第123話 Sister's Strategy Plan(姉妹の作戦計画) 7

 姉妹はワンドルに言われた通り、サンドラ邸の玄関ドアを思い浮かべた。

 レイラとライラは手を繋ぎ、それぞれ別のポーズかと思いきや、同じ様にポーズをとった。

何かを抱きしめるような、そんなポーズだった。

 ほんの一瞬、光ったかと思うと姉妹が消えた。


 「さぁミランダ。私達もだ。」

「あの子達、上手く向かえたかしら。」

 ワンドルとミランダの二人も姿が消えた。


 雨が止んで、部屋から出てくるサンドラ。

目の前に姉妹が現れた。続いてワンドルとミランダ。


 「すごい力だねぇ。今日はあなた達、その為に山へ上がったのかい?あたしゃ、これからは何があっても驚きやしませんよ。そうでしょ?いえ、そうだろうとも。」

 目の前の光景を見て自問自答のサンドラ。


「ただいま、サンドラさん。」姉妹は揃って言った。


 「習得出来たこと、嬉しく思うわ。でも、前に言った通り、多用はダメよ。移動手段に使ってはダメなのは理解してるわね?」

「もうそれは十分話してあるさミランダ。さて、次の計画を進めなければ。じっくり検討しよう。」


 それは闘技場が完成し、グランダの存在が現れた時代を探ること。そして、そのグランダの息の根を止めること。


 その為には、その時代の者を集め、グランダを仕留めなければならない。


 そして時節はその翌日のバリスタン山の狩場……。

ワンドル、ミランダ、レイラとライラの4人がそこにいた。


 「闘技場はまもなく完成なのね?となると、闘技大会ってのもまもなくね。」

「グランダらしき拳闘士を探さねばならん。」

「グランダの行動が把握できれば容易いのに……。」


 姉妹はラビンやバトン狩りで遠くで動いている。

ワンドルとミランダが話していたが、名案が出てこない。

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