襲来

〜聖都グングニル 中央区〜

よし、到着だ。襲来の範囲が広いな。分かれるとしよう。

「僕は中央、瑠久斗は北、ソニアは西、アテンは南、レグルスは東だ。」「「「「了解」」」」


〜北区にて〜

よっしゃ、さっさと終わらせるかな。こんなことは慣れたものだ。

うん、まずは改めて自己紹介をしようかな。戦いながらだけど問題なかろう。

俺は世神瑠久斗。好きな食べ物は…鯏の味噌汁だな。うーん…もう言うことがないね。さっさとこんな奴ら駆除して… ん?あいつは…へぇ。面白いじゃん。


〜西区にて〜

なんかこっち数が多い気がするなぁー。こいつらの巣が南側にあるのか。ならば私が頑張らねば。あっ、自己紹介をしようか。私の名はソニア・カラミティ。大半の武器は使えるぞ。使う魔法も武器へのバフだ。あとはそうだな、好きな食べ物はこいつらの肉だね。よし、こんなもんでいいかな、じゃ、早く消し去るとしようかな… おっ、何か中央の方にいるな。後で行くとするか。


〜南区にて〜

なんかドラゴンにしては弱いな。…ん、自己紹介するよ。私はアテン・グラディウス。もう話すことないな… あ、好きな食べ物は琴音のクッキーかな。とっても美味しいんだよ。

それと…さっきから各方角にクリスタルみたいなものがあるんだよね。中央にもなんかいるし。まあいいや、琴音ならどうせ勝つでしょ。


〜東区にて〜

ドラゴンとの戦闘かぁ、久しぶりだな。おっと、自己紹介をしよう、俺はレグルス・ギガロック。好きな食べ物は塩サバ。これぐらいかな。あとさ、さっきから出てるクリスタル。あれ、中央の方に行ってない?…嫌な予感がするな。後で行かねば。


〜中央区にて〜

こいつらドラゴンの癖にアホほど弱いぞ。まるで自ら殺されに来ているような…。…なんのために?まるで何かをするための囮であるかのような弱さ。どういうこと…えっ、上空に魔法陣?何をするつもりだ。強力な結界を四方に…このレベルの結界は1魔法陣じゃ張れないはず…あっ、だからクリスタルがあったのか。そしてこういう時はだいたいボス戦だ。ほらね、下にも魔法陣。召喚魔法だな。何が来るかな。おっ、いいね。いいねチョイスだ。

『貴様か、余の配下たちを次々と鏖殺したのは』

「そうだよ、ドラゴンの癖に弱かったから何かおかしいと思ったんだ」

『クックック。余を誰だと思っている?貴様など片腕で…』

「その腕ってさ、どこにあるの?カオスドラゴンさん」

『!? 貴様、いつの間に!?』

「遅いんだよ、愚図」

『…一体何が…』

「救いなき闇夜に、深淵に囚われし希望に、聖なる一筋の光を。─シャイニングレイ─」

カオスドラゴンが消えてゆく。ふぅ、一件落着かな。

「さすがだな」「私も行きたかったなぁ」「ナイス琴音」「…やっぱり勝つと思ってた」おっ、みんなも終わったな。

よーっし。帰って風呂でも入って寝るかな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る