第14話

(でも..........どうして気を失っていたのかしら............?)と思い考えていると、ギルバードさんが話しかけてきたのである。「レイラ嬢、実は君に謝らなければいけないことがあるんだ。」そう言って、彼は椅子から立ち上がって私の近くまで来ると、膝をついたのである! 突然のことに驚いていると、彼は私の手を取り真剣な眼差しで見つめてきたのだ。そして彼は話し始めたのである...........。

「レイラ嬢、君の優しさと勇気に敬意を表する。私は、君を愛している。」そう告げた瞬間、彼の唇が私の手の甲に触れていたのだ。

(えっ.............!?)と思いながらも抵抗できずにいた。

「ギ、ギルバードさん!?!?」

(ど、どういうこと.........?何が起きたの?!)と困惑していると、彼はさらに言葉を続けた。

「君を守れて良かった。だが、君を危険な目に合わせてしまったのは私の責任だ。本当にすまない...........。」そう言ってギルバードさんは頭を下げたのだった。

私は、恥ずかしくて顔を真っ赤にして俯いていたのだが、不意に彼の手が伸びてきて頭を撫でられた。

それがとても心地よくて、安心してしまったのだ。

「ええ、大丈夫ですよ。助けになれただけでも嬉しいんです!」

と私が言うと、彼は微笑んでくれた。そして彼は立ち上がると、再び私の手を取ったのである。

「ルシアン殿下がお待ちです、案内しよう。」

と言いながら、彼は私の手を引き歩き始めたのだった............。

私はドキドキしながらも、彼についていくことにしたのである。

そして、ある扉の前に到着したのである。彼がノックをすると、中から返事が聞こえてきたのであった。

緊張しながら待っていると扉が開き、中へと通されたのだ。すると、そこにはルシアンが立っていたのである!

「レイラ!体調は大丈夫なのかい!?」と心配そうに聞かれるが、私は笑顔で答える。

「はい、もうすっかり良くなりました!」と言って笑顔を向けると、彼も嬉しそうに微笑んでくれたのだ。すると彼は私の手を取りながらこう言ってくれたのである!

「レイラ............君には、本当に感謝しているよ。君がいなければこの町は間違いなく滅んでいたことだろう...........それに、呪いを解くための手掛かりを見つけてくれたのも、君だと聞いたよ」

(ルシアンに褒められると、嬉しいな)

と思いながらも、私は照れ笑いを浮かべて答える。

「いえいえ、そんな大層なものではありませんよ。ただ、皆さんのお役に立てればと思っただけです」と答えると、彼はさらに続けて言う。

「これからも、君には色々と助けてもらうことになるかもしれないが、これからもよろしく頼むよ!」と言われてしまったので、私は笑顔で返事をしたのである! それからしばらく会話をした後、私達は部屋を出ることになったのだが、その際にルシアンが耳元で囁いたのである!

「レイラ............君が好きだよ」と言われてしまったので、びっくりしてしまったのだが、その時の彼の顔はとても真剣な表情だった!!

(ど、どうしよう!!)と思いながらも、ドキドキしている自分がいたのだ。

それから私達は、ギルバードさんに別れを告げると馬車に乗り込み、お屋敷を後にしたのである。

帰り道でも、彼はずっと私の手を握っていてくれていたのだ!(ルシアンの手って、意外と大きいな............それに温かくて安心できるわ...........!)と思っているうちに、いつの間にか眠りに落ちてしまったのであった。

目を覚ますと、見慣れた天井が目に飛び込んできたのだが、頭がぼーっとしていたので状況が理解できずにいたのだ。ただ、隣にはルシアンがいて、私のことを見つめてくれていたのがわかったのである。

「おはよう、レイラ!よく眠れたかい?」と笑顔で話しかけてくる彼を見て、私も自然と笑顔になったのである。

それからしばらくして、ようやく頭が働くようになった私は、思い出したのである。

(そういえば、昨日はギルバードさんのお屋敷で倒れたんだったわ..............!)と思っていると、ドアがノックされる音が聞こえてきたので返事をすると、専属のメイドが入ってきたのだった。彼女は、私が起きていることを確認するとホッとした表情を見せてくれていた。どうやら、ずっと私の側で見守ってくれていたようだ! そして、朝食の準備をしてくれたのだが、その時に私は初めて自分が空腹であることに気づいたのだ。(昨日は大変だったから気づかなかったのね............)と思いながらも、私はありがたくいただくことにしたのである。

朝食を食べ終えた後、私はルシアンに昨日のお礼を伝えることにしたのである。

「ルシアン、昨日は本当にありがとうございました!」と私が言うと、彼は微笑みながら答えてくれたのだっ!

「いいんだよ、レイラ。君が無事で本当に良かったと思っているんだ」と言うと、私の手を優しく握ってくれたのだ!

そして、彼はさらに口を開いた。

「今日は、リリアナさんとラルフに元気な顔を見せに、会いに行こうか」

と言われたので、私は素直に従うことにしたのである。

(リリアナさんとラルフに会えるのね!楽しみだわ............)と、心の中でワクワクしていた私だったのである!

「レイラ、体調は本当に大丈夫かい?」と心配そうに聞いてくるルシアンに「はい!問題ありません!」と笑顔で答えたのだ。

そして私達は、馬車に乗って公爵家へと向かったのであった……。

(2人はお元気かしら?)と思っているうちに、屋敷に到着したのだが、中に入るなりリリアナさんが出迎えてくれたのである!!

彼女は、私を見ると嬉しそうな表情を浮かべながら駆け寄ってきたのだ!

「レイラ、お元気そうでよかったです!」と言った彼女に私も笑顔で答える。

「はい、リリアナさんも元気そうで安心しました!」と答えると、彼女は満面の笑みを浮かべて喜んでくれたのである……

するとルシアンも私達のやり取りを見て嬉しそうな顔になっていたので私は喜ばしく思ったのだが、ラルフのことも気になったのだ……! 私が彼の姿を探すようにキョロキョロとしていると後ろから声をかけられたのだった……。

振り向くとそこにはラルフが立っていたのである……!

そしてお屋敷ぶりに見る彼は元気そうな様子を見せてくれたのであり、私は安心することができたのだった……

(ラルフも元気そうで良かったわ……!)と心の中で呟くと、彼も嬉しそうに笑ってくれたのだ……。

そして夕方になりルシアが帰ることになった時にリリアナさんが急ぎ足で駆け寄ってきた。

そして「これを持って行ってください!」と不思議な色をした紙を渡してくれた。

「これは?」疑問に思い私が尋ねると、リリアナさんは誇らしげに語ってくれた。

「この紙に書いたことは、叶うという噂があるんです!」

と自信満々に話してくれたので私は思わずクスッと笑ってしまった……。

「ありがとうございます!大切にします!」と言うと、リリアナさんも笑顔で応えてくれたのである。

そしてルシアと共にお屋敷を出ると、ルシアンが私のことを待っていてくれたので駆け寄るように馬車に乗り込んだ……。すると彼は微笑みながら私の頭を優しく撫でてくれたのだ……!

(なんか、恥ずかしいわね……)と思いながらも彼に頭を撫でられるのは心地よくて幸せな気分になれたのであった……! それからしばらくは沈黙が続いたのだが、不意にルシアンが口を開いたのである……。

「ねぇ、レイラ……君さえ良ければ今度二人で出掛けないか?」

と言われたので私はドキッとしたが素直に答えることにしたのである。

「はい!ぜひ行きたいです!」と答えると彼は嬉しそうに微笑んでくれたのだ……。そして私達は馬車の中でしばらくの間二人きりの時間を過ごしたのである……。

すると突然ルシアンが私を抱き寄せてきたので、私は驚きながらも彼に身を委ねることにしたのだ……!

2人で帰ってきたとき、私はルシアンに抱かれたまま彼の胸に顔を埋めていた。

「レイラ、大丈夫かい?疲れただろう」と優しく話しかけてくれるルシアンに対して私は素直に頷いたのである。

「はい、大丈夫です……」と答えると彼は私をお姫様抱っこしてくれて屋敷の中へと入っていったのだ……!

(お姫様抱っこなんて恥ずかしいわ…)と思いながらも抵抗する気はなかったのである。そして私の部屋まで運んでくれた後にそっと椅子に座らせてくれたのだ。するとルシアは私の隣に座って手を握ってくれたのである……!

(温かい手だ……ずっとこのままでいたいな……)と思いながらも、私は眠気に襲われていたのだった……。

「レイラ、眠いならここで寝てもいいよ」とルシアンが言ってくれたので私は迷わず彼の膝に頭を乗せて横になったのである。すると彼は優しく髪を撫でてくれる感触が心地よかったのだ……!


そして私が目を覚ますと既に朝日が昇っており、ずっとルシアンの膝枕で眠っていたことに気がついたのである……!(うわわ!私ったらなんてことをしてしまったんだろう!ルシアン、膝痛くないかな?)

と思って慌てて起き上がると目の前には彼の顔がありドキッとしてしまった……!

「おはよう、レイラ!よく眠れたかい?」

と言われたので私は顔を真っ赤にしながら答えることにした。

「はい、ぐっすり眠れました……!」と答えると彼は満足そうな笑みを浮かべてくれたのだ……! そんなルシアンを見ていると私も自然と笑顔になっていたのである……!

(ルシアンと一緒に過ごせる時間が増えて嬉しいな……これからもずっと一緒に居たいなぁ……)


その後、私はルシアンに連れられて朝食を摂ることになったのだが、その時にルシアンが突然こんなことを言ってきたのだ!

「レイラ、今日は君と一緒に過ごしたいんだ……ダメかな?」

と尋ねられた私は迷わず即答で了承したのである……!

(ルシアンと一緒に過ごせるならどこでも行くわ!)と考えているうちに自然と笑顔になっていたようだ……。

それから私はルシアンと一緒に過ごすことになったのだが、その最中も彼はずっと私の手を握り締めてくれていたのである……!それが嬉しくて仕方がなかったのだ……! そして、お昼頃になるとルシアンが迎えに来てくれたので馬車に乗り込むことにしたのだ。その時も彼は私の隣に座って手を握り続けていてくれたのである……!

そんなちょっとした時間もまた楽しかったのである……。

こうして私はルシアンと共に王宮を後にするのだった……。


そして私たちが来たのは、なんとサーカスであった。

サーカスは初めてだったので少しワクワクしていた私だったのである……。ルシアが先に受付を済ませてくれたようで、私たちはチケットを渡され中へと入っていったのだ。

「わぁ!すごい……!」私は思わず感嘆の声を漏らしてしまったのだ……! 会場にはたくさんの人々がいてとても賑やかだった。そして目の前には大きなテントがあり、その中には様々なアトラクションが用意されているようだ!

「ほら、レイラ行こう!」とルシアに手を引かれて歩いていくとステージではダンスショーが行われていたのである……!

(凄いわ……!)と思いながら見ているうちにあっという間に時間が過ぎていった……。

その後も色々な催し物があり、私はルシアと一緒に楽しい時間を過ごすことができたのである……。


そして最後に案内されたのは観覧車だったのだ……!

「ルシアン、これは何ですの?」と私が尋ねるとルシアは微笑みながら答えてくれた。

「これは観覧車って言ってね、この大きな籠に乗ってゆっくりと景色を楽しむことができるんだよ!」と言って指差しているのがゴンドラのような形をしているものだった……!

(あんな高いところから見るのは緊張するけど、すごく綺麗な景色が見れそうだわ……!)とワクワクしながら列に並ぶ私であった……。

待ち時間を含めても30分ほどで順番がやってきたので二人で乗ることになったのだ!

「ルシアン、これはどうやって動かしているのですか?」と私が尋ねると彼は笑いながら答えてくれた。「これはね、風の力で動くんだよ!」

(なるほど……風の力を使って動いているのね……)と思いながら私はゴンドラに乗り込んだのである……! そしてルシアンが隣に座るとゆっくりと上昇していき地上が小さくなっていく様子に感動してしまった私であった……!(わぁ!本当に空を飛んでいるみたいだわ!)と思いながら景色を見ていると隣にいる彼と目が合ったのである……!

お互い笑いながら(幸せなひと時だな……)と思った。

そして私たちはしばらくの間、美しい景色を眺めながら幸せなひと時を過ごしたのであった……。

帰り道もずっと手を繋ぎながら帰った私たちであった……!


夜、私がベッドで横になって本を読んでいると、ドアをノックする音が聞こえたので返事をするとルシアンが入ってきた……。彼はそのままやってくると、私の隣に座ってきたのである……!そして微笑みながら私を見つめてくれたのだ……。

(え……?どうしたのかしら?)と思いながらもドキドキしていると彼が口を開いたのである……。「レイラ、今日は楽しかったかい?」と尋ねられたので私は素直に答えることにした。「はい!とても楽しかったです!」と答えると彼は嬉しそうに微笑んでくれたのだ……!

「それは良かった……!また今度も一緒に行きたいな……」

と言われたので私も笑顔で答えたのだ……!

「はい!もちろんです!」と彼と一緒に過ごす時間はとても心地の良いものだったのである……。

そしてふと思い出したように、ルシアンが「そうだ、明日から家を空けるから留守番を頼めるかい?」

と言ってきたのである! 私は一瞬驚きの表情を見せてしまったが、すぐに笑顔で頷くことができたのだ。「はい!任せてください!」と答えると彼は安心した様子を見せてくれた……。

(ルシアがいない間、しっかり留守番をしなきゃね……!)と思いながらも、彼と過ごす時間が減ってしまうことに寂しさを感じていたのであった……。


2日目の朝を迎えた私は朝食を摂っていたのだが、その際にベルが鳴る音が聞こえてきた。

しばらくしてメイドが帰ってきて「レイラ様にお客様でございます」

と言った。誰だろうと思って聞いてみると、それはなんとギルバードさんだった!(え!?どうしてここに……?)と疑問に思いながらも急いで玄関に向かったのである……! するとそこに立っていたのは紛れもなく本物のギルバードさんだったのだ!そして「実は君に話したいことがあるんだ……」と言われ私は身構えてしまった……

(何だろう……また何か問題が起きたのかな……)と思いながらも彼についていくと、ある部屋に通されたのである……! するとそこには見慣れない人達がいたのである……!(誰だろう……?)と思っていると彼らは深々と頭を下げてきたので私はさらに混乱してしまったのである……。

(一体どういうことなの!?)と考えているとギルバードさんが口を開いたのだ……!「レイラ、君に聞きたい事があるんだ……」と言われ私はますますわからなくなってしまったのだ……。

すると彼らが一斉に紙を取り出したのだ!

(何だろう……?もしかしてお金?それとも何か商品かな……?)

と考えていると、その紙は見たことのあるものだった。

そう、リリアナさんがくれた不思議な色の紙だ。

驚いているとギルバードさんが口を開いたのである……!

「この紙を私に送ってきてくれた人は匿名でね……この紙に願い事をすれば叶うという噂があるそうだ。例えば、私の手にブローチが出てくる、と書いてみよう」と言って見せてきたのだ。私は驚きながらも興味津々で見ていたが、特に何も起こらないようなのでがっかりしてしまった……。

しかしその時である!突然紙が光り輝いたのである! 私は驚いて目を瞑ってしまったのだが、ゆっくりと目を開けてみるとそこには銀色のブローチがあったのである……! ギルバードさんは信じられないと言った様子で私を見つめていたが、しばらくして口を開いた。

「まさか、こんなことがあるなんて…」

と驚いていたのだ。私もまさか本当に願いが叶うとは思ってもいなかったので驚きを隠せなかった……。

ギルバードさんは慌てて我に返って、私に質問してきた。

「そうだ、君はこの紙を市場で見たことがあるか?どこでもいい、一目見たことがあるなら教えてほしい。」

私は素直にリリアナさんからもらったことを話すと、ギルバードさんは悩みを深くした様子で考え込んでいた。

そしてしばらく沈黙が続いた後、彼は口を開いたのである……。「わかった、レイラ!君は本当に運がいい。感謝するよ!リリアナさんにも話を聞いてみよう」と言って私の手を取ったのだ……!私は戸惑いながらも彼の顔を見上げると、真剣な表情をしていることに気付いたのだった……。

それから私はギルバードさんと一緒にリリアナさんの元へ向かうことになったのだが、その道中で色々と話をするうちに仲良くなったのである……!

そしてリリアナさんの家に到着した私たちは早速、彼女と話をすることになった。

まずは私から彼女にブローチを見せながら説明したのである……。すると彼女は目を輝かせて喜んでくれたのだ……!

「本当にすごいわ!まさか本当に願いが叶うなんて……!」と言って興奮しているような様子であった……。その後もしばらく会話をしていたのだが、突然ギルバードさんが口を開いたのである……!

「実はもう一つ聞きたいことがあるんだ……」と言ってきたのだ……!(何だろう……?)と思いながらも私は耳を傾けるのだった……。

「リリアナさん、この紙はどこで手に入れたものか思い出せる?」とギルバードさんが尋ねると、彼女は首を横に振って答えたのである。「ごめんなさい、私もわからないのよ……確か黒い髪をした魔術師の女性からお礼としていただいたことしか」と言って申し訳なさそうな表情をしていたのだが、そこで私はあることに気付いたのである……。(あれ……?どこかで見たような気がするぞ……)と思っていたのだが、なかなか思い出せなかったのである……。

するとギルバードさんも困ったように頭を掻いていたが、ふと思いついたように口を開いたのである……。

「レイラ!今度また、この紙が届くかもしれないから大切に保管しておいてくれないか?」と言われたので私は素直に了承したのだった。それから私たちは別れの挨拶をして家路につくことになったのだが、その間も私の頭の中は不思議なブローチのことでいっぱいになっていたのだった……。

(一体あの紙は誰がくれたんだろう……?それに願い事が叶うなんて信じられないな……)と考えながらもワクワクしながら眠りについたのである……。


3日目を迎え、私は街へ出る支度をしていた。

なぜなら、リリアナさんとギルバードさんとで昨日言っていた魔術師の女性を探すことにしたのだった。その女性は黒い髪で長いローブを羽織っており、眼鏡をかけているという特徴があった。

まずはギルバードさんが思い当たる場所を片っ端から探してみることになったが、中々見つけることが出来なかった……。

その後も3人で色々な場所を回ったのだが結局見つけることができなかった……。

そこで私たちは一旦休憩を取るために喫茶店に立ち寄ることにしたのだった……!

「やっぱり見つからないわね……」とリリアナさんが残念そうにしていると、ギルバードさんも同調していた。すると突然、叫び声が聞こえてきたのだ!私は驚いて窓の方を見た!するとそこにはなんと皆が血相をかえて不思議な紙の奪い合いをしているではないか。その様子に呆気に取られているとギルバードさんが慌てて私の手を掴んできた。「レイラ!早くここを離れよう!」と言われ、私はわけも分からないまま彼についていくことになったのである……。


しばらくして落ち着いた私はギルバードさんに事情を尋ねることにしたのだ。「一体何があったんですか?」と尋ねると彼は難しい表情を見せながら答えてくれたのだった……。

どうやらあの紙が原因で事件が起こってしまったらしい……!どうやらあの紙を欲しがっている人同士が争っていたらしいのだが、その時に一つの魔法が発動してしまったというのである……!その魔法はランダムに一人を選び、そして選ばれた人が紙に願いを書くと紙が光り輝き、その紙を手に入れた者が次に願いを叶えられるという仕組みだったようだ……! しかし、選ばれなかった人たちは自分の願いを邪魔されたと思い怒り狂ってあの様な事態になってしまったというのだ……。

私は話を聞きながら考えていたのだが、疑問が浮かんだのでギルバードさんに尋ねたのである……。「でもどうして皆あんなに必死だったのでしょうか……?」

するとギルバードさんはゆっくりと語るように話した。

「人間は欲深いものだから、きっと今ある環境では満足できないのだろう…だから、あの紙を欲するんだ」

と言って悲しそうな表情を浮かべていた……。

私はそんなギルバードさんの気持ちを察して何も言うことが出来なかった……。

そして私たちはその騒動から逃れるように街から出て行くことにしたのだった……。(あの紙のことでギルバードさんは辛い思いをしたのだろうなぁ……)と思いながらも私は彼の気持ちに寄り添ってあげることくらいしか出来なかったのである……。

4日目、私が玄関に飾っている花瓶を取り替えていると、突然ドアをノックする音が聞こえてきたのである……!

(誰だろう……?)と思っていると再びドアをノックする音が聞こえて、そして今度は「リリアナです、レイラさん。少しお話がしたいのですが、よろしいですか?」と声が聞こえてきたのだ!私は慌ててドアを開けるとそこにはリリアナさんが立っていたのである……。

そして私たちはリビングに向かうことになったのだが、そこでリリアナさんが切り出したのである……。「実はあの紙のことで聞きたいことがありまして……」と言ってきたのだ……!私は驚きながらも話を聞くことにしたのだった……。

すると彼女は話し始めた……!「実は私も紙を持っていたことがあったんですが、いつの間にか失くしてしまったのです……」

と言うではないか!

(え……?一体何があったのかしら?)と思っていると彼女がさらに言葉を続けた。

「厳密に言うと、"いつの間にか消えてしまっていた"ということなんです。」

私は彼女の話を聞いているうちに少しずつ不安が募ってきたのである……。

(もしかして、昨日の騒動と何か関係があるのかな……?)と思っていると、突然リリアナさんが立ち上がってこちらを向き直り口を開いた。

「レイラさん……よかったら不思議な紙の回収作業と魔術師の捜索、手伝っていただけませんか?」

彼女の目は真剣そのものだった。私は迷ってしまったが、結局協力することにしたのである……!


そして私たちは街に出て探すことにしたのだが、なかなか見つからなかった……。

すると突然リリアナさんが口を開いたのだ!「レイラさん、あそこで紙が光っています!」と言って指をさしたのである!私は急いでその場所に向かうとそこには確かに不思議な紙があった……!(でもどうしてこんな所に……?)と思っていると彼女は笑顔でこう言ったのだ……。

「きっと誰かが落としたのでしょうね……街に何枚蔓延っているかわかりませんから..........。拾って大切に保管しておきましょう……!」と言ってくれたのだった。

それから私たちは、順調に紙を回収することができたが、肝心な魔術師を見つけることは叶わなかった。

結局その日は日没まで頑張ったが見つからなく、諦めて各々家に帰ることにしたのである……。

5日目、私は少し遠くにある街に出て本屋に立ち寄ると、そこでギルバードさんと会ったのだった……!彼は私を見ると嬉しそうに手を振ってくれたのだ!

「レイラ、買い物か?奇遇だな」と聞いてきたので私も笑顔で答えたのである……。

(何だか彼とは偶然が多いな……!)と思っていると彼が口を開いたのだ……。

「魔術師の方はどうだ?見つかったか?」

と聞かれた私は正直に答えた。「いいえ、まだ見つかっていません……リリアナさんとも一緒に探しているんですが、なかなか見つからないですね……」と伝えると彼は少し残念そうにしていたが、気を取り直したようにまた話し始めたのである……。

そして私たちは会話を始めたのだが、途中で突然ギルバードさんの顔色が変わっていったことに気づいた私は心配になって声をかけた。すると彼は真剣な表情で口を開いたのである……!

「レイラ、君に話しておきたいことがあるんだ……」と言われて私は戸惑ったが話を聞くことにしたのだった。するとなんと彼は魔術師の女性について何か心当たりがあるというのだ……! 私は驚きながらも話を聞くことにした。すると彼は話し始めた……。

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