第29話 Battle(戦い) 2

 妖魔神グランダは、ブレインラードの街をれ、バリスタン山に足を向けた。多くの妖魔を出現させながら。


 当然、リンクしながら追いかけるガイラ達も向かう。

「……バリスタン山に向かうのか⁉︎……ミランダは娘達と麓に下りただろうか。」



 多くの魔道士達は、ガイラとは別の地域からも集まってきた。

グランダとの距離は有るものの、ほぼ囲みつつあった。


 妖魔達に行手を遮られながらも、徐々にグランダに近付く魔道士達。負傷者も出ているが、捉えたグランダの意識を失わない様、足を進めていた。


 「ミランダ様!何故ここへ?」

「皆に合流し、グランダを追っているガイラと挟み撃ちを試みるつもりで来た。グランダはバリスタン山に向かっている様なの。皆少し急いで!」


 ミランダはガイラとは真逆の魔道士達に合流し、バリスタン山に向かった。


 一方、ガイラはグランダに近付きつつあった。

「グランダの意識が強くなってきた。対峙するのもまもなくだ。皆心してかかれ。」


 現れる妖魔達を蹴散らしながら、グランダに刻一刻と近付いている。

グランダはガイラの家に向かっているのか、バリスタン山から少し外れた所を進んでいる。


 「復讐の時!我の左腕の仇を取ってやる。」

呟きながら進むグランダ。

まだミランダが家を離れた事に気が付いていない。


 「グランダの意識が強い。我が家の近くか⁉︎」

グランダは、遠くにガイラの家が見える所まで来ていた。


 「見えた!皆、グランダは直ぐそこだ、急ぐぞ!」


 グランダはガイラの家を見つけたのか立ち止まった。

「フフフッ。復讐の時だー!」


 ガイラ達もグランダに迫っていた。

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