第3話 渡さない

マリーナ「終わったぁ〜。」

ミミ「お疲れ様です!」

 ミミはそう言いながら微笑んでくれた

ミミ「明日はドラゴンの体の中についてです。」

マリーナ「難しそうね…。」

ミミ「大丈夫です!昨日やったとこの方が難しいですよ!」

マリーナ「そうなの?」

ミミ「ええ。」

マリーナ「頑張るわ…!」

 そう言うとミミは優しく微笑んだ

1947年 マリーナ8歳 フリア3歳

 私は庭園に向かった

マリーナ「母様。話とはなんですか?」

ミーナ「マリ、おはよう。」

マリーナ「おはようございます。」

ミーナ「まぁ、椅子に座って。」

 私は言われた通り、椅子に座った

ミーナ「話は2つあるの。」

 母様がそう言った瞬間に母が抱いていたフリアが泣き出した

ミーナ「ああ。マリは静かだったのにフリはすぐに泣いてしまうのよね。」

マリーナ「母様。」

 と母様を呼びながら手を広げた

ミーナ「大丈夫?落とさないでね。」

マリーナ「安心してください。」

 そう言いながらフリアを抱くとフリアが

フリア「ねえたま…。」

 と言いながら寝てしまった

ミーナ「すごいわね!こんなにすぐ寝るなんて…!あと、今姉様って言ってたわ!」

マリーナ「可愛いですね〜。さ、話をしましょう。」

ミーナ「そうね!1つ目の話は、あなたに婚約者ができたの。」

マリーナ「婚約者?」

マリーナ(知ってます。前世もこのくらいの時期だったので。)

ミーナ「ええ。」

マリーナ「お相手は?」

ミーナ「エイデン皇太子よ。」

マリーナ「⁉︎」

 私はその瞬間に驚いたふりをした

マリーナ「ご冗談を!私とエイデン皇太子では釣り合いませんわ!」

マリーナ(エイデンなんて、下の下。私に釣り合わないわ。)

ミーナ「あなたもびっくりでしょう。でも大丈夫。あなたは賢いし。」

マリーナ「それほどでも。」

ミーナ「いいえ。尊敬しているわ。」

マリーナ「まぁ…その話は一旦引き受けましょう。」

ミーナ「ありがとう。」

マリーナ「もう1つは?」

ミーナ「もう1つは…。」

マリーナ(もう1つはわからない…。何かあったかしら?)

ミーナ「実はね…マリにフリの勉強を見て欲しいの!」

 私は今度こそ本気で驚いた

マリーナ(前世では絶対に頼まなかったくせに…!)

マリーナ「私が⁉︎」

ミーナ「ええ。いいでしょう…?」

マリーナ(ああ。これは断れないやつだ…。)

マリーナ「わかりました。」

ミーナ「ありがとう!さすがね!」

マリーナ「ただし、それは1年後ではいけませんか?」

ミーナ「どうして?」

マリーナ「今私がやっているところは時間がかかりそうなので。」

ミーナ「でも、それに1年もかけるわけじゃないでしょう?」

マリーナ「はい。でも、これからも結構難しいところが多いんです…。」

ミーナ「そう…なのね。まぁ、しょうがないわよね!あなたも忙しいんだし!」

マリーナ「申し訳ありません。」

ミーナ「いいのよ!」

 その2つの話をした後は普通に思い出話をしたりしてお茶を楽しんだ

1951年 マリーナ12歳 フリア7歳

フリア「姉様!なんですか、この量!」

マリーナ「私は4歳の頃からそれくらいの量を1日でやってたわ。」

フリア「私と姉様を一緒にしないでください!」

マリーナ「フリ!いい加減にして!ほら、駄々こねずにやりなさい‼︎」

フリア「なんでこんなに厳しくするんですか⁉︎」

マリーナ「いいから、やりなさい!」

 私とフリアが言い争っていると母様が部屋に入ってきた

ミーナ「2人とも〜。お茶よ。」

 母様が笑顔でお茶を持ってくるとフリアが泣きながら母様に抱きついた

フリア「母様〜!姉様が厳しすぎるんですけど!どうにかしてくださいぃ‼︎」

ミーナ「フリ。マリはね、小さな頃からこのくらいの量を毎日してたのよ。」

フリア(本当に⁉︎)

ミーナ「だから、フリも頑張って。」


 数時間後…。


ミーナ「ご飯よ。」

マリーナ「はい。」

 私は返事をして食卓に行った

 そして食卓に着くとフリアが口を開けた

フリア「私、姉様の部屋と交代したいです。」

マリーナ(絶対に思い通りにさせない!絶対にね…!)

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