第31話 リミット4

 さて、どうしたのものか。ふざけてないで、この先のことちゃんと考えないと。


 と何とかいいながらも、俺は琴美のエプロン姿を楽しく見ていて、うん。素晴らしい!!


タンクトップにエプロンだぞ。最強だろ!!


 いいよね、何か同棲してるみたいだ。友奈もいるんだが、こいつ、俺に何か言いたそうだ。見てる👀


【何だよ、友奈。何か言いたそうだぞ】


【友奈を見つめるアホなニヤけ顔見てただけ〜】


トゲがあるな、こいつ。


【零って本当に琴美のこと好きだね〜そんなに露骨に見とれてるって、私もいるんだけどね。クラスでも人気あったんだけどね〜】


【琴美とは違う雰囲気だけどさ、もちろん友奈も可愛いって】


【ふーん、何か嘘っぽい。どうせ私より琴美のほうが好み何でしょ?】


友奈。突っかかってくるな。さーてーはー、


【友奈、ヤキモチ?】


※バチーん※ 甘いね!!


※バシ!!※ 受け止め成功だ。


【おっ、やるな!!受け止めるとは】


当り前だろ。そう同じでは食らわないよ!!


※ゴン※ いったー!!脛を、これは読めない。


【甘いね、零】


こいつ、手クセ、足クセ本当に悪いな。



……………………………………………………………



【はい、出来たよ!!ステーキ】


【うわ、美味そう!!】


琴美ありがとう!!美味しいそ〜いただきまーす。


モグモグ…モグモグ…美味いのなんのって!!


【零、美味しい?】


【うん。こんな美味いステーキはじめて】


友奈は、


モグモグ…モグモグ…


【うん。何かこっちのステーキって風味がいいね】


【こっちのはね、美味しいよね。私も食べようっと】


三人で、モグモグ…モグモグ…



……………………………………………………………



ふー、お腹いっぱいだ。


【ねぇ、琴美。これからどうする?私達は?】


【うーん、本当はこっちの海とか連れて行ってあげたいけど、早めに帰したほうがいいかも】


【嫌だよ。俺は少しでも琴美といたいよ】


【それは私もだけどさ思ったより取り締まりがきびしくなってるからさ】


【零、琴美困らせちゃ駄目だよ】


解ってるけどさ。悩みどころだな。



※ピンポーン※



【二人、念のため押し入れに隠れて!!急いで】


友奈は、俺を引っ張って、


【零、こっち!!】


きつい、ここに二人入るの?


【友奈、これ無理だろ?】


【シー、静かに!!】


密着…これは、ちょっと。



※ガシャ※


【誰?何で勝手に入ってきてるの?】


※【抜き打ち検査だ!!この地区全域でローラー作戦開始した!!】※


【だからって勝手に】


※【静かに。すぐに終わる!!とりあえず動くな】※



これは、ヤバいな。



俺達は小声で、


【零、ちょっと、離れてよ!!暑いって】


【俺もだよ。汗だく…ヤバっ…】


【もう、最悪〜暑い〜】



バレないかな?俺達。



※【よし、ここは大丈夫だ。次行くぞ!!】※


【はい、お疲れ様でした!!】



大丈夫だな。もう出ても。


友奈は飛び出して、


【あっつー、最悪、シャツ👕ビショビショ。琴美。シャワー借りるね。あと、何かシャツも】


【解った。サイズ大丈夫かな?】


【何?私のほうが太ってるとでも?琴美より?】


【そうじゃなくてさ。とりあえず置いておく】


友奈はシャワーに。俺も汗だくだよ。


琴美と二人になった。何か緊張…


【零、あのね、これ見てくれる?】


【何これ?】


【この先の取り締まりの詳細】


これって、ここの霊界の取り締まりか。


【これ見るとね、もうすぐに二人は帰らないと大変かも。通じるトンネル、通路が塞がれる】


【そうなると?】


【戻れない。それだけではなく見つかると島流し】


 さっきも言ってた、その島流しって気になるんだけど。


【じゃ、例えば、俺が残るって言っても…】


【それは無理だって。ずっと見つからないようなんて無理に決まってる…】


確かにそれは難しいな。困ったな。


【零、私はね。そんなこと望んでいない!!】


【でも、俺は琴美と離れたくない】


ギュ~!!!


【いてて…それ、もう。痛いってば…話の途中】


【この状態で話せるでしょ?】


【解った。よく聞いてね。いてて…】



……………………………………………………………



その先は俺の中にしまっておこう。


琴美にとても辛いことを言わせてしまった。


 琴美の言ったこと本当にそうなるなら、それでも後悔はしない。仕方ないことだ。



……………………………………………………………



【零、大丈夫?】


【何が?俺は何も心配してないよ】


【そうだね、仕方ないことだもんね】


【優しいんだな。琴美】


【零との👻パニック、楽しかった~】


【俺もだよ。琴美、ありがとう】


※ガシャ※ 友奈、シャワー早いな。


【琴美〜これ小さいね。ピチピチ👕…】


【やっぱ、そうなるね】


友奈が琴美の👕を、おおっ!!なかなかいいね。


【友奈、零のことよろしくね】


【えっ?何なに?なんか二人で話したの?】


【それは今度話すから。今度っていうかいずれね】


【何〜それ?すっごく気になるんだけど】


【俺は友奈の👕が気になるんだけど…】


※バチーん※

※バチーん※


🤩💫…


【どこ見てるの!!】←友奈

【零、失礼だよ!!】←琴美


もう…二人で同じタイミングで。勘弁してよ〜


ここに来て俺、何回ひっぱたかれた?


 これも楽しい思い出になるんだろうな。その記憶も琴美だけになるのかも知れないけど。


 少なくても俺は忘れないよ。忘れたくない!!ここで過ごした、この霊界って場所を。


【じゃ、テレポートだね】


友奈は、


【全力否定しまーす。嫌だって言ってるじゃん!!嫌だって!!!ちょっとちょっと〜嫌だって!!】


※テレポート※












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