第18話

それからというもの、私たちはたまに一緒に過ごすようになったのです。その時間はとても楽しいものでした……!!彼も次第に笑顔が増えて、様々な美しい絵を描けるようになったようです。

そんなある日のこと、彼は私に言いました……「レイラ、いつもありがとう。あのとき街で出会えてなかったら、きっと今頃は絶望の中にいただろうと思う。本当に感謝しているよ」そう言ってくれるだけで私はとても嬉しかったです……!

そしてある日のこと……いつものように屋敷を訪れた時のことです。そこにはまた一枚だけ絵が飾ってありました……それはなんと風景画でした。

なんだか見た事のある景色な気がしてとても驚いたのですがそれと同時に私は何かを感じました。この絵には私の知らないカルセドニーの姿が刻まれているのではないかと思ったからです。不思議に思いながらも、私はその絵をじっと眺めていると後ろから彼の声が聞こえました!「レイラ……それは僕の一番のお気に入りなんだ!」そう言って彼は微笑むのでした。

私は驚きながらも笑顔で彼に話しかけました。「素敵な絵ね!あなたが描いたの?」すると彼は少し恥ずかしそうにしながら答えてくれたのです……!「うん、そうだよ。」それを聞いて私も嬉しくなりました!そして二人でその絵を眺めていると突然彼が言ったのです……!「レイラ……君に見せたいものがあるんだ……」そう言って彼は私を連れて屋敷の奥へと進んでいきました……。

そして案内された場所には、たくさんの絵が飾られている部屋があったのです!私はその中を見て驚きました……!「これは全部あなたが描いたものなの!?」私が尋ねると、彼は照れくさそうに笑いながら答えてくれたのです……!「うん……そうだよ!」彼はとても誇らしげな表情を浮かべていました。私はそんな彼を称賛しながら見入ってしまいました……!どの絵も素晴らしかったです!その中でも特に印象に残ったのは彼が初めて描いたという一枚の風景画でした!その絵には草原の中に立つ一人の少女が描かれているのですが、その少女の表情がとても魅力的なのです……!私は彼に言いました。「この絵、すごく素敵ね!」すると彼は笑顔で答えてくれたのです……「ありがとう!でもまだまだ練習が必要かな……」そう言って彼は少し照れていました……!それからというもの私たちはお互いの趣味を語り合ったりしながら楽しい時間を過ごしたのでした……。

そんなある日のこと、私は彼が描いた風景画の中に見覚えのある景色があることに気づきました。それは以前私が訪れたことのある場所だったのです!!その絵に描かれた少女には見覚えがあったんです……!

そう、なんだかガーベラちゃんに似ているような……?その絵を見た瞬間、私は不思議な気持ちになりました……。彼の描いた絵の中にいるかのような錯覚を覚えたのです……! その後も、彼は様々な絵を描いてくれました。どれも素晴らしく魅力的で素敵なものばかりです!そんな彼の作品を見ているうちに、私はあることに気が付きました。

やはり彼がたまに描く少女は、ガーベラちゃんに似ているのです。

なのである日、私はカルセドニーに尋ねてみました。

「あの、この少女は実際に存在している方かしら?」

すると彼は驚いた表情を浮かべていました。どうやら彼自身も疑問に思っていたようです。

「ああ、君と同じく街の噴水公園で見たんだ。…でも、誰なのかわからないんだ……どうしてだろう……」そう呟いた後、カルセドニーは私に一枚の風景画を差し出してきました。その絵の中には草原に佇む少女が描かれていました……!その少女の笑顔はとても優しくて暖かいものでした……!まるでガーベラちゃんのような優しい笑顔です……!!私はその絵を見ながら思いました……ガーベラちゃんでしょ!?

そう思うと居ても立っても居られず、、私はガーベラちゃんがいる王宮へと走りました。

そして扉をノックして開けた瞬間、ガーベラちゃんはびっくりした表情でこちらを見つめました。

「レイラさん、いかがなさいました?」

「ガーベラちゃん、ちょっとついてきてほしいところがあるの!」

私はそう言って彼女の手を引き、街の方へと向かいました。

そして噴水公園に到着した私たちを待ち構えていたのは……カルセドニーでした!!

「あれ..........?どうしてここにレイラさんがいるんですか?それに、その方は..........」彼が驚いた表情で言いました。

そんな彼に私が言います。「カルセドニーさん、ガーベラちゃんは私のお友達なんですよ!」それを聞いたカルセドニーは驚いていました!!それから私たちは仲良くおしゃべりしながら過ごしました……!その時の彼はとても幸せそうでした……!そして帰る前に私たちは一枚の絵を描き上げました!

それは今までの中で一番素敵な絵でした……! それからというもの、私たちは定期的に会うようになりました。

彼と一緒にいる時間は私にとってとても幸せでした。

しかしそんなある日のことです……いつものように屋敷を訪れた時のことです。そこにはまた一枚だけ絵が飾ってありました!その絵を見て私は驚きました!そこに描かれていたのはカルセドニーとガーベラちゃんの二人だけだったからです……!!しかも二人は手を繋いでいてとても嬉しそうに微笑んでいました……!!私は思わず嬉しくなり駆け寄って彼に声をかけました。

「ガーベラちゃんと仲良しなんですね!」

と私が言うと彼は少し照れたような表情を浮かべていました。「うん、そうだね……彼女といるととても幸せなんだ……!」そんな彼の言葉を聞いて、私も思わず笑顔になってしまいました。それから私たちは仲良くお話をする時間が増え、お互いのことも深く知ることができました……!そしてある日のこと……私は彼に尋ねてみたのです!「カルセドニーさん、ガーベラちゃんとはどこまで進んでいらっしゃるの?」すると彼は顔を赤らめながら答えてくれたのです!「実は僕から告白したんだ……そしたら彼女も受け入れてくれてね……」それを聞いて私も嬉しくなりました!「わぁ!おめでとうございます!」そう答えると、彼も嬉しそうな表情を浮かべていました。

それからというもの、私たちはお互いのことを大切に思うようになりました。

そしてある日のこと……王宮で編み物をしていたら、ガーベラちゃんに誘われて庭のテラスでお話をすることになりました。

「あの、レイラさん…今度カルセドニーさんとお出かけするのですが、その時用のドレスを見繕っていただけませんか?」

それはとても素敵な提案でした!「ええ、もちろんよ!任せてちょうだい!」私はそう答えながらその日のために早速デザインを考え始めました。

するとガーベラちゃんは微笑みながら言いました。「レイラさん……ありがとうございます」そう言ってくれるだけで私も幸せでした……! それからというもの、私たちは毎日のように一緒に過ごすようになったのです。そんなある日のこと……ガーベラちゃんから相談を受けました。なんでも最近カルセドニーの元気がないというのだそうです……!心配になった私はさっそく彼の元へ向かいました。

「ねぇ、カルセドニーさん……何か悩んでることがあるの?」私が尋ねると彼は少し驚いた表情を浮かべていました。それから少しの間黙り込んでしまいましたが、やがて口を開きました。「実は最近、彼女の様子がおかしいんだ...........話しかけても上の空だったり、そんな状態が続いているんだよ..........」と不安そうに話してくれました。

それを聞いた私は心配になりました!すぐに彼の元を離れてガーベラちゃんに会いに行きました!

「ガーベラちゃん!大丈夫!?」私が尋ねると彼女は驚きながらも微笑んでくれました。「レイラさん.........お気遣いいただきありがとうございます……!」

しかし彼女の顔はどこか暗く、元気がないようでした……私は彼女に言いました。「何か悩んでることがあるなら相談に乗るよ!遠慮しないで話して!」すると彼女は静かに話し始めました。

「実は、最近カルセドニーさんのことを考えると、ドキドキしてぼーっとしてしまうんです」私はそれを聞いて驚きました……!まさかそんな事になっていたなんて…2人はすれ違っているみたいでした。

そして私は決心しました。もう一度彼としっかり話し合うべきだと思ったのです! それから私たちは王宮に集まり、話し合いの場を設けることにしました。

私は、緊張しながらも2人の前で言いました。「お二人は最近、上手くいっていますか?」すると彼は驚いた表情を浮かべました……!そしてガーベラちゃんも少し恥ずかしそうにしながらも、答えてくれたのです……

「実は私……カルセドニーさんと一緒にいるだけで胸が苦しくて.........」そう話す彼女の顔は、とても可愛らしく見えました。しかし、それとは対照的にカルセドニーの表情は暗く、元気がありませんでした……そんな彼の様子を見て私たちは一緒に考えてみることにしました!

まずは彼が好きな場所や思い出の場所に行ってみたりして気分転換をすることにしました。

そして数日後……私たちは改めて話し合ったのです。

「カルセドニーさん、最近調子はどうかしら?」と私が尋ねると彼は少し間を置いてから答えました。「うーん、あまり良くはないけど……でも、ガーベラがいてくれるから大丈夫だ。」それから私たちは彼が好きなものやしたいことを一緒に考えてみました!その結果……彼はガーベラちゃんとお出掛けすることが一番楽しいということがわかったのです!それからというもの、私たちは頻繁にデートを楽しむようになったのです!!

ある日のこと、王宮の前でカルセドニーと偶然出会いました。

「あら、カルセドニーさん!お出かけですか?」私が尋ねると彼は少し照れながらも答えてくれたのです。

「実はガーベラと出かける予定なんだ!」そう話す彼の顔はとても幸せそうでした……! 2人がどんなデートをするのか、今から楽しみで仕方ありませんでした!!


「ルシアン殿下の妹ちゃんが、恋をしたのねぇ」

図書館で色々な本を漁りながら、リリアナさんは呟くように言った。

「そうなの、ガーベラちゃんは本当に可愛くて!」

私が興奮気味に言うと、リリアナさんはくすりと笑いながら言った。

「あらあら、レイラちゃんは本当にガーベラちゃんのことが好きなのね」

「うん!だって可愛いもん!」

そんなやりとりをしながらも、私たちはお目当ての本を探し続けた。すると、ようやく目的の本が見つかったようだ。

そこには『魔力の調整方法について』というタイトルの本が置いてあった。私はすぐに手に取って読み始めた……

「わぁ、すごい!魔法ってやっぱり奥が深いなぁ!」

私が感動していると、リリアナさんも覗き込んできた。彼女は興味津々の表情を浮かべていた。

「なるほど……これを読むとレイラちゃんはもっと強くなれるかもしれないわね」

リリアナさんはそう言って微笑んだ。私は大きく頷きながら答えた。「うん!ぜひ読んでみようと思います!」こうして私たちは新たな知識を手に入れることができたのだった。その後、私たちは図書館を出て散歩に出かけることにした……。

(それにしても、魔力の調整かぁ.........)

歩きながら私は考え込んでいた。「魔力の調整.........一体どうすればできるんだろう?」

リリアナさんなら何か知っているかもしれないと思い、私は彼女に尋ねてみた。

「ねえリリアナさん、魔力の調整の仕方って知ってる?」すると彼女は微笑みながら言った。

「ええ、もちろんよ!まずは自分に合った属性を見つけることが大切なの」リリアナさんは得意気に教えてくれたが、私にはよくわからない部分もあったので詳しく聞いてみることにした。すると彼女は丁寧に教えてくれた。まず最初にやるべきなのは、自分の得意な魔法を知ることだそうだ。「私なら回復魔法が得意かな?」と聞くと、彼女は笑顔で教えてくれた。「レイラちゃんにはきっと光属性の魔力が備わってるわね」

そして次に大切なのは魔力をどのように扱うかということだそうだ。

「魔力の使い方かぁ...........」私は考えながら歩いていた……すると目の前に女の子が立っているのが見えたので、その子に声をかけてみることにした……「あのー、どうしたの?」私がそう聞くと、彼女は驚きながら答えてくれた。

「お兄ちゃんとはぐれちゃったの...........」

それを聞いた私は、すぐに彼女に提案した。「じゃあ私が一緒に探してあげるよ!」そう言うと彼女は嬉しそうな表情を浮かべて頷いた。私たちは手を取り合って歩き出した……するとその子が言った。「お兄ちゃんってね、とっても強くてかっこいいんだよ!」それを聞いて私は微笑みながら言った。

「へえ!そうなんだ!私もお姉ちゃんがいるんだよ!」そんなやりとりをしながら歩いているうちに、いつの間にか、迷子の女の子の兄を見つけ出すことができたようだ。

兄は私たちを見つけるなり駆け寄ってきた……

「............え!?ギルバードさん!?!?」

私は彼の顔を見て驚いた。

まさか、この女の子が…妹さん!?「え?妹さん?」私が尋ねるとギルバードさんは大きく頷きながら言った。「ああ、そうだぞ!可愛いだろう?」

確かに可愛らしい女の子ではあるけど……それにしてもまさかこんな小さな子がギルバードさんの妹だったなんて!

「えへへっ!」嬉しそうな笑みを浮かべる彼女に、私も思わず笑みが溢れてしまった……。そして私は改めて自己紹介をしたのだった。

彼女の名前はティエラといった……とても礼儀正しく、可愛らしい子だと感じた。私はこの出会いに感謝しながら彼女と別れることにしたのだ……

しかしここで終わりではないことを私は知っていた……

「あの、もしよかったらお友達になりませんか?」私が提案すると、彼女は嬉しそうに頷いてくれた。

「はい!ぜひお願いします!」こうして私たちは仲良くなることになりました!この日から私はティエラちゃんと一緒に遊ぶようになったのです。

ある日のこと、王宮に行くとリリアナさんに声をかけられた。どうやらまた魔法について教えてくれるようだ……私も強くなりたいと思っているので快く応じることにした。

「レイラちゃん、今日は早速魔力の調整方法について教えようと思うわ」そう言って彼女は杖を取り出した。そして私の肩に手を置いて言った。「レイラちゃん、まずは目を閉じて、自分の中を流れる魔力の流れを感じ取ってみて..........」リリアナさんの指示通りに私は目を瞑り、集中した……すると身体の中にある不思議な力を感じることができたのだ。

「すごい!これが魔力なの!?」私が感動していると、彼女は微笑んで言った。

「そうよ!それがレイラちゃん自身の魔力なのよ!」その言葉に私はますます嬉しくなった。

そんな私を見て彼女はさらに続けた……「次はその流れを少しずつ操作してみるのよ」そう言われたので私は少しずつ魔力の流れを変えようと試みた。しかし上手くいかない……「うーん……難しいなぁ」

私が困っていると、彼女は微笑みながら言った。「大丈夫よ!最初は誰でもそうなんだから!」そう言って励ましてくれるリリアナさんの言葉に励まされながら、私は再び挑戦した。するとようやく少しずつだが魔力の流れをコントロールすることができるようになったのだ!「わぁ、すごいわ!レイラちゃん、よく頑張ったわね!」リリアナさんが褒めてくれたので私は思わず嬉しくなったのだった……

それからも魔法の練習を続けるうちに、私の魔力操作の技術はどんどん向上していった……そしてついには日常生活で魔法を使えるようにまで成長したのだ!「やったね、レイラちゃん!」リリアナさんは自分のことのように喜んでくれた。そんな彼女の姿を見て私もさらにやる気になったのだった……! 今日は王宮でお茶会がある日だ。私はこの日のために手土産としてクッキーを焼いてきたのである。このお菓子を持って行くことで、みんなが喜んでくれることを願っていたのだが……実際に行ってみると予想以上の大好評だった!

「............わぁ、このクッキー、美味しい!」「すごく上手にできてるわね」

みんな口々に感想を口にしていた。それを聞いて私はとても嬉しくなった。それからお茶会は無事に終わり、帰り際にリリアナさんが私の手を優しく握って言ってくれた。「レイラちゃん、本当にありがとう……また今度も一緒にお茶会しましょうね」そう言って彼女は微笑んでくれたのだった……

ある日のこと……王宮に行くとリリアナさんとギルバードさんに出会ったので声をかけた。どうやら2人もこれからお茶会に参加するようだ。私たちは一緒に会場へ入りました。

するとそこには豪華なテーブルと椅子があり、テーブルの上には美味しそうなお菓子が並べられていた。

「おおっ!これはすごいな!」ギルバードさんが目を輝かせながら言いました。

確かに圧巻の光景だったのですが、一番目を引かれたのはそのお菓子の種類の多さでした。どれも高級感があり、見た目も美しく作られていました……私は思わず感嘆の声を漏らしてしまいました……

「すてき..........」私が呟くようにそう言うとリリアナさんは笑顔で答えてくれました。「ふふっ、レイラちゃんにも気に入ってもらえたみたいね」

そう言って彼女は私に席を勧めてくれた。

私は迷わず椅子に腰掛けて、テーブルの上のお菓子を食べ始めました。どれも美味しくて幸せな気分になれました……リリアナさんやギルバードさんも席に着いたので一緒にお茶会を楽しむことにしました。

それから私たちは色々な話をしながら楽しい時間を過ごしていました。すると突然リリアナさんが真剣な表情で口を開いたのです。「レイラちゃん、あなたならきっと大丈夫!自分の力を信じるのよ!」突然の言葉に私は驚きましたが、すぐに笑顔になって答えました。

「はい!私、頑張ります!」私が力強く言うとリリアナさんは優しく微笑み返してくれました。そして私はお茶会を終えて家に帰ることにしました……

また別の日のこと、私はリリアナさんに魔法を教えてもらうことになりました。「レイラちゃん、魔力の流れを感じることはできたかしら?」彼女がそう尋ねると私は自信を持って答えました。「はい!バッチリです!」それを聞いた彼女は笑顔で頷きながら言いました。

「よし!じゃあ次は実際に使ってみましょうか」そう言って彼女は杖を取り出しました。すると彼女の周りには色とりどりの光が現れ始めました。「すごい............」思わず声が漏れてしまいました。

すると、リリアナさんは微笑みながら言いました。「これは魔力の光よ!レイラちゃんも、これと同じものを作り出せるように、頑張ってみてね!」そう言って彼女は杖を振り始めました。私も真似して杖を振ることにしました……しかしなかなか上手くいきません……そんな私を見かねたのか、彼女はアドバイスをしてくれました。

「まずは、ゆっくりと深呼吸してみましょうか?」彼女の言葉に私は頷きながら大きく深呼吸をしました……すると段々と心が落ち着いていくのがわかりました。

「そうそう、上手よ!」リリアナさんはそう言いながら優しく微笑んでくれました。そして今度は魔力の流れを意識しながら杖を振ってみることにしました。すると少しずつですが魔力が杖に流れていくような感覚を覚えました……

しばらくすると、私の杖の先にも光の玉が現れ始めました!それを見たリリアナさんが拍手をしながら褒めてくれるのがわかりました。「すごいわレイラちゃん!完璧だわ!」私は嬉しくなってつい顔が緩んでしまいました。その後も何度か練習を重ねるうちに、すっかり上達した私でした……

その後も私はリリアナさんに魔法を教えてもらう日々が続きました。ある時、リリアナさんの家でお話をすることになりました。

私たちは、お茶を楽しみながら色々な話をしました。その中で特に興味深かったのはギルバードさんの話でした。彼は魔力の調整が非常に上手なのだそうです!

リリアナさんも感心しながら話していました。「ギルバードさんって、本当にすごいですね...........」私がそう言うと、リリアナさんは嬉しそうに頷きながら言いました。「そうよね!彼ならきっとどんな困難でも乗り越えられると思う!」そんな彼女の言葉に私は勇気をもらいました……そして彼女は最後にこう言いました。「レイラちゃん、あなたならきっと大丈夫!!」私は大きく頷きました。

それからというものの、私はさらに魔法の練習に励むようになりました……

そんなある日のこと、王宮に行くとギルバードさんが菓子折をもって立っていました。

彼は私に気がつくと、微笑んでこう言いました。「レイラ、待っていたんだ。これは以前妹のお礼だ。」

彼は、そう言って菓子折を渡してくれました。「ありがとうございます!ギルバードさんの妹さんも喜んでくださると思います!」私がお礼を言うと、ギルバードさんはとても優しい表情で私の頭を撫でてくれました。私は思わず嬉しくなって笑顔になりました……

その日以来、私は彼に会う度に少し緊張するようになりました……でも同時に彼と話をするのはとても楽しくて幸せな時間でした。

ある日のこと、王宮にいるとリリアナさんが声をかけてくれました。「レイラ!ちょっと来てちょうだい!」そう言って私の手を取ると、そのままどこかへ連れていかれました。

連れてこられた部屋にはリリアナさん以外の誰かがいました。それはなんとギルバードさんだったのです!驚いて固まっている私にリリアナさんは説明してくれました。「レイラ、今日は彼に魔法を教えてもらうことにしたの!せっかくだから二人で協力して練習してみてね」彼女はそう言うと部屋を出ていきました……残された私はドキドキしながらギルバードさんに尋ねました。「あの..........どうして私がここに.........?」すると彼は笑いながら答えてくれました。

「実は、レイラが以前から魔法に興味があったとリリアナさんから聞いてね。」

そう言うと彼は杖を取り出しました。

私も慌てて杖を取り出すと、ギルバードさんは微笑みながら言いました。「まずは深呼吸して、心を落ち着けよう」その言葉に頷きながら深呼吸をすると、不思議と心が落ち着いていきました……そして私は魔力の流れを意識しながら杖を振り始めました。最初はなかなか上手くいかなかったけど、少しずつコツを掴んでいき............ついには、綺麗な光の玉を作り出すことができたのです!私は嬉しくてつい飛び跳ねてしまいました! その姿を見たギルバードさんが私に褒めてくれました。「すごいじゃないかレイラ!」その言葉を聞いた瞬間、、胸の奥が温かくなりました……

それからしばらく練習を続けた結果、私は完全に魔法を使いこなせるようになりました!リリアナさんも喜んでくれて、一緒にお祝いをすることにしました。彼女の家でご馳走を食べながら色々なお話をしました。その中で特に興味深かったのは私の話でした。「レイラったら、すっかりぎギルバードさんに懐いちゃったわね!」リリアナさんはからかうような口調でそう言っていましたが、私の顔は恥ずかしくて真っ赤になってしまいました……すると、彼女は笑いながら続けて言いました。「でも彼って本当にすごいわよね!魔力の操作も完璧だし、レイラの指導も上手だったし..........まるで、あなたと兄妹みたい!」私はそれを聞いて思わず嬉しく思いました……

「はい!私、ギルバードさんのことを尊敬しています!」私が力強く言うと、リリアナさんは優しい笑顔で答えてくれました。

それから私たちは一緒に街に出かけることになりました。私は、彼と一緒に様々な場所を巡るのが楽しくて仕方がありませんでした……

そんな時でした……彼が突然苦しみ出したのです……!慌てて駆け寄る私に彼は苦しそうな声で言いました。「レイラ.........逃げろ...........」私は彼のことが心配で仕方ありませんでしたが、無理やり連れて帰ることもできずに、そのまま彼を一人残して帰りました……

その日の夜、王宮に着くとリリアナさんが心配そうな顔で出迎えてくれました。「レイラちゃん、ギルバードさんのことは聞いたわ........とりあえず、今は彼の様子を見に行ってみてはどうかしら?きっと彼も今辛いはずだから..........」その言葉に背中を押されるようにして私は彼の家に向かいました……

家に着くと彼はベッドの上で横になっていました……私が声をかけると、彼はこちらを向いて微笑みました。その笑顔を見て胸が締め付けられるような気持ちになりました……

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