第15話

「実は、リリアナさんと一緒に街を回っているときに、彼女の身に危険が迫っているのを見つけて、とっさに助けに入ったのだが、その時に不思議な紙が突然光ってどこかに消えてしまったんだ...........それが彼女の身体なのか、もしくは紙自体なのか分からないんだが............。」

と話すと、彼は少し黙り込んだ後、再び話始めたのである。

「原因はどうあれ、こちらでも引き続き聞き込みをしてみる」

と言われ、私は恐縮しながらお礼を言った。

「ギルバードさん、本当にありがとうございます」

私は心の中でも感謝しながら、家に帰ったのである。

帰ってきて机の上を見ると、可愛らしい封筒に手紙が入っていた。

差出人は、リリアナさんからで「レイラさん、明日はお休みの日ですし、一緒に探しに行きませんか?」と誘われたので、私は喜んで手紙を書いて承諾したのである!それから私は、明日に備えて早めに休むことにしたのだった..........。


そして6日目となったのだが、私はリリアナさんと待ち合わせの場所に急いだ。

しかし、待ち合わせ場所に近づくにつれて、変な胸騒ぎがし始めたのである! なぜならば、その場所には大勢の人が集まっていたからだ。

(一体、どうしてこんなことになっているのかしら............?)と不思議に思って近づいてみると、そこには信じられない光景があったのである!


なんと、魔術師の女性と思われる人物が倒れているではないか!彼女の顔色はとても悪く、真っ青な顔をしていた。

私は驚きながらも、彼女に駆け寄って声をかけたのだが返事がなかったのである。(どうして彼女はここに...........何があったのかしら?しかも、酷い顔色だわ..........)と思っていると、突然リリアナさんが現れて私を制止した!そして、彼女は言ったのだ。

「レイラさん、危ないです!その方に近寄らないでください!」

私は驚いて足を止めたが、リリアナさんは続けて話し始めた!

「先程、この方は魔法を使って紙を量産していました。むやみやたらに近づかない方が............」

と言った瞬間、魔術師の身体から黒い煙のようなものが現れて、一瞬にして消えてしまったのである!(一体何が起きたの...........?)と思っていると、リリアナさんが私の元にやってきて、こう話した。

「レイラさん、あの方を追える方法はただ一つです。私が持っている不思議な紙を使って、願い事を叶えてもらうことです」

私は驚きながらも尋ねたのだ!「紙は見つかったの?」

すると、彼女は答えた。「ええ、街で見つけました。この紙を媒体にして願いを書けば良いのです。ただし注意点がありますが...........」と言うので、私は聞き返した。

「注意点とは何かしら?」

すると、彼女は答えた。「紙に書かれた願い事は叶えられるのですが、あまりにも強い願い事を書こうとすると、命を落とすこともあるそうです..........。気をつけなければなりませんね」と言ったので、私は真剣に話を聞きながら頷いたのである。

私たちは心身を休めた後、不思議な紙を使って願いを叶えることにしたのである……!リリアナさんが紙に文字を書くと、浮かび上がってきた……。

そして眩しい光に包まれて、そして眩しい光に包まれて、気がつくと私たちはある場所に居たのだった……!(ここは一体……?)と思っているとリリアナさんが口を開いたのだ。「どうやらこの森にいらっしゃるみたいですね……」

私は驚いたのだが、周りを見ると確かに見慣れない風景が広がっていることに気が付いた……。そしてリリアナさんが話し始めた。

「とりあえず、まずはこの建物の中に入ってみましょうか……?」

私たちは森の中にある建物に入ってみることにしたのだ。

中に入ってみると、そこには沢山の人がいた。皆、忙しそうに働いている様子だったが私たちには目もくれず黙々と作業をこなしていた……。

そして不思議なことに、皆黒いローブを深く被っており、素顔が分からないようになっていたのである……。

リリアナさんが口を開いた。「一体ここは何の施設なのかしら……?」と不思議そうにしていたので、私も一緒に考えてみるのだが全く見当がつかなかった……。

すると突然、私に向かって大きな鎌が飛んできたのだ……!私は驚いて避けることに成功したが、リリアナさんはパニックで固まっていた。

「リリアナさんっっ」

そう叫んだ時、鎌を投げたであろう女性がこちらに近づいてきた。

彼女もローブで顔が見えない。

私が警戒していると、彼女は話しかけてきた。「落ち着いてください。」と言ってきたのである。

私は驚きながらも質問した……。「あなた達は一体誰なんですか……?」と言うと、彼女は答えた。「私達は魔女様に仕える者でございます……」と静かに語ってくれたのである……。

私は少し考えてから「魔女に仕える者……ということは、この人たちは全員魔法が使えるの?」と聞いた。

すると彼女は頷いて言った。「はい、そうです」と答えたので私はますます混乱してきたのである……。(どうしてこんなにもいるんだろう……?)と思っていると、彼女は続けて話した。「私たちは主の命令に従って動いているのです……あなた様たちお二人をお待ちしておりました……」と言い終わると深々とお辞儀をしたのだ……。

そして私たちにこう言ったのだった……!

「あなた方は主に選ばれた者たちです……!どうか私たちに力を貸していただけないでしょうか?」

私たちは顔を見合わせ、お互い困惑していたが、断る理由もなく協力することにした。

魔女に仕えている人たちと共に行動することになったが、途中で黒いフードを被った人たちが近づいてきた。

「あなたたちは何者ですか?目的は何なのですか?」と聞いてきたが、私は素直に答えた。すると彼らは驚きながらも私たちを案内してくれたのである……!「主のもとまでご案内いたしますので、どうぞこちらへ……」と言われて、私たちは着いていくことにしたのだった……。

(一体これからどんな展開になるのだろう……?)

と思いながら私たちは不安を抱えながら進んでいったのである……。

「ここが主のいる場所です」と案内された場所に着くと、そこは大きな広間だった。

その奥には玉座があり、一人の女性が座っていたのだ……!私たちが近づいていくと彼女は話しかけてきた。「あなたたちが新しい人ね?」と言うと微笑んでくれたので、私は慌てて自己紹介をしたのだった!それからリリアナさんも続けて挨拶をしたのだが、魔術師の彼女は笑いながら言ったのだ……!

「あなたたちの名前は知っているわ……紙のことはご存知?」

と聞かれ、私たちが頷くと彼女は話し始めた。

「そうなのね、あの紙を生産したのは私なの。人々の暮らしが豊かになるようにと思ったのだけれど、逆効果みたいだったわね…」

と言ってため息をついた。私は気になって質問をしてみた。

「どうして紙なのでしょうか?もっと別の方法もあったでしょうに…」というと、彼女は答えたのだ……。「それはね、私たち魔術師の力が衰えてきているからなのよ……。」と言うので私は驚いて聞き返した……!「どういうことですか……?」

すると彼女は静かな口調で話し始めた……。「私たちはずっと昔から魔法の力を使って人々の生活を支えてきたわ……だけど最近は魔法の力が弱まってきてるの……」

と言った後、黙り込んでしまったのだ。しばらく沈黙が続いた後で口を開いた彼女の言葉を聞いて私たちは驚いた!

「理由はまだはっきりしていないけれど、最近の研究で分かったことがあるわ」と話してくれたのだが、その内容は驚くべきものだった……!それは……魔法の力が弱まっている原因は解明されてないが、もう一つあるかもしれないということであった!それを聞いて私たちは顔を見合わせた。まさかそんなことがあるなんて信じられなかったからだ……!

彼女はさらに続けた……。「実はね、まだ可能性の段階ではあるのだけれど、この世界とは別の世界から何かがやってきた可能性があるのよ……」と言うので私たちは驚いた!

(別の世界って一体どういうことなんだろう……?)と不思議に思っていたが、彼女はそれ以上詳しくは教えてくれなかった。そして最後にこう言ったのだ……。「あなたたちにお願いがあるわ……」

私とリリアナさんが首を傾げていると続けてこう言ってきた……!

「困っている人がいるとできるだけ助けてくれないかしら?紙を生産しても、きりがないし平和は生まれないから…」

と悲しげな表情で言うので、私たちは頷いたのだった……。

「分かりました」と答えた後、私たちは魔術師の住処(?)を後にした……。


それから数日後のことである!私たちが街を歩いていると、困っているご婦人がいた。

私たちはすぐに駆け寄り声をかけた!そして道案内をしてあげると、彼女は私たちに「ありがとう!」と言って笑顔で答えてくれたのである。

それから私たちは困っている人を助けるべく奔走するのだが、魔法が使えるわけではないので簡単な手助けしかできない。それでも皆は喜んでくれており、私自身少しずつ自信をつけていったのだった。

そんな時、ある噂を聞いたのだ!

なんと魔術師がまた新しいことを始めるつもりらしいということであった!

私たちが急いで森の住処に行ってみると、魔術師は魔法陣を作り始めていた……!一体何をするつもりなんだろうか……?と思っていると突然声が聞こえてきた……

「あら、あなたたちまた来てくれたのね!お助けは順調かしら?」

魔術師の彼女が私たちの存在に気がついたようである。

私は魔術師に「今度は何をするつもりなのですか?」と聞くと彼女は答えた。「実はね、新しい魔法を開発したのよ!試してみたくて……!」と言うので私たちは驚いた!一体どんな魔法なのだろうか……?と思っていると彼女が言った。「この魔法をうまく使えば、もっと素晴らしいことができるはずよ!」

それから彼女は嬉しそうに笑いながら説明を始めた……。

その魔法を使うと、人々の幸福度を上げることができるらしい。

病気や怪我を治すこともできるんだとか……!それを聞いて私とリリアナさんは喜んだ。これなら皆が幸せになることができるかもしれない!

早速試してみることになったのだが、魔術師が私たちに魔法をかける前にこう忠告してくれた。「この魔法は強力なものなので気をつけてね!強い想いを込めて使うこと!」と言われたので私は深く頷いたのだった……。

そんな私たちを見て魔術師はニッコリと笑ったのだ……。そして「それじゃあいくわよ!」と言って呪文を唱えたのだ……! すると私たちの周りにあった光がどんどん強くなっていき、眩しくなっていった……。

そして目を開けるとそこは別世界のように鮮明に見えていた!(これは一体……!?)と思っていると魔術師が話しかけてきた。「成功したみたいね!」と言うので私たちは驚いた!まさか本当に魔法が使えるとは夢にも思っていなかったのだ……!

(これで街の人々を幸せにできるかもしれない……!)と喜んでいると魔術師の彼女が言った。「だけど気を付けないといけないことがあるのよ……」彼女は深刻そうな表情で話を続けたのだ……!その内容を聞いた私は背筋が凍る思いだった……!!

なんと私たちの街には、もう1人悪い魔女がいるというのだ。

その魔女は邪悪な力を持っており、人々を不幸に陥れようとしているらしい。もしその魔女と対峙することになったら大変なことになるだろう……! 私たちは不安を抱えながらも覚悟を決めた!そして街へと戻っていったのだ……。


街に戻ると、そこには異様な光景が広がっていた……!人々が恐怖に怯えながら逃げ惑っており、どこかへ走り去っていく。

私たちは驚きながらも何が起こったのか確認しようと周りを見渡すと、一人の女性がいたのである……。

その女性は美しい白い髪で、まるで天使のような方だった。

遠くからだったため顔はよく見えなかったが、異様な雰囲気を感じた……!彼女が一歩近づくと人々は悲鳴を上げて逃げ出していったのである……。

(あの女性は一体何者なんだろうか……?)と思った瞬間、私はハッと気がついた!(もしかして……!)そう考えてリリアナさんを見ると彼女も同じことを思ったらしくお互いに顔を見合わせたのだ……!それはあの魔術師の女性が話していたもう一人の悪い魔女のことに違いないと感じたのだった……!

「まさか……」と思っていると、森から慌ててやってきたのか魔術師がこちらに駆け寄ってきた。「あなたたちは無事だったのね!よかったわ……」と言うので私は彼女に向かって言った。「あの女性は何者なんですか?一体何が起こったのでしょうか……?」と聞くと彼女は答えた。

彼女は少し考えてから答えてくれたのだが、その内容を聞いて私たちは驚愕したのである……!

なんと彼女の話によると、もう一人の悪い魔女は街の人々を襲って回っているというではないか……。このままでは大変なことになるだろう……そう思った私たちはすぐに行動を起こすことにした!

(これ以上被害を広げないためにも絶対に止めなければ……!)

という強い決意を胸に感じた……!

そして私は人々を脅かす元凶である魔女に近づくことにしたのだった。

「レイラ、1人では危ないわ!私達も行きます」

とリリアナさんが言ったので、私たちは一緒に行動することに決めた。

そして魔女と対面するのだが、その女性は無表情で私たちを見下ろしていた。不気味さを感じながらも私は勇気を出して話しかけた。「あなたは魔女ですよね……?」と言うと彼女は答えた。「そうよ」と言う彼女からは邪悪なオーラを感じたのだ……!すると魔術師の彼女がすかさず言った。「お願いだからこれ以上何もしないで……」しかし彼女の答えは意外なものだった!彼女は笑いながら答えたのだ……!「それは無理な相談ね!私を捕まえたいなら力づくでどうぞ!」と挑発的に言われたのである。

(くっ……どうすれば良いんだ……?)と悩んでいると、突然私の前にリリアナさんが立ち塞がった……!「レイラ、ここは私が食い止めるわ!あなたは逃げて!!」と言われたので私は首を横に振った!そして彼女に言ったのだ……

「私も戦います!」と言うと彼女は驚いていたが、しばらくすると小さくため息をついてからこう言ってくれた。

「そうね……わかったわ。二人で彼女を倒しましょう」

こうして私たちは魔女と戦うことに決めたのである……!!

(絶対に勝つんだ!!)と強く心に誓ったのだった……! 魔女との戦いが始まった……。しかし彼女は想像以上の強さで、私たちは苦戦を強いられることになったのである……!

「気をつけて!彼女はかなり強いわ!」と魔術師の彼女が言ったので私は頷いた。

(負けないぞ……絶対に勝ってみせる!!)そう決意しながら私は魔法を使った……!!すると魔女は驚きの表情を見せた!どうやら私の魔法が予想外だったようだ。だがすぐに冷静さを取り戻し、反撃をしてきた……!私が放った魔法はあっさりと打ち消されてしまい、逆に攻撃を受けてしまった……!

「レイラ!しっかりして!!」と叫ぶリリアナさんの声が聞こえたが、私は答えることができなかった……。意識が遠のきかけたその時だった……!突然私の前に光が現れたかと思うと、私の体が光り輝いている。

ルシアンから貰ったアクセサリーが光っている…?

確かこれは魔力を増大させると聞いていたけれど、まさか…!と思った瞬間、私の意識ははっきりとしてきた。

「レイラ、大丈夫なの!?」と心配してくれるリリアナさんに私は答えた。「はい……大丈夫です!もう負けません!」

そう言って私はもう一度魔法を放った……!今度は魔女に命中して彼女は吹っ飛んだ……! その後も私たちは反撃を続けていき、ついに魔女を追い詰めたのである……!!(勝ったんだ!!)と喜びながら私は彼女に近づいた。すると魔女は不敵な笑みを浮かべながら言ったのだ……!「まさかこんなことになるなんてね……」と言う彼女は余裕の表情を見せていたが、次の瞬間予想外のことが起こった。なんと彼女は突然地面に倒れ込んだのである。

私は驚いて彼女の顔を覗きこんだのだが、その瞬間に私も意識を失ってしまった……。

次に目を覚ますとそこは森の中だった。どうやら気を失っている間に魔術師に安全なところに連れてもらったらしい……!

「ここは……?」と呟くと魔術師が現れた。「ここは私が暮らしている場所よ」と言う彼女の言葉を聞いて私は安心した。

するとリリアナさんが涙を浮かべながら言ったのだ……「レイラ、無事で良かったわ……!」と言われたので私は優しく彼女を抱きしめてあげたのだった……。

「皆さんのおかげで助かりました!」と私がお礼を言うと、魔術師の彼女は言った。「いえいえ!当然のことをしたまでだから。それに、魔女を追い詰めたのはあなたのおかげですよ」

その言葉に照れながらも私は感謝の気持ちでいっぱいになった……! その後私たちは別れたのだが、あの奇妙な体験は忘れることはないだろう……。魔女もわるさをすることなく、住処に戻って行ったらしい。

そしてこの出来事をきっかけに私は魔法の力にますます興味を持つようになったのである……!

ルシアンがくれたアクセサリーを握りしめながら、と目を閉じる……


夢の中だろうか?

光が現れ、目の前にはルシアンが現れた……!

「ルシアン……会いたかったわ!」と言いながら彼に抱きついた。彼も優しく抱きしめ返してくれたのだった……。

私は彼に問いかけた。「ねぇ、どうして助けに来てくれたの?」

すると彼は微笑みながら答えてくれたのだ!

「君のことが心配だったからだよ!」と言う彼の声を聞いて胸がキュンとなった!嬉しくて涙が出そうになるほどだった……! そんな私を見て彼はさらに言葉を続けたのだ……!


「君を失いたくなかった……。だから必死に探し回ったんだよ」と言って頭を撫でてくれた……! そして私は思い切って彼に自分の気持ちを伝えることにした……!

「ねぇ、私ね……あなたのことが好きなの!」と言うと彼は少し驚いたような表情を見せたが、すぐに笑顔に戻った! そして彼が口を開いた瞬間だった……!! 突然私の周りに大きな光が現れたかと思うと、その光はだんだんと大きくなっていき、やがて私を包み込んだ。すると不思議なことに今まで感じていたルシアンの温もりや匂いを感じなくなったのだ……!

代わりに感じるのは無だけ……。(どうして…?)と不安になりながらも必死に手を伸ばそうとしたその時だった……!


「ルシアン!!」

目を覚ますとそこはベッドの上だった。(夢だったのか……)と思った瞬間、ルシアンが慌てたように私の元に来てくれた。

「レイラ、どうした?今さっき私の名前が呼ばれたような気がするけど…」

と言って心配そうな表情を浮かべるルシアンを見て、私は安心感を覚えた。

「ううん、なんでもないの!ただちょっと怖い夢を見ただけなの……」と私が答えると彼はホッとしたような表情を見せた。そして優しく抱きしめてくれたのだった……。彼の温もりを感じながら私は目を閉じた……。

再び目を開けるとそこは夢の世界ではなく現実に存在していたのだ……!

「起きたかい?おはよう」

と優しく微笑んでくれるルシアンを見て私は心が温かくなった。「おはよう!」と言って彼に抱きつくと、彼もまた強く抱きしめてくれた……。

そして私たちは幸せな朝を迎えたのだった……!


魔女との戦いから数ヶ月が経ち、私はすっかり元気

になっていた!ルシアンとも再び一緒に暮らせるようになり、毎日が幸せで充実している日々を過ごしていた……!そんなある日のこと……。

ある日の朝、突然家の中に甘い香りが広がったかと思うと、目の前にはお菓子の入った箱が現れたのだ。

びっくりしていると、その箱の上に手紙が置いてあった。

「レイラへ」と書かれていたので私は手紙を読み始めた。

「レイラへ! あなたがこのお菓子を気に入ってくれるといいのですが……。きっと美味しいと思いますのでぜひ食べてみてくださいね!」

と書かれていたので私は嬉しくなった……!早速箱を開けようとした時、ふとルシアンの姿が目に入ったのだ!彼はニッコリ笑って言った。

「どうしたの?何かいいことがあった?」と聞かれたので、私は笑顔で答えたのである……。

「ルシアン、お菓子の箱をありがとうございます!」

私がそう言うと、ルシアンは不思議そうな顔をしていた私の顔を見つめて言った。

「…?お菓子の箱?私は用意していないのだけれど…」

と言うと、突然彼の表情が険しくなった!

「レイラ、知らない誰かから貰ったのかい?危険だから触らないように」と焦った様子で言ったのだ。

私は慌てて答えることにした。「ち、違うよ!これは今朝机にあったの!」と言うと彼はホッとした様子を見せたのだった……。「そうか……!それなら良かったよ」と彼は安堵した声で言った。

確かに、何が入っているかわからないし、差出人すら謎なのだから、むやみに手をつけない方が良さそうだ…。

そう判断した私はお菓子の箱を元の場所に戻そうと思った。

しかし次の瞬間、急に私の頭の中に強い魔力が流れ込んできて……同時に意識が遠のいていくのを感じた。(一体どうしたんだろう……?)と思いつつも、体は思うように動かなかった。やがて意識が完全に消え去る寸前、最後に見たものはルシアンが私の名前を呼んでいる姿だった……。

(ルシアン……!)

目が覚めるとそこはベッドの上だった……!体を起こすと隣には心配そうに見つめるルシアンの姿があった!彼はホッとした表情を見せながら言った。

。「レイラ、大丈夫かい……?」と聞かれたので私は慌てて答えた。

「うん!大丈夫だよ!」と言うと彼はホッとした様子を見せた。しかし次の瞬間、彼の表情が突然険しくなった……。

「突然箱を持った瞬間、レイラが倒れたんだ。どこか怪我はないかい?」

と言う彼の言葉を聞いて私は思い出した。(そうか……あの時……)と思いながら自分の体を確かめてみると特に怪我はなさそうだった。「ううん、大丈夫みたい」と答えると彼は安心した表情を見せた。

それから私たちはこれからどうするか話し合うことにした。しかし、私には1つだけ引っかかることがあったのだ!それは手紙の送り主である女性の存在だった……!一体誰なのか?そして目的は何なのだろうか……? 彼女は一体何を企んでいるのか……?それを確かめるべく、私は調査をすることにした!そして彼女の正体を突き止めるべく行動を開始することにしたのだった。

そして早速料理上手なリリアナさんの元に訪ね、お菓子の箱を彼女に見せてみた。

「あら、可愛らしいですね!けど最近私自身お菓子作りをしていませんし、渡すなら直接渡しますね…どなたからなのでしょう?」

と、彼女は不思議そうな表情を浮かべながら言った。

私は試しにこのお菓子の中身を割って調べてみることにした。

すると、中は紫色の生地をしたクッキーが出てきた。

「…見るからに怪しい色ですね」

とリリアナさんは言った。

「そうですね……見た目通り毒が入っていて、それを私に食べさせるつもりだったんでしょうか……?」と私が言うと、リリアナさんが心配そうに言った。「それならすぐに処分した方がいいかもしれませんわ、悪意のあるものだったら大変です」と言ったので私は頷きました。そして私たちが箱を捨てようとしたその時……!突然また強い魔力を感じた。

その途端に私の体は動かなくなり、声も出せなくなってしまったのだった……!!

(どういうことなの……!?)と思いながらパニックになっていると、今度は頭の中に声が響き渡った……!

「もう逃げらないわよ」

私は必死で声を出そうとしましたが、全く声が出ません……!

目の前にいるリリアナさんも何か叫んで、私の背中をさすってくれている。すると今度は箱の中から何かが這い出してきたのだ……!それはまるで生き物のように動き始めた。その物体は徐々に形を変えていき、やがて一人の人間の姿になりました。私は目を疑ったが、間違いなくあの日見た魔女だった……。

「あ、あなたは!どうしてここに!?」

と私が聞くと、彼女は笑みを浮かべた。

「やっと見つけたわよ……。待ちくたびれたわ」と彼女は言った。

「あなたは一体なぜここにいるの?」と私が問いかけると彼女は笑い始めた。

「ふふ……私のことを忘れるなんてひどいわね」と言いながら、彼女の手が光を放ち始めたのだ……!そして次の瞬間、私の意識はまた遠くなっていきました……。

目が覚めると私はベッドの上でした。隣にはリリアナさんがいて私を心配そうに見ていた。どうやらさっきまでの出来事は全て本当のことだったようであり、私の体は震えが止まらなかった。

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