第24話 調査
日々の生活でのこの気まずい雰囲気、姉と弟、血がつながっていれば悩むことなかったのに。
【どうしたの?ここ最近の二人おかしいよ。全然話してるの見てないから。夕飯も静かすぎる】
お袋、露骨に言い過ぎだ。
聖奈は、
【ちょっと体調良くないだけ。気にしないで】
俺も
【疲れてるんだよ、俺も】
お袋は、
【零はゲームのし過ぎ。休み前って言えばゲームゲームで。少しは目を休めなさい】
俺だけ〜?そんなイメージなの?
【お母さん、ちょっと話があるんだけど、部屋に来てもらっていい?食べ終わってから。先に行ってるね】
【解った。零、食器洗っといて】
俺に冷たくないですか〜?
【解ったよ。俺も疲れてるのに…】
早々に食べ終わったお袋は、聖奈の部屋に。
なんか気になるけど、とりあえず洗い物して、
※ブーブー※ 📧…
英二だな、このタイミングは。
いつも夕飯くらいなんだよ、あいつ。
※📧零、出れるか?※
※📧今は出れない!※
※📧そうか~後悔しないのかな~?俺は別にいいんたけどさ、知らないぞ〜※
※📧なんだよ、教えてくれよ※
※📧出てきたら教える。いつもの喫茶店な※
※📧教えてくれたら行く※
※📧出てきたら教える…何回繰り返すんだ!!※
※📧解った…何も食えないぞ※
※📧食べるならこの喫茶店に呼ばん!じゃ※
……………………………………………………………
喫茶店到着〜
※【いらっしゃいませ~何名様でしょうか?】※
【あっ、連れの人が来てると思うんですが】
※【どうそ。奥の席に】※
二人も?英二、誰か連れてきてるのか。
【零、こっちこっち!!】
女性だ。英二、彼女の紹介でも…って、友奈!!!!!
【零くん、久しぶり!!】
【心配したよ。帰ってこれたんだね。こんなに早くに。良かった〜】
【な、俺達も心配してたんだよな】
英二、お前はニュースすら見てないだろ!!
とりあえず、俺は、
【無事で何よりだ。結局、何があったの?】
※【ご注文お決まりでしょうか?】※
【ホットコーヒー☕で】
※【ホットコーヒーですね。お待ちください】※
どこまで話したっけ?そう、戻れたこと!!
【で、どうなったの?】
友奈は、
【とんでもない急激なインフレで、治安悪化して、ほぼ全員国外退避。それも凄く急いで。もう残ってる人ほとんどいないんじゃないかな…】
【それは大変なことに。でも、こんなに早く帰って来れて、安心したよ】
【ありがとう。戻ってくるって決まってから、すぐホテルの準備や住む部屋の契約してくれたから感謝だね、職場には】
【さすが大手だね。ホテル暮らしか、今は。聖奈も出発直前だったんだけどさ、欠航っていうよりもね、琴美が…これは話さなくていいや】
英二が、
【そこでだ!!英二さまが、】
【誰がだよ、自分にさまってつけるな!!】
【おい!!この本題を話したくて友奈と来たのに】
英二、友奈に会いたいからだろ…本題?
【で、何をするんだ?友奈と】
友奈が、
【英二くん、説明下手だから私から。あのね、零くんが空港で聞こえた声とか、あれから会ったとか言ってるよね?そのことで調べようかな〜って】
【琴美のこと?】
【そう、謎の美少女のこと!!】
英二、横からうるさい!!
【英二くん、黙って!!】
ほら、友奈に怒られた~
友奈は、
【零くん、話もどすね。その美少女のこと…あっ、琴美って娘のこと。霊界とかって信じてないかもだけど、私は本当にあると思う。それで零くんが会ったとか行ってる場所に行ってみて何かを探してみようと。普通一度会えるって言うけど二度は初めて聞いたから。それ、間違いなく会ってるよね?それにこの馬鹿と違って零くんはなにか持ってると思う】
普通も霊界も俺にはさっぱりだけど、なんか途中凄い発言がまざっていたような…
【会ってる。メモもあるから。でもさ、閉館してるんだよ、あの👻屋敷】
【開けてもらうよ、そこ】
【無理だろ!!】
【頼んでみる。たぶん大丈夫】
【誰に?】
【直属の上司にお願いする】
【何で?そんなこと可能なの?】
【うちの会社スポンサーだもん】
【えっ、そんなことあるの!!だからか〜占い師になれたのも。普通無理だよな、あんなこと】
英二が、???
【占い師って?】
英二、黙ってろ!!
【友奈、ありがとう。すっきりしないことが一つでも解決出来たらありがたいよ。聖奈のことだけになれば、俺もどうしていいか解らないんだ…】
友奈は、聞き逃さす、
【聖奈さん?何かあったの?】
【ごめん。こっちの事情だから、それは忘れて】
【そう。解った。じゃ、日程決まったら連絡するね。遊園地全体の休館日だから、平日有給使って】
【そんな急に休めるかな?】
【何とかして。休日に休館なんて無理!!】
【解った。最優先事項とする】
英二は、
【さぁ、謎解き始まったな!!】
お前は何のためにここにいるんだ?
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