何時も通りに接してくれる人達が本当に嬉しかった…見知らぬ者の奇異の目に晒され、怖がれ、医療関係者の慰めの言葉より、家族や自分に関わる人達が普通に接してくれる事がどんなに嬉しい事なのか、そんな当り前の事の有り難さに気付かされる作品です。
残酷で理不尽な運命、自分は世界一不幸である。きっとそう思ってしまう人はいるでしょう。ですが、このお話は身近にある温かく美しい世界に気づかせてくれます。どんなに残酷で理不尽なことが起ころうと、それが全てではない、温かく優しい世界はすぐそばにあると思わせてくれる作品です。是非、読んでみてください。