第三話

 ついに

 強い女子おなごを――――。

 この山奥で一人寂しく暮らす日々ともおさらばだ。

 より強い血筋の子孫を残せる相手をやっと見つけた。

 あの定番とも言える金棒といい、前髪の間から小さく見える二つの角。

 なにより、ゾクゾクするような血みたいに真っ赤なあの瞳。

 ああ……、あの眼で熱く見つめられたい。

 まさに僕の理想の

 これほどまで僕にふさわしい女子は、あのひと以外ありえない。

 ――――必ずや、手に入れてみせる。

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