第26話 リミット9

琴美はびっくりして、


【どうして二人は記憶が残ってるの?とんでもない霊感の持ち主なの?貴方たちって、あり得ない!!ちょっと、零、少し離れてよ…もう、くっつきすぎ】


【琴美…会いたくて、会いたくて…やっと会えたんだ。離すもんか!!】


ぎゅ~〜〜〜〜離すもんか、絶対に。


【いてて…ちょっと友奈、これ何とかして!!】


【いいんじゃない?あなたも嬉しいでしょ?写メ撮ろうっと】


※カシャ!!※


【そうだけど、零、汗かいてるね…そんなに、くっついてると暑くない?】


【汗💦ごめん。嫌だよね?もう少し…】


【ううん…嫌じゃないけど…零、私が暑いって!!】



琴美を抱きしめて、永遠に、この腕の中に…



※バチーん※ 痛〜!!!


友奈、おい!!!、手加減しろ!!


【友奈、もう、何すんだよ】


琴美も、


【友奈、それ。強すぎ…】


友奈は、


【もういいでしょ!!ナレーションは!!!で、琴美に会えたよね?そろそろ詳しく琴美の話を聞くほうがいいと思うけど。ラブラブでもいいからさ】


琴美は、


【話しづらい〜零ずっと力弱めないし…えーとね、やっぱ話しづらい〜ちょっと、零〜】


【じゃ、お姫様抱っこ!!軽!!!琴美、こんなにも軽いんだ】


【失礼な!!太ってると思っていたの?】


【嫌、痩せている感じだとは思っていたけど、ほら、意外とあるように見えるから👀その…あの…なんていうか…部分的に…気になる場所って…】


※バチーん※ 


琴美も強烈過ぎるって。

 

 えーん😭、もう嫌だ!!二人共、せめて叩く場所それぞれ変えてくださいな~


【どこ見て言ってるの!!零】


【すんません…つい、目のやり場に困るっていうか…つーかさ、琴美も何でタンクトップなんだよ。それじゃ気になっても仕方がないよ】


【ここ常夏だもん】


 どーりで、汗かくわけだ。暑いって思ってたよ。霊界って常夏なんだ?イメージと違うね。


友奈は、


【あのね〜そんな二人のノロケ見にここに来たわけじゃないよ、もう。琴美!!あんたもさ、少し遠慮してよ、何、その服?何かとてもむかつく!!】


友奈…同じくらいスタイルいいとは思うけど。


【零も琴美の話を聞いて。何のためにここに来たの?全てをはっきりするって】


確かに…そうでした。


【ごめん、冷静で無かったな、俺。琴美、強く抱きしめ過ぎたね。お姫様だっこならいいかな?さっきは痛かったかな?ごめん】


【ううん、嬉しかったから、いいんだけど、それで私の何を話すの?私のほうが何でここにいるか知りたいくらいだけど…】


友奈は、


【そう…お姫様だっこの状態で聞くわけね。それでもいいけど。じゃ、私が知りたいのはね…】



友奈と琴美は、俺をほぼ無視して↓の会話。


ちなみに、琴美はお姫様だっこの状態。



【琴美、何で霊界にいて、何度もこっちの世界に来れたの?】


【それは…ごめん。つい、零に会いたくて】


【そもそも行き来って何度もいいの?】


【駄目だよね。バレちゃったら怒られる…ごめん】


【いいけどさ、怒られるって程度で済むの?】


【この地区は厳しくないから】


【何それ〜軽すぎ、アバウトすぎ…霊界に地区とかってのもあるの?】


【霊界って広いからね。それに、もう行かないようにするね…それで、いいっすか〜?】


【何その言葉遣い。琴美ってそんなキャラだった?軽っ!!軽すぎ】


【こっちに来てから変わろうとして】


【何かもっとお固い場所かと思っていた】


【悪くないよ、常夏だし、ほら海もこんなにキレイなソーダブルー。最高でしょ?水着持ってきた?】


【水着?って言われてもね…それで、これからも零に会いに来るの?大丈夫?怒られるってどのくらいなのか解らないけどさ】


【うーん、こらー!!って怒鳴られるくらいかな。それに会いたいけど、今回みたいに、こっちに来ちゃうと零と友奈にもしものことあったら困るからね。もう行かない…】



 おーい、俺を無視して二人で勝手に話をされると、俺は何も解らないんだけどさ。



【俺にも教えてよ、この先どうやったら琴美と…】


【零…ごめんね、もう会えない。ここを戻ったらもう二度と】


えっ?











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