登場人物 ゼットゥス編
● アイヒル・ディクター
本作の主人公。冒険者ランクは「鉄札」から「銅杯」になる。
大好きだったゲームに似た世界で。自分の飛空船で冒険をすることを夢見る転生者。最近、人体改造に手を出した。十七歳。
半分くらいは成功しないと思っていた改造が成功したので。実は未だにあった、転生した事への罪悪感が見事に消し飛んだ。
冒険の仲間であるオリガには。シナリオ的な意味で、勝手に期待している。
● オリガ・コレリカ
アイヒルの初めての仲間。スカラベ世界では希少種であるエルフの、更に希少種であるダークエルフの女性。冒険者ランクは銅杯。ピッチピチの360歳。
ある日、お使いから帰ったら。故郷が燃えていてさあ大変。急いで戻ると、村の仲間たちが赤い竜に追い立てられ。一人の剣士に斬り殺されている現場に出くわした。
当然、彼女も戦ったが。剣士に全身を刻まれてあっさり敗北。村は焼け落ちてしまい、仲間は全滅。彼女は気合で生き残ったが、受けた傷が深く。仲間の弔いをしながら傷が癒えるのを待ち、最近旅に出た。
なるべく楽しんで復讐するつもりなので、寄り道は全然かまわないが。アイヒルの事が良く分からないので。よく観察している。
● ゼットゥスの人々
・冒険者ギルド
この若いの結構やるじゃん!真面目に依頼をこなすし、依頼人からの評判も良い!しかも魔法に目覚めた!この町のエース候補だ!
えっ、飛空船が欲しいから他所に行くって!?ヤダッー!
・ゴリラの
アイヒルの主催したメンバー募集に応募した冒険者。十六歳。
自身の故郷に伝わる習わしで、故郷を離れて一年間生活せねばならず。取りあえずで冒険者になった。
実は本気で頑張れば大成出来る程度には冒険者の才能もあるが。本人はさっさと故郷に帰って、実家の農園を継ぎたいと思っている。
アイヒルは同年代のスゴイ人程度の認識であったので。例え組んだとしても長くは続かなかっただろう。
・カマキリ系の
アイヒルの主催したメンバー募集に応募した冒険者。三十六歳。
若いころから冒険者をやっていた。その時に知り合った夫と結婚し、一度引退。子宝にも恵まれて、家族みんなで幸せに暮らしていた。
しかし、これからという時に夫が戦死。ギルドからの弔慰金で生活は何とかなった物の。幼い子供を抱えた生活は、彼女に再び剣をとらせた。
生活の為に日帰りでこなせる仕事を優先的に消化し。温かい家庭と冷たい戦場を行き来し続けた彼女は。子供たちが皆、独り立ちした時に壊れた。
今回、アイヒルに指摘された事で初めて。自分が病人である事に自覚的になった。今後は時間はかかるが、ゆっくりと改善されてゆくだろう。
・ 東の道具屋
アイヒルに魔獣固定用の拘束台を売った。ちなみに相場の1.5倍の値段である。
実は拘束台は使用済みの中古。なのでさっさと処分する気だったが、欲しがりさんのカモが来たので予定を変えた。
・ 西の薬屋
アイヒルに属性開放薬を売った。今度は定価以下相場より四割引きである。
属性開放薬は結構調合が難しい。なのでお値段が高くなっているが、この薬屋は少し粘るとすぐ値下げするので。同業からにらまれている。
・ 北の老人
アイヒルに魔物退治と引き換えに活性水晶を渡した老人。
実は庭に植わっていた魔物デッドリリーは、彼が自分で植えたもの。
かつて高名な船乗りだった老人は。自身の愛用した道具である活性水晶を譲るに値する船乗りを探し。見込んだ若者に自分で植えた魔物を退治させていた。
そうするうちに評判が最悪になり。誰も来なくなった所にアイヒルが来た。
ちなみにデッドリリーは、素材を煎じるとよく効く薬になるので。高く売れる。
・ 南のコレクター
アイヒルに交換条件を持ち掛けて雷魔原石(大)を譲ってあげた女性。
自称トレジャーハンター。様々な遺跡や秘境へ赴き、自分の手に負える程度の物を回収してコレクションにしている。
雷魔原石(大)は彼女の人生でも五指に入る名品だったが。アイヒルと向かった遺跡調査で、想像以上の収穫を得たので。泣く泣く手放した。
お気に入りと引き換えに、発掘品とアイヒルという冒険者のコネクションを得たので。まあまあ納得している。
● ライブリング島の人々
・ おばあさん
ライブリング島で民宿かみなり屋を営む老婆。
久しぶりのお客であるアイヒルを真心こめておもてなしした。
実は深夜にアイヒルの部屋の様子を見に行っていたが。トイレだと勘違いしてそのまま部屋に戻っている。
地元の銘菓かみなりせんべえを焼く名人。
・ 町長
ライブリング島の唯一ある町の長。
アイヒルに災害後の島内を調査する事を依頼した。
既に妻は亡く。かつての初恋だったおばあさんとの老いた恋を狙っている。
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