15話 カッコいい母親

 土曜日の夕方。家の近くの駅前で真空と待ち合わせをした。

 車には須崎、そして二人のボディガードが近くにいる。


「あっ、ルーシー!!」


 駅から出てきた真空。私に手をブンブンを振りながらこちらに向かって走ってくる。


「真空、こんにちは。走らなくてもいいのに……」

「いいのいいの、今日楽しみだったんだからっ!」


 そう話しをする真空。すると私の近くにいるスーツ姿の男性二人に視線を向ける。


「あ、こっちは日本でもボディガードしてくれてる宮本さん。それでこちらがアメリカで雇ったボディガードのスミスさん。それであの車の運転席にいるサングラスの怖そうな人が須崎さん」


 宮本とスミスが真空に向かって一礼をする。一方須崎は車からひらひらを手を振っていて、いつも通りちょっと適当な振る舞いだ。氷室がアメリカにいないこともあって、彼を怒る人はいないので、いつもよりは自由にしているようだ。


「ルーシーってほんとにお嬢様なんだぁ……校内でもこの人達見たことあるけど、こうやって近づいたのは初めてだから今はリアルにお嬢様を感じるよ……」

「そ、そうかな……? とりあえず車に乗ろっ」


 私は真空の手をとって車まで向かっていく。

 スミスが真ん中のドアを開けてくれる。先に後ろの座席に宮本が乗り込み、真ん中の席に私と真空が乗り込む。その後ドアを閉めた後にスミスが助手席に乗り込む。


「じゃあ、須崎お願いね」


 須崎に一言言って私の家へと車が移動していく。


「何この車!? なんかめっちゃ高級感あるんですけどぉ!?」

「私はよくわからないけど、ベントレーっていう車らしいよ?」


 車については詳しいことは一切知らない。小学生の時、光流が初めてリムジンに乗り込んできた時のことを思い出す。真空みたいに驚いてたなぁ。


「ふふっ……」

「なに〜? ルーシーどうかした?」


 私が笑っていたので、真空が聞いてくる。


「なんか光流も最初にうちの車に乗ってきた時もすごい驚いてたなって思い出して」

「いやね。これね光流くんじゃなくても誰が乗っても驚くからっ!」


 そういうものなのかな。


「でも光流が乗ったのはこの車じゃなくてもっと長くて広いリムジンって車だったみたいだよ?」

「えええええっ!? あの!? 港区女子しか乗らなさそうなやつ!? すっご」


 真空その言葉どこで覚えてきたんだろう。港区女子ってなに?

 こっちに来てからは日本の情報には疎いので、あまりわからない。


「いいなぁ〜私も乗ってみたい。車の中でパーティーとかもできそうじゃん? リムジンって」

「確かに広いからそうかも? あんなに広いのに光流と二人っきりだったから、なんか勿体ない広さだった気もするけど……」


 光流とたくさん話して、スイーツを食べて、抱きしめて。昨日の事のようにすぐに思い出せる。

 私の色褪せない一番大切な思い出だ。


「ルーシー? 顔ニヤけてるよ」

「えっ!? はっ……見ないでぇ……」


 いつの間にか私は思い出に浸って、変な顔をしていたようだ。頬が緩み嬉しくなっていた。

 少し恥ずかしくなったので、顔を隠す。包帯で隠れているから隠す意味もないのだが、私の目と口の形だけで、私がニヤけていることを真空は見抜いたようだった。


「惚気けやがってっ! 私もルーシーみたいな恋できる日が来るのかなぁ……?」

「真空ならできるよっ! てか光流とのことだって、私の一方的な気持ちかもしれないし……」


 私が目覚めてからのこの四年半。光流に手紙も送らず、電話もせず、連絡しなかったのは、私のワガママだ。ちゃんと顔を完全に治してその時初めて話したいし日本には帰らない。

 それまでは……と思っていたけど、今になってちょっと後悔している。軽い連絡くらいしてあげたほうが良かったのではないか?

 私の命を救ってくれたのに、連絡すらしないなんて白状者だ。


「今度はなんか落ち込んでる〜どうしたのさぁ?」

「光流にずっと連絡してないことがね。なんか私バカだなぁって……」


 ただ、逆に今まで光流からも連絡が来ていない。光流は私が連絡していないから連絡をしないことにしたのか、それとも私に興味がなくなってしまったのか。


「バカだねっ。私なら毎日電話しちゃうよ。それで考えすぎて寝れなくなって、いつの間にか早くに会いたくなって。長期休みの時に日本に戻って、突撃しちゃう!」


 直球だ。真空は我慢をしないタイプなのか。こうやって気持ちを真っ直ぐに伝えられるんだろうな。

 女の私から見てもカッコいい。ただ、普段の言動はこの素敵な見た目からはマイナスイメージに思われるだろうなって思ってしまうこともある。


「だよねぇ。私もそうすれば良かったのかな……」

「私ならそうしちゃうけどね。でも、ルーシーが正解だと思ってるよ。どんなことがあっても私が光流くんならルーシーを待つと思うもん。連絡を中途半端にしちゃうと、多分モヤモヤが募って変な感じになることってあると思うんだ」


 真空は自分の意見をズバっと言うが、私の意見を否定することは基本的にはしない。

 これも真空の良い所だ。


「ありがとう。でもここまで連絡をしなかったんだから、呆れられていてもしょうがないよ。でもそれでも私は光流のこと、ずっと想ってる」

「ルーシー……。私、応援してるからね。話を聞く限りの光流くんは、そんな人じゃないって思ってるけど、もしクソ野郎になってたら、私が制裁してあげる! シュッシュッ」


 真空はボクシングのジャブを打つように空中で拳を前に出していた。


「ふふっ。真空のそういうとこ好き。私、こっちで真空に出会ってなかったら残りの半年どうなっていたんだろ」

「そりゃ人生を損してるね! ルーシーは私と出会えて幸せが二倍に増えました!」


 どこからそんな自信が来るのか。根拠はないのかもしれないけど。


「だってこの一、二ヶ月で私の幸せが二倍……いや、それ以上になったんだもん!」

「真空……」


 自分がそうなったから、相手もそうなった理論。筋が通っているわけではないけど、真空らしい回答だ。

 

 そうしているうちに私の家が見えてきた。


「ほら、あれ。今の私のお家だよ」


 私が車の窓から指を差す。


「って、あれぇぇっ!? デカすぎるでしょ!! 億ションだ億ション!! ペンギンハウスってやつじゃない!?」

「お嬢様方〜ちょっと失礼。それはペンギンじゃなくてペントハウスですねぇ。ちなみにペントハウスは最上階にある部屋のことです」


 運転している須崎が私達の会話に入ってきた。さすがに"ペンギン"の間違いが気になったのだろうか。


 そうして、マンションに到着すると、車を降りて騒ぐ真空を連れてマンションの中に入っていく。


「エントランスでかっ! どうなってるの? なんかカフェみたいなスペースもあるし……」

「まぁ……これね、結構降りてくるの時間かかるんだよ? ……うちは三十八階なんだけどさ」

「さんじゅーっ!?」


 真空の目がぐるぐるしてきた。面白い反応だ。

 このマンションは四十五階建てで私の家の部屋は三十八階だ。


「エレベーターも四つあるよぉ……」

「住んでる人たくさんいるし、これくらいないと大変だよねぇ」


 もしエレベーターが一つだったとしたらいちいち止まっていつまでたっても降りられない。

 住む人だけではなく、お客さんや配送業者の人だって使う時もあるんだから大変だ。


 長い長いエレベーターに乗って、やっと私のお家がある階層に到着する。


「はいっ。ここが私のお家!」


 家に友達を連れてくるのは初めてだ。といってもアメリカの家だけど。

 でもやっぱり友達が来るのは嬉しかった。


「お邪魔しまーす!」


 家の扉を開いて、中に招き入れると真空が元気よく挨拶した。


「こんばんは。あなたが真空ちゃんね。私はルーシーの母親のオリヴィア」

「こんばんは、朝比奈さん。父の勇務いさむだ。どうぞ中に入ってくれ」


 リビングに繋がる奥の扉が開いて、父と母が私達を出迎えてくれた。


「はいっ! お名前ご存知なんですね。改めて、朝比奈真空と申します。今日はご招待いただきありがとうございます! あ、あとオリヴィアさん凄いお綺麗ですねっ!」


 真空は九十度直角に腰を折り曲げて深い礼をした。長い黒髪がだらっと床に届きそうなくらい下がる。


「ふふっ、ありがとう。元気な子ね。ほら、早く入ってらっしゃい」

「あっ、これお粗末なものですが……どうぞ受け取ってください」


 真空が用意してきた手土産を取り出して母に渡す。


「あら、これ隣町の有名なお店のスイーツじゃない」

「はい。私の家が近いので、なんとか売り切れる前に手に入りました」

「ありがとうね。じゃあ中に入りましょ」


 母にそう言われ、私達はリビングに通される。

 ちなみに須崎達は帰りの送り迎えもあるので、夕食が終わるまではどこかで待機している。


「うっわぁ〜! ひろーい! 凄いお洒落だし……そしてこの大きな窓っ! 景色!! 良すぎるっ!」


 真空がリビングに入ると、部屋の光景に驚いた。確かに窓は全面ガラス張りで、部屋の中から街の夜景が一望できる。

 ただ、夏は日差しが窓全面に入ってくるので、かなり暑く感じる。常時クーラーは必須だ。


「そう? 喜んでくれて嬉しいわ。真空ちゃん、こちらに座って?」


 母がテーブルの席に案内する。

 そこには既にお洒落な料理の数々が並べられてある。人を招くともあって、いつもより少しだけ豪華な料理だ。

 ただ、中学生の友達なので、お硬い感じの料理ではなく、パーティー料理のように手軽に食べられそうなものを並べてある。


「失礼します……って、この料理凄いっ!! お洒落過ぎるよルーシー!?」


 テーブルに並べられた料理を見て、真空が驚く。


「うん。お母さん料理凄いよね。いっつも美味しいよ」

「……へ? まさかこれ全部ルーシーのお母さんが作ったものなのっ!?」

「そうだけど……ね、お母さん?」

「ええ。今日はちょっとだけ豪華だけどね。真空ちゃんが来るってことだから」


 そう。全て母の手作りだ。昔から母は料理が好きで、料理人を雇って提供させることもできたが、家で食べる料理は全て母が関わっている。お手伝いさんもアメリカには一人連れてきてはいるが、母主導で補助として料理を少しだけ手伝っているくらいだ。


「まさか……ルーシーも料理できたりするの?」

「ん〜、さすがにお母さんくらいはできないけど、多少はね。昔は勉強以外することなかったし、よく手伝ってた。最近も夜に時間ある時はたまにね」


 アメリカの学校に入ってから勉強の他にもスポーツの大会やら歌やらで結構忙しかったが、それでも多少は時間があった。なので、手伝える時は手伝っていた。好き……まではいかないかもしれないが、料理をするのは別に嫌いではない。


「おおおお、ルーシー凄い……私、全然料理なんてしないよぉ。今度何か教えてぇ……」

「そんなの全然良いけどさ。別に繰り返しやってれば料理なんて簡単だよ? 真空ならすぐ覚えられるよ」

「簡単に言っちゃって〜。まだわかってないなぁ? 料理で男の胃袋を掴むの!! 定番でしょ!」


 突然、真空は変なことを言ってきた。料理で? 男を……?


「ど、どういうことなの?」

「ほらやっぱり〜。男っていうのはね、料理上手な女が好きなの! 全員じゃないと思うけど……だからルーシーの手料理を光流くんに振る舞ってあげるのっ!」


 「私が光流に料理を!? 喜んでくれるのかな……」


 真空は決めつけて言ってはいるが、確かに料理ができる女性はポイントが高い気がする。もしかして父も母の料理に胃袋を掴まれたとかあるのだろうか。


「アホ〜っ。喜ぶに決まってるよ〜! そんなのあたりまっ……あ、すいません……」


 真空がいつも通りに私をちょっとバカにするような態度を両親の前で見せてしまって、さらにチョップの体勢に入っていた。


「ふふっ。光流くんのことまで話してるなんて、本当に仲が良いのね。真空ちゃん、普段通りで良いわよ。怒ったりしないから」

「あっ……すいません。ありがとうございます……」


 真空はちょっと縮こまってしまったが、すぐに笑顔を取り戻す。


「ほら、二人共。リヴィの料理が冷めてしまうぞ。食べ始めよう」

「それはあなたが早く食べたいからでしょ?」

「まぁな……」


 父はお腹が空いているようだった。ちょっとテーブルの上に並べられた量の多い料理。これは父がよく食べるからだ。背も百八十五センチあるので、食事をたくさんとらないと動けないのだろう。


「ルーシーのお父さんとお母さん仲いいねっ」


 私に近づいた真空がこそっと耳打ちしてきた。


「うん……そうなの。将来はこんな感じに……私の……」

「え……最後、なに?」

「あっ……まだ、秘密……」


 うっかり話してしまうところだった。いや、話してもいいんだけど……ちょっと恥ずかしい。

 光流にはもう話してしまっているもの。


 私の夢……それは”お嫁さん”。

 今では子供っぽい夢だな……とは思うけど、精神状態が良くなった今だからこそわかる。

 父と母を見ていて、こんな二人みたいになりたいと。


 誰と……? そんなの……決まってる。


「それじゃあ、いただきまーす!」


 私は真空から追求されるのを恐れて無理やりに食事を始める。


「いただきますっ!」


 真空も理解したのか、同じく食事の挨拶をした。



 …………



「私の家は転勤族なので、数年に一度は引っ越しをして、それを繰り返してきました。父は貿易系の会社に勤めていて、小学校高学年の時にアメリカに来たんです。そこから今のタイミングでアメリカ内の別部署に異動になって……だから転校してきたんです」


 私は真空が両親に説明したような話を既に聞いていた。

 とても大変そうだった。日本にいた時も何度か引っ越しをしたそうで、その度に友達と離れ離れになる。途中から入った学校では、既に仲良しグループが出来上がっている所には、入りづらかったということだった。

 ただ、真空の元気でコミュニケーション能力が高いところが功を奏したのか、ある程度は打ち解けていったようだった。


「真空ちゃん。本当に一人でも日本に来るということ、気持ち的には大丈夫なのかしら?」


 食事と会話を進めていき、互いにある程度打ち解けてきたところに母が本題を切り出してきた。


「……はい! 大丈夫です。もう両親と弟にも話しています。今のところは前向きに検討してもらっています。ただ、そうなった時は、宝条家にお世話になってしまうということになるので……できる限り迷惑にならないようにしたいと思います」


「そうね。私達はルーシーのお願いをできるだけ叶えてあげたいの。だから真空ちゃんが家に来ることは問題ないわ。ただ常に一緒にルーシーと行動するわけじゃないと思うから、最低限の約束事は守ってほしい」


 これは例えば、真空が連絡もなしにずっと家に帰らないとかそういうことだろう。

 他人の子を預かるというのは、信頼してくれて預けてくれるのだから、面倒を見る責任も発生する。

 しかし、真空が自ら手の届かない行動をしてしまうと、どうしようもできないということにもなり得る。


「それはもちろんです! 私はルーシーと一緒にいたい、それが一番ですから」


 父はあまり口を出さずに母親と真空の対話が続いた。


「ただ、あなた達の年齢というのはまだ子供なの。大人だって喧嘩はする。だからいくら仲が良くたって、二人が喧嘩をする時がくるかもしれない。今は近づきたくないって時があるかもしれない。その時は私達は中立の立場をとるわ。これは朝比奈家から真空ちゃんを預かっているという責任があるからよ。わかるわね?」


「うん……」

「はい……」


 ちょっと真面目な雰囲気に、私達も頷くしかなかった。


「それを理解したならよし。あと、家族に頼りたくなった時は、できれば私にも教えてほしい。……一人で悩むことなんてないわ。高校で悩みを打ち明けられるような友達ができるとは限らない。ルーシーにだって言えない悩みができるかもしれない。悩み事は男の子に関することかもしれない。その時は私も頼ってね……私は女の味方よ」


 さすがお母さんだ。本当にカッコいい。尊敬してしまう。

 横をちらりと見ると真空もキラキラと感動した目を母に送っていた。


「ありがとう、ございます……本当にその言葉、嬉しいです……」

「いいのよ。ルーシーが初めて連れてきたお友達なんだから……私達にとっても、もうあなたは大切な存在なのよ」


 父が母の横でうんうんと頷いていた。何も喋ってはいないが……。

 こういう母の事を父は好きになったのだろうか。昔から見ている感じだと、母の方が上って感じがする。でも父はそれを嫌がっていないというか……。


「ルーシー……。ほんとにルーシーの両親って優しい人達だねっ!」

「……でしょっ!?」


 真空の言葉に私は自慢気に答えた。真空の瞳には少し涙が溜まっていた。このような話に感動的になってくれるのなら、やっぱり真空は良い人だ。

 真空と喧嘩かぁ……したくないなぁ。でもいつかはするんだろうか。もしそうなったとしても仲直りできるまで、ちゃんと向き合いたい。


「あ、そうだ。すみません一つご相談がありまして……私ルーシーに感化されて、ドラムをしたいなと思っていて。でも今の家は防音ではないので、家では練習できないみたいなんです。そこで、ルーシーのご両親に何か案はないかお聞きしたくて……」


 そう、このドラムに関しての話も学校で聞いていた。しかし私には案が思い浮かばなかったので、うちの親に聞いてみたらどうかと話していた。


「それならうちでやればいいんじゃないか? 一つ部屋が空いてるだろ?」

「え……いいんですか?」


 父が早速提案してくれた。確かにうちではいいけど、真空は毎回うちに来なくてはいけなくなる。大変ではないだろうか? でも真空と一緒にいる時間が増えるなら、凄い楽しそう……!


「俺は問題ない。リヴィはどうだ?」

「ええ、私も問題ないわ。どこか知らない所で練習するより、知っている人がいる場所で練習する方がいいでしょ? ルーシーがいない時でも連絡さえしてくれれば部屋に入っていいわよ」


 これは至れり尽くせりではないだろうか。送り迎えもしてあげたら真空の家族も安心するだろうし。


「ルーシーは、いいの?」

「うん! だって真空と一緒にいられる時間が増えるってことでしょ? 断る理由なんてないよ。なんかこのマンションって他の家の音なんて聞こえたことないし。扉もある程度分厚いから大丈夫だよ」


 真空は少しだけ考え込んだ。考えがまとまったのかゆっくりと答えを出す。


「ありがとうございます……それなら、この話を一度両親にしてみますね!」


 納得してくれたようだ。でも真空がドラムを練習している間は邪魔しちゃいけないよね?

 その間はどうしよう。私も歌だけじゃなく、何か楽器やってみようかな……。歌いながらするなら、ギター?


 真空が私の家でドラムの練習することが決まって、色々と妄想が膨らんだ。


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