第44話 接続

怖っ⚡何だよ、これ…あり得ないほどの⚡だ。


※ブーブー※ 友奈だ。


【もしもし…】


※【零、無事?聖奈さんは?】※


聖奈はスマホを俺から奪うように、


【友奈〜怖かったね…私は零とイチャイチャしてるから大丈夫!!】


∥こら〜イチャイチャじゃなーい!!聞いてるの?聖奈!!返事しろ〜〜∥


※【騒いでるの?琴美?バッテリー持つね。さすが私の作ったプログラムだ。消費電力まで計算なんてさすが私!!!】※


∥こら、友奈!!さっきバッテリー切れて、これ予備の分!!思ったよりもち悪い!!∥


※【相変わらず、うるさいな。琴美、そんなことより、今の⚡って…】※


落ち着かないな、友奈も話してくると。


【友奈、こっち慌ただしいから。とにかく無事だから友奈も大丈夫なら家から出ないで。一旦電話切る】


琴美にも悪いけど、


【琴美、とにかく一旦こっちも切るから。あとで】


∥とにかく始まりの合図だと思うから、安定するまで気をつけて∥


【解った】


とりあえず、親たちの安全確認を!!


※ツーツー※


お袋の携帯、繋がらない。回線パンクしてるな。


【零、お父さんも繋がらない。どうしよう】


【お袋も親父も怖がりだから避難してるだろ。とにかくここから出ないほうがいいかも】


【零、そばにいてよ!!】


【解った】


電気もつかない。水は…出るな。


ガスコンロは…使えないか。


そんなことより家族との連絡がつかない不安が。


【零、お風呂どうする?】


風呂の心配って、聖奈、それどころでは無いって。


【暫く入れないかもね。大丈夫でしょ、風呂は】


【えー、ヤダ!!昨日徹底的に洗っちゃっよ〜】


【飲水のほうが大事だ。今は水道水出るけど、ストックあったかな?】


【お風呂どうしよう…】


お風呂お風呂って、もう!!


【聖奈、臭くないって!!大丈夫】


【臭かったらアウトだよ】


【もし臭くても聖奈のこと嫌いにならないから】


ん?


ん?


逆に言えば、好きってことか?聖奈のこと…


【零…何言ってるの?…変なの…】


【ごめん、変なこと言った。忘れて】


【姉だもんね…どーせ…家族愛ってこと】


まぁ、それはそれで怒ってるね、聖奈。


※ブーブー※


おっと、これは…お袋だ!!


【零!!大丈夫なの?聖奈は?そばにいる?】


【いるよ。大丈夫。親父が繋がらない】


【さっき繋がったから、お父さんは大丈夫。とにかく家から出ないで…こっちもとても…】


※ツーツー※ 切れちゃった…


電波状況悪いかな?不安定だ。


この内容は、霊界で琴美から聞いていた。


 半分信じて無かったけど、そんなことはあり得ないと思っていた。


【これ、使える。夜になってもこれで大丈夫じゃない?】


【持ってたの?これって…】


【零の最初の誕生日プレゼント🎁】


 懐かしいね。キャンドルライト。大事に持っていてくれたんだ。


そういえば、喜んでいたな。聖奈。


持ち合わせ全て使い果たしたのを覚えてる。


※カチッ※


【明るいね。これで夜も大丈夫だね】


聖奈、安心してるね。


 こういう時、ラジオ📻ほしいね。何でもスマホだけど繋がりにくいもんな。


【情報入ってこないの不安だね。零がいるから安心できるけど】


【俺も聖奈いてくれて良かった。お袋たちの今日帰って来れないかもね】


【二人になっちゃうのかな〜】


ん?


ん?


聖奈、変に意識すること言うなよ。


【ごめん。何か変なこと私言ったね】


同じように捉えてるな。お互いに。











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