第41話  Consciousness Connection(意識の繋がり) 3

 テーブルに並べられた4本の爪。

ミランダとガムはそれをじっと見つめて考えていた。


 「あの子達、爪が光る意味が理解出来たかしら。転移先がブレインラードの様な場所や地域だとしたら、別世界でも同じかも知れない……または正反対な場所かも知れないけれど。あぁ、シンクロ出来ればあの子達の見た目も分かるのに……。」

「転移先でも同じ事が起こると考えても、彼女達の記憶が戻っていなければ無理でしょう。」

「ここブレインラードでの生活を思い出せれば、魔術を使える事も思い出すと思うの。……完全に記憶が戻ればって話だけど。」

「気を落とさないでくださいミランダ様。グランダの意識が近いと、この爪が光る事が分かった。これだけでも一歩前進と捉えて、何か策を考えましょう。姉妹にリンクするには相当のパワーが必要だと思いますが、グランダの意識を誘き寄せてしまう。これを逆手にとって、爪を光らせる。転移先の爪も同じ様に光れば、何か得られるかも知れません。」

「少し時間が掛かるわね。グランダはリンクのパワーを感じて、この場所まで意識を移動してくる。当然妖魔を仕向けるでしょう。仲間の魔道士達にも手を借りなければなりませんね。」

「それは既に伝達してあります、ご安心を。それから、力のある魔道士数人には手助けを頼みました。」

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