第8話 一生あなたを愛します
ミミ「どうぞ。フリお嬢様のはこちらです。」
フリアは喜んで手に取り、中を開けた
フリア「手紙も入ってるわ!何かしら⁉︎」
フリアはそう言いながら手紙よ読み上げた
フリア「『フリア皇女様へ。マリーナ皇女様からお話は伺っています。』」
フリア(勝手に人の話をしないでよ!)
フリア「『勉強がお好きなんだそうですね。』って、はぁ⁉︎」
ミーナ「いいじゃない。いい子だと思われているってことでしょう?」
フリア「…!『ですから今回は勉強道具を多めに送りました。』」
マリーナ「よかったじゃない。」
フリア「ふざけないでください!」
マリーナ「ふざけてなんかいないけど?それよりもっと読み進めたら?」
フリア「ふんっ!『気に入って使ってもらえると嬉しいです。』」
マリーナ「いっぱい使いなさい。」
ミーナ「そうよ!せっかくだしね。」
キュール「マリもまた教えてやってくれ。」
ミーナ「任せるわよ。」
マリーナ「はい。母様、父様。」
フリア(チッ。やられた。)
ミミ「次は奥様です。」
ミーナ「何かしら?」
母様が開けるとそこには1つの花瓶と手紙が入っていた
そして手紙を読み上げた
ミーナ「『ミーナ様。マリーナ皇女から花がお好きだと聞きました。』」
キュール「ミーナのことも言ったのか。」
マリーナ「ええ。」
ミーナ「よくわかったわね。」
マリーナ「母様の部屋にいくといつも色とりどりの花がありますもの。」
ミーナ「そうね。」
フリア「続きは?」
フリアがそういうと母様はまた手紙を読み出した
ミーナ「『なので花瓶を送らせていただきます。ぜひお使いください。』」
そう読み終え、母様は中の花瓶に触れた
ミーナ「綺麗ね。センスあるわ。」
マリーナ「そうですね。」
キュール「次は俺か⁉︎」
マリーナ「ええ。少し大きいですが。」
私はそういい、ミミが持っていた父様宛のプレゼントを手渡した
キュール「なんだ?やけに大きいな。」
マリーナ「私も中は見ていないのでよくわからないです。」
キュール「開けるぞ。」
中を開けてみると中には太陽の光が反射して輝いている剣が入っていた
キュール「これはっ!」
そう言って中に入っていた手紙を急いで読むと父様はつぶやいた
キュール「これは、エイデン皇太子からではない…!」
マリーナ「では、誰から?」
キュール「ロディール皇帝からだ。」
ミーナ「なんと書いているの?」
キュール「『キュール殿。この剣はうちの家宝である。』」
フリア「ロディール皇帝の家宝を⁉︎」
キュール「『君と仲良くなれてよかった。』」
ミーナ「こちらこそって感じね。」
母様はそう言いながら微笑んだ
キュール「『君にこれを渡そう。エイデンにはまだ早いしな。』」
ミーナ「本当にいいのかしら?」
キュール「『私ももう戦える体ではない。』」
マリーナ「大丈夫かしら?」
キュール「もらった以上、使うしかないな。」
ミーナ「そうね。さっ!最後はマリのね!」
マリーナ「何が入っているのかしら。」
そう言って3人の前で箱を開けた
ミーナ「まぁ!素敵なドレス!」
そこには赤いキラキラしたドレスが入っていた
マリーナ「『マリへ。中にドレスと髪飾りを入れておいたよ。』」
ミーナ「本当だわ!髪飾りも入ってる!」
マリーナ「『ドレスはどれがいいかわからないので母上に選んでもらいました。』」
マリーナ(自分の母親に選ばせたのね。)
マリーナ「『でも髪飾りは自分で選びました。ぜひ使ってください。』」
ミーナ「これは使うしかないわね。」
マリーナ「ええ。あっ。」
私は最後の文を一足先に読み、声を出した
マリーナ「『あと、よかったら近いうちにお茶でもしましょう。』だそうです。」
ミーナ「まぁ!」
母様が喜んでいる
私は例の髪飾りを見た
マリーナ(フォーランの花が描かれているわ。)
ミーナ「あら!フォーランの花じゃない!よかったわね。」
マリーナ「そんなに喜ぶことですか?」
ミーナ「ええ!だってフォーランの花言葉は『一生あなたを愛します。』だもの!」
読んでくれてありがとう!
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