第10話 堅物バリキャリOLからクレームきたので誘ってみたけど処理しきれるか?
…声を、抑えて欲しいんです。隣まで、聞こえているので…。
ここ、壁が薄い訳じゃないです。
ただ、貴方の声が…その…。少し、大きいのかもしれません。
別に、生き方を否定するつもりはありません。当人同士が納得しているのであれば、爛れた性生活を送るのも選択の一つです。
ですが、他人を巻き込まないでください。私の生活が、隣の部屋から漏れ聞こえる騒音で乱されています。
…迷惑です。
……。
…最近も、あったじゃないですか?
女性の大声が響いたかと思えば、貴方が呻く様な声まで聞こえてきて…。
何かあったのかと尋ねてみたら…。
…シャツ一枚で。身体はしっとりと汗ばみ、呼吸荒く火照りながら…。恍惚と蕩けた笑顔で、明らかに行為の最中に、貴方は私を出迎えた。髪も乱れ、首筋にはキスマークが目立ち…。
(小声)
エ、エロ漫画かよ…。
あの時は…。本当に、何も無かったんですね?私、かなり心配しましたよ?
…ほぼ監禁?拘束されて?
そ、それっ!事件じゃないですかっ!?
…え?
はは…。プレイね。そうですか…。
…やっぱエロ漫画じゃねぇか。
あ、いえ。何でもないです。
…あの。そういうの、外でヤってくれませんか?
……あっ!いえっ!野外プレイしろとか、そういうんじゃないですっ!すいませんっ!
…いや、外でのプレイはシたことないとか、いいですから。それ聞きたいんじゃなくて…。
ほら。ホテルとかなら、大きな声出しても誰にも迷惑かけませんよね?
…毎回ホテル行ってたら、お金なくなる?どんだけヤってんですか。
…いいえ。スる前に連絡とか、絶対にしなくていいです。寝取らせプレイか?寝たこともないのに…。
…というか、簡単に連絡先を教えようとしないでください。
男の子なんですから、世の中には危険なことが沢山ありますよ?私が、ナンパ目的だったらどうするんですか…。
…ヤるんだ?ああ、それで…。
あの、ね…。触れていいものか迷っていたんですけど、もう限界なんで言わせてもらいますね…?
等身大の生々しい色気を漂わせる胸板。健康的でありながらも柔らかそうな太ももに、女ならば誰しもが目を奪われる。妖艶な腋。可愛らしいお腹。それら全てを隠すことなく見せつけ、隣人を部屋に迎え入れるなんて…。
……誘ってますよね?
はぁ…。脅迫しているとかじゃないですし、大事にするつもりもありません。
だから、身体使って懐柔しようとしなくて大丈夫ですよ。
外でスるのができないなら、もう少し声を抑えてくれると助かります。それだけ言いに来ました。
…それができないなら。
あの…その…。
き、聞かれてるの納得していただければ…。そっちが悪いんですから…。
わ、私が聞いてても後から問題にしないでくれると…。嬉しいです…。
……キャッ!
な、なんですかっ!?急に押し倒してきてっ!逆レ!?逆レなのっ!?
……あ〜。ほ、ほんとに、おっきくなってますね…。貴方、エロ漫画ヒーローなんですか…?
…シたくなった?いや、興奮してくれるて嬉しいですけど…。
…ヤりませんよ。大人が、性欲に簡単に流されてヤっちゃだめでしょ。エロ漫画じゃないんだから…。
……あのね?聞いて?腰ヘコ、落ち着いてください。
本当に、少し話し合いたかっただけなんです。双方の妥協点を探して、これから問題が起こらない様にする為に。
むしろ、ヤっちゃったら他の問題が増えます。貴方、私と付き合いたいとかじゃないでしょう?
隣人との肉体関係なんて、面倒なだけですよ。これからも、色んな人とシたいでしょ?私も、仕事優先したいですし…。
こ、声…聞かせてくれればいいから…。
あ、いや…。
……ね?どうして、私とシたいんですか?別に、身体使っても問題の解決にはなりませんよ?
…ただ、私とヤりたいだけって言いました?えっ、私が、エッチだからって…?
…。
……。
……ごめんなさい貴方の声をオカズにしてましたほんとすいません許してください。
…だ、だってっ!疲れて帰ってきたらっ!エッチな声が聞こえてくるんだもんっ!
最初は我慢してたけどっ…!見かけた貴方は普通の男の子なのに、色んな女性とヤリまくっててっ…!いつも読んでるエロ漫画のビッチヒーローみたいでっ…!
そ、そんなん…。我慢できないよぉ…。
…だから、オカズにしてました。これからもオカズにしたくて、話し合いに来ました…。
申し訳ありません…。訴えるのだけは、どうか勘弁してください…。
……え?私が何か隠してると思って、ハニートラップ仕掛けてたんじゃないんですか?
…ただ、自分に性欲が向いてそうだから、ヤリたくて誘っただけ…?
…はは。女にとって都合良すぎるでしょ、貴方。焦って暴露した私が、馬鹿みたい。完全にエロ漫画じゃん…。
……訴えないでいてくれるんですか?た、助かります。
じゃあ、これからもオカズにさせてもらいまーす。なんちゃって。わはは。
はは…は…。
…。
……。
……いや、離れて?
…ヤりませんって。面倒なことになりそうだって、さっき言ったじゃないですか?
私、貴方と肉体関係ある女性達から、隣の部屋で敵視され続けるのイヤですもん。
ね?その、おっきくなってるのは…。じ、自分で処理してください。
…だから、離れて?
……離れてくださいって。
は〜〜な〜〜れ〜〜ろ〜〜っ!
はぁ…。はぁ…。ち、ちからつよっ…!
……え?なんでも?
なんでも…シてくれるんですか…?
ほ、ほんとに…?
…あ〜〜。じゃあ…。
……いや、流されちゃダメ。
ヤらない。絶対、面倒なことになる。私は、仕事一筋。
え?でも、ヤらなきゃいいのか…?
ダメダメダメ。流されるなぁ?私ぃ?
け、けど…。最近、効率落ちてるのも事実だし…。
……。
あ、あの…。な、なんでも、シてくれるんですよね…?
わ、私ね?ムラムラしっぱなしで、仕事に身が入らなくなってきてるの…。
あ、貴方がエッチな声聞かせるから悪いんですからねっ!?毎日、一人で何度も何度もシてるのに、欲求不満が解消しないっ…!
で、でもヤるのはやめときます。やっぱり面倒なことになりそうだし…。
久し振りすぎて…。こ、こわい…。
だからね…?私の性欲が限界の時で、貴方の時間が空いてる時でいいから…。
あ、あの…。
と、とりあえず今ね?
えっと…。
ぬ、濡れ過ぎて、グショグショだから…。
エロ漫画みたいに…♡ほ、奉仕するみたいに…♡
く、く、口で…処理しなさい…♡
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