第158話 Plan Of Revenge With Granda(グランダへの復讐計画) 8
闘技場地下、南階段付近……。
ガムと、ガムの肩に両手を掛けたミランダが現れた。
「マ、ママ!一緒に来たの?」
「あら、そうよ。ママも調べに参加しに来たわ。」
「私達だけで十分なのに。」
「これから第二回第三回の時代に行くでしょ?ママも協力するわよ。……あら?ここが勝者の肖像画を飾った壁ね。」
「ここから反時計回りに勝者の肖像画が飾られていきますミランダ様。」
姉妹はいつの間にか姿がない。
「レイラ、ライラ?……どこへ行ったの?」
「階段を警備する者に会いに行ったのでしょう。逃げるにもその方が楽だと話してたところです。」
「考えたわねガム。」
「すぐに戻りますよ。ここで待ちましょう。」
西階段1階……。
「警備員さん、地下見学で迷ってしまって。ここの階段は?」
「おやおや可愛いお客さんだね。ここの階段は西階段。」
「あら警備員さん。私達、東階段に行きたかったの。ここからは真反対ですね。」
「そうさ、ぐるっと一周出来るから迷いはしないよ。」
そして西階段1階から南階段へ歩いた姉妹。
「あ、あの。警備員さん、地下の廊下を見学させてもらってたんですが、どこがどの階段か迷ってしまって。ここの階段は?」
「双子の姉妹かい?ここらじゃ珍しいねぇ。お嬢ちゃん達、ここは南階段1階。さ、この階段を降りても地下の廊下だ。階段の手すりに方角が彫ってあるんだが分かりずらいようだね。分かりやすくするように上の者に伝えておくよ。」
「ありがとう警備員さん。」
そしてようやく姉妹を待っていた2人のところに戻ってきた。
「それぞれの警備員さんには会ってきたわ。これでしれっと出ても疑われない。」
「ライラには感服するわ。ママ、この壁。ここが第1回勝者の肖像画が飾られているところなの。」
ミランダは書物の挿し絵と見比べている。
「間違いなさそうね。2回3回と調べていく?」
「手分けしましょうよママ。」
「あなた達はまだ……。」
「大丈夫よママ。私とレイラ、ママとガムさん。二手に分かれて調査しましょー。」
(どこまでも明るいなライラ……。)「ママ、転移は任せて。もう大丈夫よ。ライラと一緒に行くわ。」
「それなら、あなたたちは第2回後のここへ。ママとガムで第3回後に行く。」
姉妹は手を繋ぎ、転移の準備万端という表情。
ミランダは1冊目の書物を持たせて、「この挿し絵、第二回後の時代へ。調べが済んだらここで合流しましょう。」
姉妹はオーラを纏うと姿を消した。
「あの子達、大丈夫かしら……。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます