第3話 僕の妹なんか想い重くない?

初めて目が見えたこと、そして初めて妹の姿を見た僕は涙を流した。


「あぁ…!見える!目が見える!見えるよ春菜!」


僕は嬉々として春菜に言った


「本当に?!お兄ちゃん目が見えるようになったの?!」

「あぁ!まだはっきりと姿は分からないけど輪郭だけなら分かる!」


やったあぁぁと春菜はその場でぴょんぴょん跳ねる。

2階で跳ねた振動で1階に居た両親が何事かと階段を駆け上がってくる。


「どうした春菜!年明に何かされたか?!」


…ハハッ、何かあったらすぐに僕を疑うのには慣れたがチクリと心が痛む。

僕の代わりに春菜が説明してくれた。


「お父さん聞いて!年明お兄ちゃんの目が見えるようになったんだよ!!」

「何?!それは本当か年明!」

「…うん、そうだよ」

「それは良かった!これでお前も一人で生きていけるな!」

「え…父さんそれはどうゆう意…

「安心しろ!もう引っ越しの準備はしてあるし、生活費は送ってやるからな!」

「待ってよ父さん!」

「ハハハハ!これで俺達の負担が無くなるってわけだ!」

「そうね!あなた今夜は寿司でも頼みましょうか!」

「そうだな、年明、お前も今日は特別に一緒に食べてやってもいいぞ!」


両親はそれだけ言うと1階へ降りていった。

僕は急展開すぎて父さんの言った意味が分からなかった。

僕が一人暮らし?嘘だろ?僕は今日初めて目が見えたのに?

恐怖で肩を震わせながら僕は思った。

あぁ僕はこの家には要らなかったんだ、と

そんな僕を心配して春菜は言った


「大丈夫だよ、年明お兄ちゃん!私も一緒に住むから!」

「え…なんでだ?」

「年明お兄ちゃんが心配だからだよ、それに今まで目が見えなかったのに、急に目が見えるようになったら違和感を感じるでしょ?だから安心して!私が年明お兄ちゃんを全力で支えてあげるからね。徹底的に管理してあげるからね。だから、だからね…『年明お兄ちゃんは何も心配しなくていいよ。』」

「あ、あぁ…ありがとう。」


僕は春菜の言った最後の言葉に少しだけ恐怖を感じながらも感謝した。


…春菜の他に僕を支えてくれた彼女達にも目が見えるようになったと伝えとかなきゃ




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えちょま🔰でございます。自分ヤンデレとか好きなんですけど、どんな感じで書けば良いのか分からず書いていました。

ここがダメ、ここは良いっていうのを教えてくれるとありがたいです!






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