第16話
すると、リリアナさんは私に優しく語りかけてきた。「大丈夫ですよ...........レイラ、安心してくさだい」と言いながら、震える私を抱きしめてくれました。
しばらくして落ち着いた頃、私は彼女に何があったのかを聞くことにした!そしてそれと同時に、あの魔女がなぜここに現れたのかも、聞くことにしたのだ。リリアナさんは、私の質問にゆっくりと答えてくれた。
「私も詳しくはわからないんですが............気が付いたらここにいて..........」と言った後、さらに続けた。
「それより、あの方ってもしかしてレイラの魔力を狙っているのでは..........?」と言う彼女の言葉を聞い た瞬間、背筋が凍りつくような感覚に襲われた。(私の魔力を狙っているって、どういうことなんだろう)と思いながらも、私は考えることにした。(確か、あの魔女は私以外の魔術師を餌食にしていたはず)
そう思うと、背筋がゾッとした。
怖くなって逃げ出したくなったのですが、今はルシアンもいないし、逃げる場所すら見つらなかった............。
どうしようかと悩んでいる時、ふと窓の外を見ると雨が降り始めたことに気が付いた。(こんな天気の悪い日ならきっとあの人も現れないだろう……!)と考えた私は、リリアナさんからいただいた傘もささずに雨に打たれながら外へ飛び出したのであった。
そしてそのまま走り続けると見覚えのある場所にたどり着いた……!そこは以前ルシアンと一緒に行った思い出の場所だったのだ。
(ここは確か……)と思い出しながら歩いていると、突然誰かに声をかけられた。
「あら?レイラじゃない!あなたこんな雨の中一体何をしているの?」と私の目の前に現れたのは魔術師だった……! 驚いて声も出せずにいると、彼女は心配そうな表情を浮かべながら私を見つめている。「あの............実は.........」と切り出すと、彼女は私を抱き寄せてくれた。そして優しく頭を撫でてくれながら言った。「大丈夫よ、私が存在している限りあなたを手助けするわ」と言われ、私は思わず涙ぐんでしまった……。
それからしばらくの間私たちはお互いを抱きしめ合っていた。しばらくして落ち着きを取り戻した後、私は彼女に聞いたのだ。
「そう言えば、あなたのお名前を聞いていませんでした。お聞きしても?」
そう言うと、彼女も思い出したようにうんうんと頷き、丁寧に教えてくれた。
「私の名前はローズ。ローズ・クィアレットよ。」
と言った後、彼女は私の目を見つめながら言った。「戦いはまだ終わらないわ。気を引き締めていきましょう。危険だから、なるべく1人で行動しないようにしてちょうだい」
と言ってくれた。私は素直に頷き、お礼を言った。
それからローズと別れた後、私は家に戻った。しかしまだルシアンが帰ってきていなかったので不安に思いながらも待っていたのだ。するとようやく彼が帰ってきたので安心した気持ちになった……。「遅くなってごめん」と言って抱きしめてくれた彼の手はとても温かくて安心することができた……。
それから数日後のこと、その日はとても天気の良い日で気持ちが良かった!私の護衛としてラルフが配属され、用事がある時はついてきてもらうことになった。
それからしばらく経ち、昼食を食べ終わった後のことだった。ラルフが質問をしてきたのだ。
「そういえば、また事件が起きたのか?ここまで護衛を厳重にするということは、何かあるに違いないと思って。」
と聞いてきた。
私は慌てて自分の身に起きたことを話すと、ラルフも不安そうな顔をして聞いていた。
「それは怖かっただろう、怪しい者がいないか目を光らせておくから、安心してくれ。」
と話した。
その後しばらく何事もなく、平穏な日々を過ごしていたある日のこと……。
また突然あの魔女が私の元に現れました……!そして彼女はこう言ったのです。「迎えにきたわ、レイラ」と……。私は恐怖で体が震えて動けませんでしたが、ラルフが私を庇ってくれたお陰で助かりました……。彼は剣を抜いて魔女と対峙しました! しかしその瞬間、彼女の手から眩い光が放たれました……!そしてその光が私の体を包み込むように降り注ぎました……。
「これでもう魔力をいただいたわ……ごきげんよう」と魔女が囁く声が聞こえてきました。私は必死で抵抗しようとしましたが、やがて意識が遠のいていき……その場に倒れてしまったんです。
目が覚めると私は王宮にいた……!隣には泣きそうな顔をして見つめるルシアンの姿があったのだ!彼は安心した表情を浮かべながら私を抱きしめてくれた。
「良かった、気が付いたんだね」と言いながら背中をさすってくれる彼の手はとても温かかった……。(助けてくれたんだ)と思いながら待っているうちにまた意識が遠のいていく。しかし今度は倒れる前に、ルシアンは私を抱き寄せてくれて、「安心して……」と言ってくれた。私は彼に身を委ねながら再び意識を手放したのです……。
再び目を覚ますとそこは王宮にある自分の部屋でした……。どうやら私は倒れた後この部屋に運ばれたらしいのです。(ルシアンが運んでくれたのかな……?)と考えているうちにドアが開きました!入ってきたのはルシアンでした!彼は安心した表情を浮かべながら私を見つめていました。
「良かった……!目が覚めて」と言った後、彼は私を優しく抱きしめてくれたんです……!私も嬉しくて涙が溢れて止まりませんでした。その後しばらく2人で抱き合っていると、突然扉が開きました!入ってきたのはリリアナさんでした。
「レイラ!目が覚めたんですね!?本当によかったです!」と言って抱きついてきたので、私は驚きながらも笑顔で答えました。するとリリアナさんは涙ぐみながら喜んでくれました……。
それから私たちはしばらくの間話をしていましたが、途中でルシアンとリリアナさんが用事があると言い出て行ってしまったのです。1人残された私はローズを呼び出したんです……!彼女はすぐに現れました。
「どうしたの?」と聞いてきたので、私はこれまでのことを全て話しました! すると彼女は深刻そうな顔をして言いました。「それはまずいわね……私がいながらもごめんなさいね……」と言われてしまいましたが、私は首を横に振りながら答えたのです。
そして彼女は魔女について知っている情報を話してくれました……!それはとても恐ろしいものでした……。
私は不安な気持ちを抱きながら話を聞いていましたが、ローズは優しく微笑みながら言ったんです。「大丈夫よ、私たちが付いているから安心してね!」と言ってくれました。
彼女の優しさがとても嬉しかったです……! それから私たちは魔女を倒す方法を探すために行動を開始したのです……。
その日の夜、私はリリアナさんに髪を乾かしてもらっている最中に、彼女からこんな話を聞いたんです!「そういえば、最近この辺りで不思議なことが起こっているという噂があるらしいんですよ……。」と言われました……。
私は少し怖くなりましたが、明日はローズもいるので心配いらないかなと考えていました。その夜は早めに休んで明日に備えることにしたのです……。
翌朝、目が覚めると私はベッドから出ようとしたのですが体が動きませんでした。(あれ……どうしたんだろう)と思っているうちにメイドがやってきて「失礼します」と言って部屋に入ってきて、私を起こそうとしてくれました。しかしそれでも体は動かずに、私はそのまま眠ってしまったんです。
起きると朝の9時で、いつも起きている時間よりも1時間も遅れていたのです!慌てて支度をしようとしたのですが、体が動かないので困っているとルシアンが現れて言ったんです。「レイラはもう少し休んでいなさい」と言われましたが、そういうわけにもいかず、私は彼に連れられて部屋を出ていきました。そして食堂で朝食をとった後、ルシアンと共に王宮を出たのです……。
その日から私の身に起きる不思議な出来事が始まったのです!それはまるで誰かに操られているような感覚でした……。(これは一体どういうことなの……?)と疑問に思いながらもルシアンとリリアナさんが私を守ってくれてなんとか無事でした。
それからしばらく経ったある日のこと……。王宮の近くにある公園で休んでいるとどこからか視線を感じました!すると急に辺りが暗くなり始めたんです……!
そして次の瞬間、私の前に魔女が現れたのです……!驚きすぎて声すら出せない中、彼女はニヤリと笑みを浮かべながら私に近づいてきて言いました。「さぁ、私の配下となりなさい……。」そう言って近づいてきた彼女の目はまるで狂気に満ちたような感じがしました……!私は怖くなって逃げようとしたのですが、体が思うように動かないのです!
「やめて!」と叫ぶ声も届かずにとうとう私は捕まってしまったんです……!そして彼女は私に向かって手を伸ばしてきたのです……。
(もうだめだ……!)と思った瞬間、どこからともなく現れたローズが私を助けてくれました!
「レイラには手を出させないわよ!」
と言って私を庇ってくれたんです……!彼女のおかげで助かった私は急いでその場から離れました。
しかし、安心したのも束の間……突然魔女が私の前に立ちはだかったのです!「大人しく捕まりなさい」と言って再び迫ってきたのです……!私はもうダメかと思ったその時、ルシアンとリリアナさんが駆けつけてくれました! ルシアンは剣を抜いて魔女に立ち向かおうとしたのですが、ローズはそれを止めるように言いました。「レイラを連れて逃げて!」と言われましたので、私たちは急いでその場を離れることにしたのです。
それでも魔女が追いかけてきたのです。ローズが「なぜレイラを狙うの!」と叫びながら追ってくる彼女を私は必死に止めようとしたのですが、魔女は全く聞く耳を持たずに攻撃してきたのです……! 私は恐怖で震えて何もできませんでした……。その間にもローズは魔女の攻撃を受けて倒れてしまったんです……。
そして次に目を覚ました時には、私の知らない場所にいたのです……。そこにはルシアンの姿もあったのですが、彼は私に言いました。「レイラ、ここはどこかわかる?見たこともない世界だ…」
辺りを見回してみると、なんとお菓子で敷きつめられた場所でした。
まるでおとぎ話に出てくるような不思議な世界で、私は驚きました……。
しかし、ローズの姿が見当たらず、ルシアンと2人きりでこの場所にいるという事実が不安でした。「早くローズを探しましょう」と彼に伝えて歩き始めることにしたのです……。
しばらく歩いていると、目の前に大きな扉が現れました!恐る恐る扉を開けると中はとても広くて豪華な部屋がありました……。
奥にある玉座に座るのは見知らぬ男性だったんです……!彼は不気味に微笑みながらこちらを見ていました……!私たちが恐怖で震えている中、彼はゆっくりと立ち上がりこちらに向かってきたんです……!
「お前たちは何者だ?どうやってここに来た?」と言われ、私は思わず黙り込んでしまいました……。すると隣にいたルシアンが「僕たちにもわかりません」と叫びました。彼の言葉を聞いて勇気が出た私は一歩前に出て言いました!
「私たちはただの旅人です!助けてください!」と言うと、彼は少し考えた後こう答えました……。
えました……。
「そうか……では元の世界に戻る方法は自分で探すのだな……」と言われた後、彼は再び玉座へと戻っていったのです……!しかしこのままでは帰れないと思った私たち二人は、ルシアンの提案でダメ元で彼に話しかけることにしたんです……!「あの……どうか元の世界に戻る方法を教えてもらえませんか?」と恐る恐る聞くと、彼はこう答えたんです!
「それは無理だ。だが、代わりに別の世界に連れて行くことはできる。ただし条件がある……」と言われました。その条件とは一体何なのかわかりませんでしたが、私たちは彼についていくことに決めました……。
そして私たちは不思議な空間に迷い込んでしまったのです……。そこはまるで迷路のような場所でした。何度も行き止まりにぶつかったりしましたが、何とか抜け出すことに成功しました……。
しかしそこでリリアナさんと出会ったのです!
「2人とも!でもなぜここに?でも無事で何よりだわ!」と嬉しそうに言って抱き着いてきた彼女が本当に可愛くて抱きしめたかったんですが、まずはここから抜け出すのが先決だと思い、我慢しました。それから私たちは協力して脱出する方法を考えました。
するとルシアンが突然何かを見つけたようで「これを使えば何とかなるかも……」と言って何かをくれました。それは小さな瓶に入った液体でした……!早速飲んでみると体が光り始めました!そして気が付くと元のお菓子の空間に戻って来ていました……!どうやらこの不思議な空間は出口に置いてある瓶の液体を飲み干せば戻ってこれるシステムのようです。
それから私たちはこの不思議な世界で様々な出来事に直面しましたが無事に次々と戻ってくることが出来ました。
「ふむ、また帰ってこれたのか。つくづく運がいい人間たちだ。」
玉座に座っている彼に、私たちは何度も願いを繰り返しました。
「永遠にここから脱出できません、何か方法はないのでしょうか?」
と聞くと、彼はこう答えました。
「一つだけ方法があるかもしれない」と言われたので私たちは身を乗り出しました!すると彼は言ったのです。
「この世界にはいくつもの世界があると言われている……そのいずれかが元の世界への道だ」と……。
私は彼の言葉に希望を抱きながらも、しかし同時に不安も感じていました。それは彼が言った「まだいくつかの世界があるようだ……」という言葉が引っかかっていたからです……。(もし他の場所にも同じような場所があったら……?)と考えながら考えていましたが、やがて覚悟を決めて言いました。
「分かりました……では、その道とやらを教えてください!」
私がそう言うと、彼は静かに微笑んでから答えました。
「よろしい!ならばまずこの空間に入ってみなさい」と言って指差した先は扉でした。私たちが恐る恐る扉を開くと、その先には新しい世界が広がっていました……!
さらに驚くことにそこには私たちの友人であるローズが待っていたのです!彼女は私たちを見つけると笑顔で手を振ってくれました……。その光景を見た私は思わず泣きそうになってしまいました……。そんな彼女に抱きしめられると今度は嬉し涙を流してしまいました……。
そして、私たちは新たな世界へと旅立ったのです……。
最後に見た玉座に座る男の人はなぜか少しだけ悲しげな表情を浮かべていたような気がしましたが、その理由を聞くことはできませんでした……。
この世界に来てからしばらく経ったある日のこと……。
道のりが長いので、私たちはひとまず休息を取ることにしました……。そこでローズとリリアナさんと共に楽しく過ごしましたが、ルシアンだけは様子がおかしかったんです!彼に話しかけると「何か嫌な予感がするんだ……」と言っていたので私は不安になってしまいました。しかし、その夜遅くについに恐れていた出来事が起きてしまったのです……! 突然隣に眠るルシアンが苦しそうにしていました。心配になって彼の名前を呼ぶとようやく目を開けてくれました!しかしまだ体調が悪いようで辛そうな表情を浮かべていたので、急いで水を飲ませたりしました……。
その後しばらく待っていると彼は元気になり始めたので安心したんですが、その時急にドアが開いて何者かが入ってきた!私は怖くて動けなくなってしまいましたが、ルシアンは勇敢に立ち上がり、今朝に襲ってきた人物と対峙しました。
「お前は誰だ?なぜ俺たちを付け狙う?」と聞いたのですが、その人物は何も答えませんでした……。私は恐怖で声も出ませんでしたが、それでも何とかしなくてはと思い立ち上がろうとした瞬間、ルシアンが私を抱きしめて守ってくれたのです! そして彼は力強く言いました……。
「レイラは私が守る!君たちに指一本触れさせやしない!」その言葉を聞いた私は思わずドキッとしてしまいました……(なぜこんなにドキドキしているんだろう?)と思っているうちに彼は戦いを始めました。最初は互角の戦いをしていたのですが、途中から相手の方が強くなってきて段々と押されてきました……。このままでは負けると思った私は思わず叫びました!
「ルシアン!もうやめて!」と言うと、ルシアンは一旦動きを止めてこちらを向いてくれました。彼の表情はとても苦しそうでしたが、それでも私に優しい笑顔を向けてくれました……。
私は魔法を唱えてみましたが、力が出ずに唱えても何も効果がありませんでした。
きっとあの魔女に魔力を全て奪われたからでしょう。
戦い続けているルシアンを後ろで見守ることしかできず、私は自分自身に腹が立ちました。(なんで肝心な時に力が出せないの!)と思いながら見ていると、彼の動きが鈍くなってきたように感じました。相手の方が圧倒的に強くなっているのです。このままでは本当に倒されてしまうと思い、必死に彼の元へ駆け寄ろうとした時でした……
「…今回の旅人は面白い、協力してやろう」
突然ずっと玉座にいた見知らぬ男性が現れ、目の前の敵を一掃してくれました。
そして彼は私たちに告げたのです。「この世界から脱出する方法を教えよう……だが、その前に一つだけ条件がある」と……。私たちが頷くと、彼は驚くべき条件を語りました。その内容は想像を絶するものでしたが、彼の真剣な眼差しを見て覚悟を決めた私たちはその条件を了承しようと思ったんです……。
私が答えようとしたときルシアンが先に返事を返しました!そしてこう叫んだのです!「それで皆が無事に元の世界に帰してもらえるなら喜んで!」ルシアンの言葉に同意するように私も頷き、同じように叫びました。
「わかりました!お願いします!」と……。すると彼は笑顔で言ったのです……!「よろしい……ならばお前たちを別の世界へ連れて行ってやろう」と……! 次の瞬間、突然視界が歪んでいくような感覚に襲われました……そしてその後私たちは別の世界へと飛ばされてしまったのです……。
あれから脱出することに成功しました。しかし、あの男性の正体や元の世界に戻る方法などはまだ何も分かっていません……。
気が付くとそこは見慣れた森だったので驚きましたが、隣にはルシアンがいましたから安心しました。リリアナさんやローズもどこかにいるはずです!そう思ってキョロキョロと見回していたら声をかけられました。
「レイラ、無事に着いたみたいだな。まずは皆を探すことにしよう!」
ルシアンは優しく微笑んでくれて、手を差し伸べてくれました!私はその手を握り返しながら彼に言ったんです。「うん、そうだよね!一緒に探そう!」こうして私たちは森を探索することにしたのです……。
森の中を歩き始めてからしばらく経った時でした……リリアナさんとローズが楽しそうに話しながらこちらに向かっているのが見えたのです。私の姿を見ると彼女たちは手を振ってくれたので、こちらも手を振り返しながら急いで向かいました。彼女たちの方も私たちを心配していたらしく、無事に再会できて本当に嬉しかったです。
それから私たちはお互いの無事を確認し合うように話し合っていると、突然背後から聞こえてきた声に驚かされました……!
なんとあの魔女が現れたのです!彼女は不気味に微笑みながらこちらを眺めていました……。私たちは恐怖で固まってしまいましたが、ルシアンとリリアナさんが勇敢に立ち向かってくれました!彼らのおかげで助かったと思った矢先…… 魔女が呪文を唱えた瞬間、私を除けた皆が気を失ってしまいました。
私は慌てて彼らの元へ駆け寄りましたが、意識が朦朧としていた彼らに声をかけても、答えることはありませんでした……。しかし魔女は私を見て不敵な笑みを見せるだけで何もしてきませんでした。
やがて私は怒りに変わり、魔女に対して叫びました。
「なぜこんなことをするの?私が狙いなら私だけを狙えばいいじゃない!」
すると魔女は笑いながら言いました。「それはできない相談ね……私は全ての世界を手に入れようとしているんだから!そのためにまずはこの美しい世界を壊すことにしたのよ!」そして彼女は私たちに向かって攻撃を仕掛けてきました……!私は必死で抵抗しましたが、やはり力が入らずに追い詰められてしまいました……!
絶体絶命の状況に陥ったその時、首にかけていたアクセサリーが光ったのです。
そして私の脳裏に、ルシアンのある言葉を思い出したのです。
「このアクセサリーに触れると、魔力を増大させてくれるだけじゃなく、例え魔力が失われたとしても、元に戻ることがあるんだ。」と……!私はその言葉を信じて、自分の力を信じながら魔力を込めることにしました! すると不思議なことが起きたのです!私の体から魔力が溢れ出し、力が漲ってきたのです!
これなら戦えるかもしれないと思い、私は杖を掲げました……。「私が皆を守ってみせる!だから力を貸して!」と言って杖に魔力を注ぎ込んでいきました……。すると突然目の前が明るくなり始めたのです……魔女はその光が気に入らないようでした……。「何なの?その光は……?まさか……あなた、魔力を取り戻しつつあるのね?!」と彼女は驚きの表情を浮かべていました。
しかし、私はもう迷いません!自分を信じる勇気を持って杖を振りました!すると眩い光が辺り一面に広がりました……! その瞬間、魔女は苦しみ始めました。「この力は……!?なぜこんな小娘にこれほどの力が……」と言っていますが、私は気にせず続けます。次第に魔女は苦しそうに叫び始めました!
そしてついにはその場から姿を消してしまったのです……。
私は勝利の喜びを噛み締めながら皆のところへ駆け寄り、声をかけるのですが返事がありません……。
リリアナさんとローズも同じようにぐったりしており、呼びかけても反応がありません……。ですがまだルシアンだけはかろうじて意識を保っていました……!彼の目には諦めの色もありましたが、、それでも私は懸命に皆を勇気づけました!しかし力尽きてしまったようでした……私は最後の力を使って彼を回復させました。すると皆の目は少しずつ光を取り戻し始めましたが、、それと同時に今度は私の意識が遠のいていくのを感じました……。
そこで私の意識は完全に途切れてしまいました……。
次に気が付いた時、私は勢いよく飛び起きました。
豪勢なシャンデリアに、美しい飾りが施されている部屋でした。
「…ここは、ギルバードさんのお屋敷かしら」
と私はつぶやきました。
すると突然部屋の扉が開き、誰かが入ってきました。
それはなんとギルバードさんでした……!私は慌てて立ち上がり、お辞儀をしました。すると彼は微笑みながら「おはよう、よく眠れたかな?」と優しく声をかけてくれました。
「はい!とても幸せな夢を見ていました!」私が答えると彼は嬉しそうな表情を浮かべて言いました。「それならよかったよ…… あれから街には平和が戻り、魔女が現れなくなったという吉報で皆喜んでいてね。」
と話してくれました。
私もそれを聞いて嬉しくなりました……!その後、私たちは二人で朝食を食べることにしました。パンやスープなどの簡単なものでしたが、どれもとても美味しくて幸せな気分になりました。食事が終わると彼は「殿下やご友人達は、1週間前に目覚めて各々屋敷に戻っていると思う。」などと私が眠っている時のことを教えてくれました。
私はホッとしながらも、また会える日を楽しみにしていたんです。
それから数日が経ちました……ギルバードさんは私に「本当に街を救ってくれてありがとう、気をつけておかえり。」
と言ってくれました。私は「こちらこそ、ありがとうございました!」と感謝の気持ちを込めてお辞儀をしました。すると彼は微笑みながら、最後に私に一つの宝石を手渡してくれました……!それはルビーのように赤い輝きを放つ宝石でした……! 私はそれを受け取ると、胸を高鳴らせながら家路についたのです……。
翌日は休日だったのでゆっくりしていましたが、私の帰りを聞きつけたルシアンが急いで駆け寄ってきました。「レイラ、お帰り!大変だったね……街が平和なのも君のおかげだ!」彼は興奮気味にそう言いました。私も彼の言葉を聞いてとても嬉しくなりました……!
「ありがとう!ルシアンのおかげでもあるよ!」と私は笑顔で応えました。それから私たちはしばらく話し込んでしまいました……!
そして翌日から私たちは以前の生活に戻り、お店を回ったり、美味しいものを食べたりして楽しい時を過ごしました……。
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