第13話 記憶の断片に
【あの〜ここのフタッフさんですよね?何かあったんですか?】
【……わたしのこと?……】
※ギャー泣いてる。怖いよ〜※
スタッフも大変だよな。演技を続けるんだもんな。
【スタッフさん大変ですね】
【わたしのこと見えるの?】
演技派だな、このスタッフ。
【怖いって…もう…そういうのやめてくださいよ。何かトラブルだから、もうこれ以上の演技は無理してやらないで…怖いし…】
その時だった。記憶が流れ込んでくる。完全にオーバーヒート…意識を失いそうだ…
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【ここは?どこ?】
記憶が曖昧だ…ここは?えーと、んーと、👻屋敷!!
【大丈夫ですか?】
ギャー、おばけ👻出た〜…ん?スタッフの人。
【あなたには私が見えるの?】
【だから〜怖いって…、スタッフ魂解ったからさ】
【教えて…見えるの?】
【解ったから〜やめて〜何かトラブル起きてるってのに。もう、だから本物が出るとか噂になるんたよ、ここは。もう。で、出れないの?】
【見えるんだ〜会話も正確。本当に見えるんだ】
【あのさ〜もう本気で怒るよ!!とりあえずここから出よ!!】
扉は?どこにあるの?どこどこどこ?怖い〜
【驚かしてごめんなさい。落ち着いて聞いて】
【もう、脅かすの無しなら聞くけどさ】
おっと、この娘、良く見たら可愛い…ドキドキ💗
【わたしのこと見えてるし、もしかして覚えてる?】
驚かさないって言ったじゃん!でも凄く可愛いな。
【覚えてるも何も、初めて合ったからね。ここで。スタッフさんのこと見たこと…見たこと?何でそんな質問するんですか?】
【そっか…さすがに覚えてる訳ないよね?】
【もしかして逆ナン?なーんてね、ははっ、俺なんかにそんなことある訳ないか…これほど可愛い娘に】
【あなたが見ている世界は現実で、見えない世界は非現実。でもその見方は人それぞれ。逆になったらどうしますか?】
【解りませんが…そんな世界は知らないし、どうするも何も、困るだけですよね?】
【ここでの出来事は非現実な世界。私はここにいます。あなたが将来気がついてくれるかも知れませんが、その時はあなたの必ずあなたの考え方を、心念を貫いてください】
なに、この娘?何を言ってるんだか。
【何か、よく解りませんが?心念ですね】
【じゃ、戻します。これ以上はあなたの負担にもなるので。では】
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さっきと同じこと起きたな。眩しい…何だ。何が起きてるんだ?
【大丈夫ですか?】
スタッフの人、あれ、男性のスタッフ。
【ここにいた、スタッフの人は?女性の】
【ここは誰もいませんよ。とにかく出ましょう】
【そんな、さっき話していて、えっ?えっ誰もいないって?そんなことあり得ない!】
【とにかく早く出ましょう】
……………………………………………………………
【零くん、大丈夫?】
【ああ、ちょっと目眩が、でも不思議な夢を…夢かな?可愛い女性が出てきて…ごめん、友奈のほうが可愛いけど…俺なに言ってんだ。気にしないで】
【やっぱ…本当にそうだったんた】
本当って何?
【お客様、あの部屋で何か見られましたか?】
【女性の…凄く可愛い、何で?】
【噂ではこちらのアトラクション、幽霊が出ると言われた過去がありまして、でも点検の結果、確認されなかったので再開しました。先程の停電が起きて扉を手動に切り替えたんですが、先程の部屋はスタッフの配置されていないただ一つの部屋でして】
【いやいやいや、思いっきりスタッフいましたよ】
【お客様しかおりませんでした】
えー、あの女性は?
【零くん、ちょっといい?】
【友奈、何、話しの途中で】
【とにかく来て!!すみません、零は大丈夫ですので、とりあえずありがとうございました】
【こちらこそご迷惑おかけいたしました。このアトラクション以外でお楽しみにください。お客様の本日の全アトラクション無料とさせていただきます】
【友奈、聞いた?無料だってさ!ラッキー】
【いいからちょっと来て!】
何だよ、無料なのに…どこ行くの?
友奈はアトラクションから離れたレストランへ。
【友奈、お腹空いたの?】
【零くん、よく聞いて。私は頼まれたの】
【誰に?】
【琴美…覚えてる?】
【琴美…琴美?琴美…えーと、女性?】
【私は霊感凄く強いの。零くん、メモは持ち歩いてる?書いてあるんでしょ?】
メモ…メモ…そうか!!
【そのメモは無くすといけないから家に。でも何で琴美って言ったの?何を頼まれたの?琴美…あっ、琴美!!琴美、知ってるの?】
少しずつ思い出してきた。でも何でこんな大切なこと忘れてしまったのか?そこが疑問だ。
【友奈は覚えていたの?俺はどうしようもない…こんな大切なこと忘れるなんて最低だ!!】
【それが普通なんだよ。そういう感情や記憶もコントロール出来るのが…ごめん。忘れて。全て忘れて。自然と忘れていくとは思うけど、琴美の願いはこれで全てだから】
【なにそれ?なんのこと?願いって、友奈、全て教えてよ。何もかも。俺には何が何だか解らない】
【それは受け入れられるかな?普通の人は無理じゃないかな?琴美の願いを私も何としても叶えてあげたかったから。零くん、ごめんね】
そんな、思い出させてそれで終わりなんて。
【友奈、お願いだ!!琴美に会わせて】
友奈は、少し辛そうになって、ため息を。
【零くんも、かなりの霊感持ってるね。よくそこまで思い出せたね。耐えられるかな?】
【会いたいんだ。なにか方法あるなら、何としても会いたい、俺は琴美のこと好きなんだ。忘れられないんだ】
【解った…もう私の負け。あ〜あ、琴美…こんな好きになってくれる人って、羨ましいな】
【何でもいいから、琴美のこと教えて。連絡取れなくて凄く心配して。みんな知らないっておかしいよね?友奈は知ってるもんね】
【霊感凄く強いからね】
【霊感と琴美の関係って?霊感、霊感!!そんなこと考えたく無いけど、琴美って幽霊?そんなことあり得ないね…忘れて。馬鹿なこと言ってしまって】
【ほとんど合ってるよ。それ】
……………………………………………………………
何だって〜〜〜〜〜〜!!!!!?????😱😱😱😱😱
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