157話 ルーシーの反応
青の洞窟を抜けて、十五分ほど歩いた。
そうして見えてきた『チェルバーレ』と英語で書かれた文字。
冬矢が予約してくれたイタリアンレストランだった。
このお店は二階にある。
階段を上がると、ルーシーが俺の頭と肩についていた雪を払ってくれた。
俺も同じようにルーシーの雪を払うと、少し前に言っていた通りに頭をなでなでした。
すると、ルーシーの表情がふやけて、雪のように溶けた。
俺はドアを開けてルーシーを先に中に入れた。
このエスコートが合っているかまだわからないけど、レディファーストだけは心がけたかった。
中に入るとまず俺たちを出迎えてくれたのは、温かい暖房の空気だった。
「わ〜あったかいね」
「ずっと外歩いてたもんね」
これでルーシーの体も温まってくるだろう。
次に出迎えてくれたのはお店の店員。
俺は自分の名前を出すと、問題なく予約されていることが確認できた。
自分で予約していないお店なのでちゃんと予約されているのか心配だったが、予約が確認できたことに俺は胸を撫で下ろした。
「ここ、すごい……」
案内されたのは、なんと二階の窓から外の綺麗な景色が見える横並びの席だった。
その素敵な席にルーシーが声を漏らした。
冬矢……誰をここに連れてくるつもりだったんだ。
そうして席に座ると、もう出てくる料理はコース料理だと決まってはいたが、ルーシーに食べられないものがないか聞いておいた。
すると、今でも好き嫌いはないそうで、何でも食べられるという話だった。
まずは、メニューから飲み物を選ぶ。俺はジンジャーエールでルーシーは自家製レモネードを選んだ。
飲み物が運ばれてくると、二人でグラスを持ちあげる。
「外での初デート記念に……乾杯っ」
「乾杯っ」
二人とも少しぎこちない掛け声で乾杯した。
ルーシーがレモネードを一口喉に通すと、目の前の景色を眺めながら一言つぶやいた。
「日本かぁ〜っ」
五年振りの日本だ。ルーシーもやっと日本に帰ってきたことを実感しているのかもしれない。
「そうだね、日本だよ」
当たり前のような言葉を交わす。
ルーシーは窓の外遠くを見ていて、何か心の中で考えているような表情をしていた。
「少し前に日本に到着したばかりで、それで光流に会えて……夢みたい……」
「それは俺もだよ。ここ一ヶ月は手紙のやり取りをしてからはずっと夢みたいだって思ってた」
俺もルーシーも多分同じ気持ちだった。
だから今、こうやって夢のようなクリスマスを二人で過ごせている。
そこからはルーシーの吐露が始まった。俺に対する罪悪感だ。
ルーシーがずっと連絡しなかったこと、目覚めた直後から病気が治り始めたこと、全て治ってから俺に会いにいって直接伝えたかったこと、途中で連絡してしまうと気持ちが揺らいじゃうから連絡しなかったこと。でも、元気だって言葉くらいは手紙で送ればよかったこと。
ルーシーは俺の気持ちを考えていなかったと、そして手紙をもらい母に言われてやっと気づいたと話した。
それに対してお互い様だと言ったものの、ルーシーにはまだ罪悪感が残っていたようだった。
その一番の理由は、俺が手紙に書いてしまった内容。
『俺の事を忘れたからなのか』『事故が起きてしまったからもう会いたくないのか』のような辛い気持ちにさせてしまったことがルーシーの心に残ってしまっていたのだ。
あの手紙は全て本当のことを書いた。そうじゃないと気持ちは伝わらないと思ったから。
だから、不安に思っていることも全て詰め込んだ。
俯いたルーシーが膝の上に置いた自分の手にぎゅっと力を入れた。
「だから、もう一度言うね。光流……ずっと連絡しなくて、ごめんね……」
ルーシーは改めて俺に謝罪をした。
だから、その気持ちをどうにかしたい一心で、ルーシーの手の上に重ねるようにして自分の手を置いた。
確かに不安な気持ちになったことは事実。でもルーシーだけが悪いなんてことはないんだ。
昨日と同じような話を繰り返している。俺が許そうとしてもルーシーはまだ納得がいっていないようだった。
多分、何か罰を求めている。そうしないとルーシーの心が晴れない気がした。
だから――、
「ん〜。じゃあさ、俺のお願い一つだけ聞いてもらうってのはどう? チケットとは別のさ」
「え……っ! それなら、いいかも……」
ルーシーの表情が暗いものから少し変化した。
それは約束だった。
二人共受験に合格し、そのあとルーシーが秋皇学園の制服姿を一番最初に俺に見せること。
罰ではないが、俺からのお願い。ルーシーの心が晴れるならそれで良かった。
ルーシーの素敵な制服姿を一番最初に見たい。
学校に通ってしまえば、ルーシーの制服姿は全校生徒に見られてしまう。
でも一番最初に見ることができれば、その姿はずっと記憶に焼き付くだろう。
冬矢は秋皇の女子の制服は可愛いと言っていた。ルーシーが着ればもっと可愛く見えるはず。これは断言できる。
制服フェチなのかと言われたが、そんなこと考えたこともなかった。
俺が言えることはルーシーフェチだということだ。ルーシーに関することなら全部好きになれると思うから。
そうして、ルーシーはこれで吹っ切れてくれると話してくれた。
ルーシーは結構頑固なのかもしれない。
こうやって自分が満足するまで罪悪感を持っているんだ。でも、そのモヤモヤを話してくれて嬉しかった。
「ねぇ、ここ触ってみて?」
ふと、ルーシーが俺の左手をとり、自分のお腹の右側に当てた。
一瞬、卑しい気持ちが脳裏を過ったが、すぐに違うとわかった。
掌で温かいルーシーのお腹の体温を服越しに感じた。
細いけど柔らかい、女の子のお腹だった。
「ここね……光流の腎臓が入ってるんだよ。凄いよね、こうやって光流の腎臓をもらえたことで、私生きてる」
「うん……」
やっぱり恥ずかしいけど、ルーシーの言う通りだ。俺の腎臓が今触れているルーシーのお腹に入っている。不思議な感覚だ。
ルーシーもどことなく恥ずかしそうにしながら真剣に話を続けた。
「何度でも言うけど、ありがとう……」
「俺がルーシーを助けたかったんだ。俺なんかの腎臓一つくらい安いもんだよ」
そう、本当に腎臓の一つくらい安いものだった。
だって、そのお陰で今目の前にルーシーがいるんだから。
その後、ルーシーは俺のお腹も触りたいと言ったので、同じくルーシーの手を取って、自分のお腹の左側に触れさせた。
俺の腎臓を感じて安心するかと思ったのだが、ルーシーは俺の腹筋が気になったようだった。
そこで腹筋を見せてあげることにしてみると、ルーシーが顔を真っ赤にして、興奮しだした。
するとペタペタと何度もルーシーに腹筋を触られる。
ルーシーの目が少しずつ血走り、鼻息が荒くなっていった。
「ル、ルーシー……ちょっと、触りすぎかも……」
「あっ!? ……ご、ごめん」
「いや、いいんだ。鍛えてた甲斐があったよ」
「あはは……でも、凄かった……」
この二日間で感じたこと。
ルーシーはむっつりスケベかもしれないということだ。
でも普通に暮らしていてそんな知識を得るとはあまり思えない。
だとすれば、真空……。チケットも真空のアドバイスだったらしいし。
変な知識をルーシーに植え付けているのではないかと少し心配になる。
ルーシーはレモネードを一口飲んで、一旦落ち着く。
赤くなっていた顔が徐々に元に戻っていった。
「――それでね……お互いにこの五年間何があったか、話し合おう?」
ルーシーは静かにそう呟いた。
いつか、ちゃんと話さなければいけない。いや、話したかったこと。
それは手紙にも書いていた、俺たち二人の五年間のこと。
ルーシーが全部話さなくても良いと話した。彼女には恥ずかしくて話せないことがあるとか。
やはり真空が関わっているようだった。
ルーシーに変な知識を植え付けているのは真空で確定だ。
「光流の五年間から、聞いてもいい?」
「うん、大丈夫だよ」
俺から過去を話すことになった。
多分、このお店で全てを話すのは難しい。どのくらいかかるかのかもわからない。
まずはかいつまんで話して、時間がある時にまた詳しく話そうと思った。
「――じゃあ、俺が病院を退院したくらいの時から話そうか……」
俺は、五年前のあの日から話しはじめた。
◇ ◇ ◇
「――――」
「――それでさ、今になったって感じ……」
俺は、ルーシーに退院してからの五年間のことを話した。
「あっ……あれ……っ……私、ちょっと色々なことが一気にきて、頭の整理……つかない……っ」
過去を話しはじめた最初の方はコース料理のメインディッシュであるパスタや肉料理を食べながら普通に聞けていた。
しかし、ルーシーは途中から料理が手につかなくなり、その中で何度も何度も涙を流していた。
俺が話した内容は大きく二つに分かれる。
それは小学生の時と中学生の時の出来事だ。
小学生時代は、勉強や筋トレ・ジョギングを始めた経緯、ルーシーについて色々な人に相談していたこと、特に四人の友達と仲良くなったこと。
中学生時代は、しずはに告白されたこと、ギターに誘われたこと、冬矢が怪我でサッカーを辞めてバンドを組むことになったこと、文化祭でバンドを披露したこと、小学校の時よりも友達が増えたことなど。
これらのことを、対象の人物の名前を出しながらゆっくりと話していった。
その中でルーシーが最初に泣いたのは、自分のことを俺が色々な人に相談していたことだ。
色々と言っても数は限られるが。
この話をすることによって、またルーシーが罪悪感を感じてしまうかとも思ったのだが、今回の涙は違う理由だった。
俺がルーシーのことをずっと考えていたことに対して、嬉しい気持ちが溢れ出したようだった。
そして次に泣いたのが、しずはの話だった。
以前しずはには、ルーシーに会った時にはしずはのことを話すという話をしていた。
俺にとってしずはは大切な友達。だからルーシーにもちゃんと伝えたかった。
ルーシーは多分、しずはの気持ちに感情移入していた。
俺とルーシーと同じくらいの期間――今の今まで五年間も想っていたこと。告白した時点では四年だけど、しずはの言葉の端々から、今もそういった好意を向けられていることはわかっている。だから、合計五年……。
「しずはちゃん……もし私がいなかったら、きっと……」
――光流と付き合っていたかもしれない。
そう続くと予想できた。
でも、それはわからない。もし、なんてことはない。
だって、ルーシーがいないなんて考えられないんだから。
ルーシーとの出会いがあったからこそ、病室にしずはがお見舞いにくることになった。
全ての始まりはルーシーとの出会いからなんだ。
「絶対……しずはちゃん、良い子だよ……。だって、だって……こんなに長い間……っ」
しずはは、俺が心から尊敬できる友達の一人だ。
あいつの強さや凄さは、初めてピアノコンクールを観に行った時から知っている。
俺はルーシーの背中をさすりながら、彼女の口から漏れてくる言葉を全て受け入れていった。
ただ、ここまで話したことで、もうルーシーに告白したも同然だった。
しずはからの告白を断った理由は少しだけぼかしたが、それを言わずともルーシーは俺の気持ちを感じ取っていたと思う。
「しずはちゃん、私と友達になってくれるかな……?」
ルーシーが今言った言葉。
『――私、ルーシーちゃんと友達になれると思う?』
少し前にしずはが俺に言った言葉に近かった。
でも、その二つの言葉は少し意味が違う。
ルーシーは恐らく『友達になりたい』という前提。
一方、しずはの方は受け身な言葉だった。つまり、『友達になりたい』と思って出た言葉ではない。
しずはは、俺とルーシーが一緒にいるところを見たら、嫌な女ムーブをしてしまうかもしれないと言った。
ただ、事前に言っていることからも、本心でそうするとは思えなかった。
だから、もし何かが起きたとしても、最後にはしずはのことを許したい。
実際、この二人が友達になってみないとわからない。
友達になれるかと言われれば、それもわからない。
でも、最初の接触はルーシーからのような気がしている。
そして、しずはの件と同じくらい泣いていたのが、文化祭のバンドだった。
「すごいっ……ひかるすごいっ……私も音楽やってて、光流も音楽やってる……繋がってるんだっ」
ルーシーの言う通り、俺は彼女が音楽をしていると知らずに音楽を始めた。
逆だってそうだ。ルーシーには才能があって、歌が好きになれたから音楽を始めた。けど、俺が音楽をしているとは今まで知らなかった。
文化祭が結構盛り上がったんだよと伝えると、ルーシーが興奮したように俺の手を掴んだ。
「光流の歌聞きたいっ! 光流の歌声聞きたいっ!」
ルーシーの足元にも及ばないが、そう言われて嬉しかった。
だって、ルーシーのことを想って歌ったんだから。
「うちに文化祭のDVDあるからさ、今度見せてあげるね」
「ほんと!? 嬉しい! 見る! 見に行きたいっ!」
ルーシーは、泣いたり笑ったり喜んだり、コロコロと表情が変わっていった。
子供のように感情豊かで、まるで五年前にリムジンの中で会話していた頃に戻ったようだった。
あの時のルーシーは自ら積極的に会話をしていて、最後のほうなんて俺はほとんど聞き役に回っていた。
「あとさ、さっきバンドは解散したって言ってたよね?」
「うん。中三の文化祭に向けてのバンドだったから。俺と冬矢はこれからもやると思うけど、しずはと陸って友達はこれっきり」
すると、ルーシーがずっと待っていたと言わんばかりに目を輝かせて――、
「――高校になったら……一緒にバンドしたいっ」
「――――えっ」
想像もしていなかった誘いに、俺は声が出なかった。
ルーシーは音楽を一緒にやるには空の上のような存在。
しずはだって同じような存在だったが、それは今回きりの奇跡的な参加だった。
「ルーシーにはエルアールがあるでしょ?」
「デビューしてるわけじゃないし、あれはただの趣味みたいなものだもん」
趣味レベルであの歌声に、バズりようはぐうの音も出ない。
「そうだ! 真空っ……真空は私と一緒にバンド組もうって話してからドラム練習してるんだよ! 私も少し前にギター始めたし、だから光流がメインのギターで私がサブのギター、冬矢くんがベースやればバンド組める! キーボードは……探さなくちゃだけど、最悪キーボードなしでもバンドできるし」
ルーシーが俺とバンドを組みたい一心で口説いてくる。
どちらにせよ俺も冬矢もメンバー探しから始めないといけない。
もしルーシーと真空とバンドを組むことができるのなら、これ以上ない誘いに思えた。
そして、想像してみた。
ルーシーがボーカルをするバンド……絶対に楽しいに決まってる。
「ルーシーが本当に良いなら、俺もしたい。だって、絶対楽しいと思うもん……!」
ルーシーの歌で演奏することができたなら、どれだけ楽しいのだろう。
本当に凄いことになりそうだ。
「ほんと!? 嬉しい! 絶対に組もう! ボーカルは……」
「ルーシーに決まってるでしょ? 俺なんかルーシーの足元にも及ばないし、周りの人に怒られちゃうよ」
するとルーシーはむぅと言いながら頬を膨らます。
「光流の歌聴きたいのに……」
「……それはバンド以外のところでいくらでも聴かせてあげるから……それで良いでしょ?」
「それなら……考えなくもない……」
「ふふ、頑固だね。俺はルーシーがボーカルじゃないとバンド組まないから」
「ええ〜!? なら私がボーカルやるしかないじゃんっ」
少しプンプンしているルーシーはとても可愛かった。
冴えない俺より、見た目でも存在感のあるルーシーがボーカルに相応しい。
顔が良いボーカルのバンドは売れるイメージがあるし、そういう面でもルーシーの方が絶対に良い。
「でも、大丈夫なの? 多分歌ったらエルアールってバレるよね?」
そもそもルーシーがバンドをやろうとしたこと自体、エルアールだとバラすような行動だ。
「それはお母さんにも言われた。でもしたいことやるだけだもん。バレるのはしょうがないって思ってるよ。さっきも言ったけどアーティスト契約してデビューしてるわけでもないから、私の自由っ」
「やっぱりさ、スカウトとか来てるんだよね?」
ルーシーの話の内容から、スカウトが来ているけど断っていると言っているように聞こえた。
「私はあんまりよくわからないけど、挨拶したのは一人……というか一社だけだよ。アメリカのレコード会社」
「一社? 日本の企業は?」
スカウトが来ていること自体は驚かなかった。来ないわけがないんだから。
ただ、一社というのはどこか引っ掛かりを覚えた。
「あ〜、その一社というのが、私の歌とかを作るのに最初から協力してくれていた会社さんなんだ」
「そういうことか。だからあんなにちゃんとした音源だったんだね」
やはりだったか。
俺もしずはの家で収録してから気付いたけど、ルーシーの動画で聴いた曲も普通の録音環境では収録できないような音声や編集になっていた。
「でも、メールとかで連絡来てないの?」
「メール全然見てない。来てるのかな? アレックスならわかるかも」
「アレックス?」
「あ、アレックスは私の歌のコーチなの。アレックス繋がりでその会社さんが協力してくれてたんだ」
つまり、チャンネルもアレックスの協力で立ち上げたということか。
話を聞いている限り、もう日本のレコード会社はもうルーシーとアーティスト契約するのは難しいのではないかと思ってきた。
多分ルーシーはこういった繋がりを大事にすると思うから。
「ルーシーの歌声に惚れたんだね。その人たちは」
「はは、そうみたい。家でカラオケしてみたんだけどお母さんは歌はうまいけどプロレベルじゃないし、お父さんなんて下手だったんだよね。私、突然変異なのかも」
「二人の声が良い感じに混ざったのかもね。今のルーシーの姿みたいに」
「もう……何言ってるのよ光流……」
流れるようにルーシーの容姿を褒めた。
するとルーシーは恥ずかしそうにニヤニヤしながら肩で小突いてきた。その反応に俺も嬉しくなり、同じようにニヤけた。
「――ほら、手が止まってるよ。折角の料理なんだからちゃんと食べよう」
「うん……今日は私の話、できそうにないね」
結局、今日は俺の話をして、そのあとルーシーの反応を聞くことで時間が埋まってしまった。
「ねぇ……チケットのことなんだけど……」
「うん」
ルーシーは、チケットで俺にしてほしいことを決めたようだった。
「――明日か明後日、光流のおうち行きたい。光流の家族に会ってお礼を言いたい。そして、そこで私の五年間を聞いてほしい」
ルーシーは俺が渡した『正月まで俺をいつでも呼び出して使える券』の内容を決めた。
呼び出しとはちょっと違うけど、ルーシーがしたいことならそれで良かった。
「うん、良いよ」
俺は、ルーシーを家に招待することに決めた。
―▽―▽―▽―
この度は本小説をお読みいただきありがとうございます!
今回から、ルーシー編最後の話『44話 本題』より先に進みました。
もし本作品を気に入っていただけているのであれば、今後も執筆を頑張っていきますので、トップの★評価やブックマーク登録などの応援をよろしくお願いいたします。
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