第30話 リミット5

友奈と二人きりになっちゃった。


【お腹減った。冷蔵庫に何かないかな〜開けちゃおうっと】


【そんな勝手に開けたらだめでしょ!!琴美の部屋の冷蔵庫なんだからさ】


【さっき、ファミレスでステーキ食ってお腹いっぱいの人に言われたくないね。俺は腹ペコなんだよ】


【じゃ、せめて私がみる】


【変わらないだろう。俺でも】


【だーめ。ちょっと待ってて。えーと、たいしたもの無いね。自炊してないな】


【飲み物くらい無い?】


その紫のは?見た目は怖いが。


【これなんだろう?零、とりあえず飲んでみる?】


 喉乾いてるからね。とりあえず飲めるものなんだろうな。これって。


※ゴクゴク…美味い!※


【これ、少し甘くていい香り。美味いよ。それにしても固形のもの食べたいな〜】


※グー…お腹空いたな…※


【どれどれ、じゃ、私も】


※ゴクゴク※


友奈、俺に毒見させたな!!


【何これ、美味しい!!こっちの飲み物も、凄く私に合う〜】


だから、俺はこの飲み物しか飲んで無いんだって。


お前はステーキ食ったからいいだろうけどさ。


【これ、このスナック菓子みたいの食べていいかな?】


【いいんじゃない?食べてみれば?】


【友奈、食べてみて】


【なんでよ、食べたいの零でしょ!?】


【さっきも俺、先に飲んだじゃん】


【つべこべ言わずに食べなって!!】


【解ったよ…これ、古くないか?】


※モグモグ※


これも美味いな!!でも、悔しいからいたずらを。


【どう?美味しいの?】


【う…う…声…こぇ…が…で…出なく…】


【何それ?零!!すぐに吐き出して】


【だ、大丈夫…う…】


【零、零、零!!】


 やり過ぎたかな?冗談〜ってタイミング逃した。少しふざけ過ぎかな。


※ガチャ※ 


【あー、荷物重っ…なに、どうしたの?】


 琴美帰って来た。それにしても友奈慌ててるぞ。おもしれー!!


【琴美!!零、これ食べてちゃって、大変なの!!!】


※ゴトーン※ おっ、どうした?


琴美、荷物を落として…慌てて、


【えっ、これ食べたの?零】


何、何、俺変なもの食べたの?美味かったけど。


【琴美、どうしよう…何これ?零の苦しそうにして、どうしよう…ねっ、琴美〜!!】


いや、それ、嘘だけど…そんな大袈裟にしたら…


琴美は友奈に、


【友奈は落ち着いて!!深呼吸】


スー、ハー…


俺何かとんでもないもの食べちゃったのかな~


怖いよ〜〜〜〜〜


【ごめん、俺は何とも無いけど?】


【零、とりあえず…座って😨】


怖いって、みんな!!俺、どうなるの?怖いよ〜


【琴美、ごめん。俺は…俺は…】




琴美?




【ふふん、少しはビビッた?】


えっ?


【もう!!それ滅多に変えないお菓子なのに!!!馬鹿!!】


お菓子?食べて平気なの?


【琴美、俺、大丈夫なの?】


【ほんと、それ楽しみにしてたのに…開けちゃったら食べ切るしかないじゃん、零の食いしん坊!!】


ふー、良かった〜。


ん?ゆ、友奈…友奈さん?何その表情😡



※パカーン!!※



🤩💫、眼の前に広がる無数の★…


【零、ふざけるなよ、テメー!!!】


友奈、とっても怖い。


【ごめん、タイミング逃した】


※パカーン!!!!!!!!!!※


【何タイミングって、イミフ!!!】


もう、何でそんなに強く。痛いってば…


【お菓子食べちゃった罰だね😁】


琴美、笑ってないで助けてよ。


【友奈、そろそろ許してあげて】


何とか琴美に説得させられた友奈は、


【ふー、少しは反省したかな?】


猛烈に凄く俺は…反省します。友奈怒らすと怖い。


【二人はお腹空いてるんだね、じゃ、私が美味しい料理を作ってあげるよ。少しの間、このお菓子と霊界ドリンクで。あれ?これも飲んじゃったの?】


この紫の、霊界ドリンクって言うんだな。


【ごめんね、零が勝手に冷蔵庫開けて】


友奈、全部俺のせいにしてる。ひどくない?


【だから私は止めたのに、零の食いしん坊!!】


【ダーク友奈…】


【何!!今なんか言った?言ったよね?】


【いえ、何でもないです。友奈ちゃん】


【ちゃんって言うな!!キショ】


何これ、デジャヴ?


琴美も、


【それ、さっき私にも。デジャヴ?】


俺と同じこと考えてたね、琴美。


【すぐに出来るから二人はそこで漫才でもしてて】


琴美のエプロン姿、素敵だ〜漫才って何ですか?


【何〜琴美のこと見つめてるの?タンクトップにエプロンだもんね〜解る。うんうん、こういうの、零好きそう!!琴美わかってるじゃん】


琴美は、


【この格好おかしいかな?】


似合いすぎでしょ、琴美〜〜〜〜〜



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