、ヤメヤメ!!暗くなってきた】
確かに、そろそろ夕方かな。
【そうだね。陽も落ちるの早い】
【暗くなったって二人の雰囲気だよ!!陽のことじゃないって!!素直になれない二人だな〜もう知らない!!
零、ちょっとPC預かる。こっちから繋げるのと、こっちからこっそり見れるように。ウッシッシ😁】
悪い顔してるよ、友奈。何か企んでるな。
俺は聖奈に霊界でのことをざっと説明して、そのことに聖奈は…理解してる?してない?
【零のその説明だとさ…何かさ〜聞いたよね?たぶん…何で覚えてなかったんだろ?そんな話なら普通覚えてるよね?あと、解らないことがあるけど…】
普通そうなるよね…
俺は聖奈に、
【聖奈の記憶を操作されてるんだよ。琴美の能力。俺達も同じだけど、この前の霊界でのことは残してくれてるみたいだね】
聖奈はさらに混乱して、
【琴美って?何で彼女になったの?解んない〜もう、解んないって、本当に霊界に行ったの?友奈と?もう〜私、記憶喪失?】
俺は聖奈に冷静になるように伝えたが、聖奈、大丈夫かな〜理解しようとすればするほど混乱するよね。こんなことってさ。
そんなやり取りを、無視して、友奈は、
【ほら、繋がったよ。零】
【琴美のPCに?こっちから?見せて見せて〜!!】
琴美!琴美!琴美、ほんと俺は琴美のこと大好きなんだな~
【はい…あっ駄目!!見ていいの聖奈だけ!!!!!!!!!】
友奈はPCに覆いかぶさって、モニターを隠すように、気になるだろ!それ。
【何だよ、琴美に繋がったのなら見せてくれても】
【だから、駄目何だってば!!聖奈、お願い🙏ちょっと零は家に帰ってもらって。で、聖奈はすぐこっちに戻って来て。今回のこと私から説明する。零はほんと説明下手くそだから】
何だよそれ、聖奈も納得するなよ。
【解った。零、行こう。少し話がある】
聖奈に連れられて、何か無理やり家に。
【何だよ、友奈のやつ、せっかく琴美に…】
【あのね、零、乙女心を考えて。私だっていきなり部屋見られたら…】
【俺は見られたよ。遠慮なく繋げて来られてさ】
【で、良かったの?嫌だったの?困ること無かった?あったよね?】
【…確かに…】
【ほらね、プライベートってものは普通あるんだよ。だからさっきはたぶん着替えていたか、お風呂上がりとかさ】
そうか。無神経だった。でもそれって聖奈が言う?
【じゃあさ、聖奈もさ〜風呂上がりにパジャマ着ないで出てくるのやめなよ。俺も気を使うからさ…】
【姉だよ?】
【解ってるけどさ、聖奈みたいな人だと…】
【私みたいな人だと?意識しちゃうの?ん?どうなの?どうなのよ〜】
聖奈、いたずらっ子の目だに。くっついてきて、
【そうだよ!!!可愛いんだから気をつけろって話!!!これ以上言わすな!!!自分でも解ってるくせに…】
【キャー!!可愛いって嬉しい〜!!!ランラン♪じゃ、友奈ととこ行っていろいろ聞いてくる。零が琴美って娘にどんなだったかとかもね。ウッシッシ😁】
聖奈、似てきたぞ!!友奈に。
※キューンキューン🐕※ 僕達は〜?
ルック、ごめんな。俺達、お留守番…
【ルックといてあげてね〜じゃね〜】ランラン♪
聖奈、可愛いってのがとても嬉しかったんだな。
お世辞や嘘じゃないからいいか。
聖奈と俺。血がつながっていたら、どういう感情になったんだろ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます