第37話 信じてくれる?
【聖奈、後で詳しく教えるよ。それと、本当にありがとう。寝てないんでしょ?】
聖奈はとにかく嬉しそうに、俺の横にいる。
【何かこうしていると、零が彼女を紹介してくれてるみたいだ…彼女でなくお嫁さんかな?ハハハ!!】
親父の空気読めない発言が発動!!!
【聖奈は昔っから零のこと大好きだもんね〜】
すかさずお袋フォロー!!
【そっか、俺も大好きだぞ。同じだな】
親父は少し黙っててくれないかな…
それから腹一杯食べて、食後のデザートまで。
【そういえば、あの娘もお腹空かしていたかな?一緒に誘ってあげれば良かったな】
親父、友奈のこと気に入ったんだろうな!!
【ほんと、お父さんは駄目だね〜あの娘の両親もどれだけ心配しているか。早くに帰してあげたほうが何よりもいいに決まってる】
親父、何言っても駄目だと思うよ。ここではね。
【俺、ちょっと散歩してくる。車は置いていくから、聖奈、運転頼むな】
【いいよ、ここのお金は?】
【あ、これで足りるかな?】
【足りる。ご馳走さま】
親父、空気読めたな。それが正解だ。
さて、お袋も信じてないが聖奈もいるから話すか。
※キューン…モグモグ…モグモグ🐕※
ルックもいたね。今日はご馳走だね。
【あのさ、俺、本当に霊界に行ってきたんだよ。それでね、琴美って娘とあって。これからは霊界と交信出来るからね。みんなにも紹介できると思うけど。恥ずかしがるかな〜あっ、琴美って俺の彼女ね。霊界にいるんだけどね】
【零!!】
何?急にお袋…どうしたの?何故怒られた?
聖奈は、
【お母さん、いいから。それで話どこまでだった?聞かせてよ】
【聖奈は信じてくれるの?】
【もちろん!!だってあの公園だって何度も探したんだよ。ルックも匂いでいたら解るはず。そして急に現れたからルックが走って…だとすると、その前は公園にいなかったってことでしょ?あっ、ごめん。それからそれから、どうなったの?】
お袋は立ち上がり、
【後は貴方達で話してちょうだい。お父さん心配だから私も先に帰るから】
【親父の何が?】
【あの人も寝不足なの。ずっと寝てないから】
【それはお母さんもでしょ】
ごめん、みんな…
【お袋ごめん、聖奈も。もちろん親父にも。俺の身勝手な行動でみんなに】
【とにかく、帰って寝るから、二人もほどほどにね。じゃあね】
お袋にも悪いことしちゃったな。
【聖奈、眠いでしょ?帰ろうか?帰って話す?】
【じゃ、続き帰ったら聞かせて。お母さん、ちょっと待って!!私達も帰るから。車で帰ろう。ルック食べ終わる?】
※キューン…ガツガツ…ゲフッ!!🐕※
慌てなくていいよ。ごめんね、ルック。
【ルック食べてるから、お母さんちょっと待って】
【いいよ。別に急いでいる訳じゃないから】
……………………………………………………………
結局、お袋も乗せて、途中歩いてる親父も乗せて。
家に到着〜ほっとする我が家だ。なぁ、ルック?
両親はのんびりとして、親父は寝てしまい、俺は部屋に行ってとりあえず着替えて。
【零、着替え終わった?】
【いいよ。気にせず入ってきていいよ。遠慮なんてすることないのに】
【……うん…でもね…とりあえず話は?コーヒー☕持ってきたよ】
【眠気覚ましになるね。いただきます】
それから俺は全てを話して、聖奈もしっかり聞いてくれていて、いたけど、途中で😪…
疲れていたね~ありがとう。俺のために。
聖奈の気持ち解ってるのに、俺もはっきりさせないとね。中途半端に聖奈に甘えちゃって…
とりあえず上着をかけてあげないと。
【ムニャ…零の匂いだ…ムニャ…グー😪】
そーと、起さないよう、立ち上がり…こんなこと前もあったような?これデシャブ?
そういえば、霊感が強い人ってデシャブをよく経験するとか…そんなこと聞いたような?
俺も霊感強いって言ってたな。琴美。そうだ…琴美のと通信!!って思っても友奈が設定してくれないと無理か。友奈に今度お願いするか。今日はさすがに疲れてるだろう。俺と霊界から帰ったらばかりだもんな。
※グー😪…すやすや…※
聖奈…疲れたでしょ?ほんとごめんね。
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